長い夏休み (その1) | れぽれろのブログ

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過去記事でも少し書きましたが、自分は5月の末で前の職場が嫌になって(笑)
逃げるように退職し、6月より無職になりましたが、その後別の企業に
再就職することになり、
15年間住んだ泉州地方を離れて引っ越しし、
10月より新たな企業で働いております。
引っ越し後しばらくネットに接続できませんでしたが、ネットの接続工事が
無事終了しましたので、久しぶりに記事を書くことにします。
(読者登録させて頂いている皆様の記事は
この間スマホより拝読させて頂いておりました。)

ということで自分は6月1日から9月30日までお休みを頂いていました。
小学生の夏休みが40日、大学生でも約2ヶ月のお休みでしたが、
今年は何とまるまる4ヶ月という、人生最長の夏休みを過ごすことに
なりました。
以前に退職の記事を書きましたので、せっかくなのでその後の再就職、
その他長い夏休みの思い出などについて、いくつかのことを
書き留めておこうと思います。
極めて個人的な記事になりますが、お暇な方・ご興味のある方はお読みください。
長く同じ企業(自分の場合は製造業)に勤めている方であれば、転職や
再就職について何らかの参照点程度にはひょっとしたらなるかもしれません。


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退職直後の日々について。

自分は離職すると意外とやることがたくさんあるという事実に気付いておらず、
仕事を辞めたらすぐにのんびりダラダラできるかと思っていましたが、
これは大間違いでした。
仕事ほどの忙しさは当然ありませんが、それでも予定がたくさん。

まず楽しいことから。
前の職場のいろんなグループの皆さんとのお別れ会やら何やらで
週末になると飲み会に行くという日々が続きました。
ねぎらいの言葉を頂いたり、中には名前入りのケーキを頂いたりとか、
お世話になったのはこちらなのに、気を使って頂いて本当に嬉しかったです。
自分の場合は同時に退職する人もたくさんいたので、連絡先を交換したりとか、
あれこれと新たに関わりを持つ人も出てきたりで、以外とメールや電話番号の
登録が増えたりも。

続いて公的な各種手続きが必要となります。
健康保険を企業向け保険から国民健康保険に切り替える。
厚生年金から国民年金に切り替える。
ハローワークへの申請と各種手続き。
しかもハローワークは何度も講習やら説明会やらがあり、
退職月に4回もハローワークに行くことになりました。
何とも非効率で面倒ですね。
市役所の各種手続きもハローワークに行ってからでないとできない手続が
あったりだとかで、複数回行く必要があったり、あと手続にいちいち写真が
必要だったりするので、
これもまた面倒なところです。

さらに、当然のことながら再就職活動のための手続が必要となります。
ハローワークでの手続はもちろん、前の企業が退職者向けに提供してくれた
再就職サポートサービス企業との面談と手続、
人材の送出や受入の活動を
サポートしている公的機関(産業雇用安定センター)との面談と手続、
ネットで受け付け可能な転職支援サービス企業との面談と手続、
職務経歴書の作成(これが意外と時間がかかりますが、
ここで手を抜いてはいけない)、及び履歴書の雛形の準備、
などなど、あちこちに出向き、文書・資料の準備をせねばなりません。

その他、前の会社の本社勤務でない人でお世話になった人もおり、
退職前に挨拶できなかったので前の会社の支店にまで挨拶に行ったりだとか、
意外と毎日ウロウロしており、退職したはずやのになんで営業マンみたいに
あちこち回らなあかんねやろ、
などと思ったりもしました。
交通費だけでどんだけかかんねん、といった感じ(笑)。
そんなわけで、本格的にのんびりモードに突入するのは、
6月も下旬に差し掛かってからになりました。


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再就職活動について。

自分はかなり長期(約15年間)に渡って同じ企業で働いていたので、
240日の間失業手当が出ることになりました。
なんと約8か月はのんびりできる身分。
なので、自分の場合は慌てて就職する気持ちはさらさらなく、
当面はダラダラと過ごそうと思っていたのですが、
当たり前のことなのかもしれませんが、世間はそれを許してくれません。
離職すると当然再就職活動を行う必要が出てきます。
活動の実績がないとハローワークからの失業手当が出ませんので、
のんびりしたくても最低限の活動はしないといけません。

さらにハローワークを含む各就職支援サービスから、
「何か月も無職の期間が続いているとそれだけで企業は採用を躊躇するように
なるので、早く就職活動を始めろ」という脅しとともに矢のような再就職活動の
催促の話が来ますので、
6月下旬より就職活動を始めることになるのでした。

同時期に退職した方(100人近くいます)の中には退職前から準備を進めており、
すぐに再就職した人もいれば、前職での付き合いからのコネで別の企業に
入社した人もいました。
なので、結構準備が遅れてる人の中には焦っている人が多かったです。
そんな中、自分はやたらとのんびりモードなので、一緒に退職した人からは
「なんでお前はいっこも焦ってへんねや」と訝しがられたりもしました。
自分は独身ですし、別に多少給与が下がろうが再就職先の企業規模が
前に比べて小さくなろうが気にしないタイプなので、
「どこでもええわ、どっかそのうち決まるやろ」くらいに思っていたのは
やはり根がのんびり屋さんだからなのかもしれません。

で、再就職活動を始めることになるのですが、あれこれ検討した結果
やはりネットで登録できる某有名転職支援サービスの企業(R社)が
メジャーでやはり一番使いやすそうですし、無料で登録できますので、
ほぼR社1本で活動することに決めました。
ハローワークなどは自分で検索して応募先を探し、手続を行わねばなりません。
しかしネット登録型の場合は、エントリシートと職務経歴書を登録しておけば、
コンピュータにより自動的にマッチングされ、あれこれと自動で応募の斡旋が
飛んできます。
さらに転職支援担当者が1人ついてくれる形になり、その方が自分の
職務経歴から勝手に応募先を見繕ってくれて、求人票を送ってくれます。
これは楽やな・・・。

しかし支援担当者からのフォローはきついです。
曰く、「何十社でも応募して毎日でも面接に行け、面接に行くことがお前の仕事や」
と、すごい勢いでせかされることになります。
しかし毎日面接に行くとなると休職している気がしませんので、
とりあえず8社くらい応募して放っておいたりしていましたが、
あんまり応募せずにおくとまたフォローが来るので、
フォローされたらまた応募したりだとかの繰り返し。
ちょくちょく電話がかかってきて、自分が旅行に行っても旅行先まで
電話でフォローが来ます。
支援担当者の方も大変ですね・・・。

そして、今までの職務経歴と異なるような、まったく新しいことにチャレンジする
ような応募先を検討したりするとこれまた支援担当者に
「給与が下がってもいいのか」と怒られることになります。
聞いた話によると、こういった転職支援サービスにおいては、
登録者が長く就職できないでいると、支援担当者の成績に関わってくるので
フォローがきついのだとか。
さらに再就職先の企業から、採用者の年収の何パーセントだとかを報酬として
もらえるというような規定になっているらしく、できるだけ年収が上がる
(もしくは下がらない)方向の企業に応募するよう
フォローされる形になります。
なので、給与は下がってもいいから新しいことにチャレンジしたいという人は、
こういう転職支援サービスを利用するのはひょっとしたら不向きなのかも
しれません。
ということなので、自分も結局今までと同じような業種(製造業)で、
同じような仕事でエントリすることにまりました。

今回自分は結局全部で15社程応募したでしょうか。
その中で、7月から8月にかけて計6社の面接が確定し、
何度かの面接やら筆記試験やらを経て、結果として2社内定しました。
この中には超超有名大手企業もあれば、小さな中小企業もあり
それぞれの人事採用担当者や役員・取締役・社長とも話をすることができ、
企業によってずいぶん印象が異なり、面白い経験になりました。
筆記試験はSPIが中心でしたが、SPIでもいろんな種類があり、
同じ語学や計算でもこんなに難易度が違うのかと、びっくりしたりもしました。

人事や採用部署の面接では「良さそうな企業やな」と思っても、
最終面接で出てきた社長の感じが悪くて嫌になったり、
面接開始後10分も経たないうちにもう趣味とかお酒の話になったり
(どんな企業やねん 笑)と、
企業により面接の形も様々。
(ちなみにこの「趣味・お酒」の企業はかなり大手で安定している企業で、
こんなやる気のなさそうな企業なら就職したいと思ったりもしましたが、
結果は1次面接でNG。
趣味の質問は「スポーツはやりますか」というもので、「スポーツはやりません」と
答えたときの採用担当者のがっかり感が伝わってきて、
これは単に企業内スポーツクラブの仲間を探してるだけとちゃうんか、
とか、穿った見方をしてしまったりもしました。)

再就職活動のポイントとしては、当たり前ですが自分の能力に応じた仕事
以上の仕事に就くことはできません。
なので、自分の経験と能力を如何に職務経歴書に表現するのか、
面接で如何に自身の経験と能力と人柄を表現するのかが、
ポイントになるのだと思います。
自分の印象では、経験・能力・人柄、どれか1つでも企業が求めるものと
異なっていれば、採用されません。
このうち人柄はある程度ごまかす(笑)ことができますが、
経験と能力だけはどうしようもありません。
自身の経験と能力を的確に職務経歴書に表し、そして面接で表現することが
重要であり、それに応じた企業・職務に応募すること、
あとは人柄をどう作りこむかが(人によっては)大切なのだと感じます。
なので、良い転職をしたいのであれば、何よりも現状の職場で経験と能力が
身に付くよう「ちゃんと仕事をする」こと、基本的にはこの正攻法しかないような
気がします。
(これは正社員の例です。
契約社員・非正規雇用その他では当然条件が異なり、これは別種の
社会的に根深い問題がありますので、この限りではありません。)

で、この時期に内定した2社中1社に就職することになりました。
結局前職と同じ製造業の管理業務なので、何とも代わり映えしません。
それでも前に勤めていた企業よりは事業規模は大きく、
年収もそれなりにアップし、企業風土・福利厚生面も良い企業になりますので、
世間的にはいい転職ということになるのだと思いますが、要求される成果は
前職よりヘビーになりそうですので、いつまで続けられるかは分かりません。
とりあえず最低限2年くらいはめげずに続けるよう頑張ろうかなと
思っております。


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ということで、続きます。
次回は、引っ越しのことや、その他プライベートなことを
ちょこっと書き留めておこうかなと思っています。