お子様たちの間で「妖怪ウォッチ」なるアニメやらゲームやらが
ブームになっているようですね。
ブームになっているようですね。
自分はこの年末、約15年ぶりくらいにたまたまレコード大賞を見たのですが、
(我が家にはテレビがありませんので長らく見ておりませんでした)
(我が家にはテレビがありませんので長らく見ておりませんでした)
番組内でこの「妖怪ウォッチ」のテーマ音楽が流れておりました。
これが妙に耳に残る音楽で、今でも「ゲラゲラポー」とか
「ヨーデルヨーデル・・・」だとかのフレーズが脳に残っております。
「ヨーデルヨーデル・・・」だとかのフレーズが脳に残っております。
(どうでもいいことですが、ラッキー池田が頭に象さんを付けて踊っている姿も
15年ぶりくらいにみました 笑。)
15年ぶりくらいにみました 笑。)
しかしこの「妖怪ウォッチ」には伝統的な姿の妖怪が登場するわけではなく、
何やら現代的で可愛らしくデフォルメされた妖怪たちが登場しているようです。
昔ながらの妖怪とはこのようなものである、ということで、
妖怪さんたちが登場する昔の絵画作品を並べてみることにします。
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・「画図百鬼夜行」より「猫又」/鳥山石燕
妖怪画といえばこの人、近世江戸時代の絵師、鳥山石燕です。
現在の我々がよく知っている妖怪は、この人が姿を与えたものも多いです。
「妖怪ウォッチ」にも猫ちゃんが出てくるようですが、
旧来の猫のお化けとはこのような感じです。
これは猫又と呼ばれる妖怪で、しっぽが2つに分れている猫のお化け。
石燕は近世の絵師ですが、猫又自体は中世からの言い伝えであるらしく、
随筆「徒然草」にも、噂話として登場する妖怪です。
個人的に、この布をかぶってちょこんと立っている姿が好きです。
・「百鬼夜行絵巻」より
続いては中世室町時代の絵巻物、「百鬼夜行絵巻」からの抜粋です。
中世以前の絵巻物の中にも様々な形で妖怪が描かれています。
この百鬼夜行絵巻は有名で、上記の鳥山石燕の妖怪も
一部この絵巻物から姿を借りているものもあります。
個人的にこの真ん中の赤いぶよぶよしたのが気に入っています。
これは何という妖怪なのだろう・・・?
・「源頼光公館土蜘作妖怪図」より/歌川国芳
続いては幕末の絵師、歌川国芳が描くの妖怪たちです。
これは「源頼光公館土蜘作妖怪図」の左側を抜粋したもの。
碁を打つ人たち(ここには描かれていません)の元にやってくる様々な妖怪たち。
カエルのお化けのようなのや、提灯のお化けなど、
国芳が描く化け物は妙に愛嬌がありますね。
・百怪図/河鍋暁斎
同じく幕末の絵師、河鍋暁斎の作品から。
こちらもカエルやらタコやらスイカやら、いろんな形の妖怪が描かれており、
楽しいです。
楽しいです。
暁斎も妖怪が登場する絵をたくさん残しています。
幕末は奇怪な絵師の作品が印象的ですね。
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さて、西洋にも妖怪というか、モンスターが描かれた作品もあります。
そして西洋のモンスターといえばこの方、
我らがブリューゲルに登場して頂かなくてはいけません。
ブリューゲルの「悪女フリート」「叛逆天使の墜落」に登場する
妖怪風モンスターたちをいくつか抜粋して並べてみます。
妖怪風モンスターたちをいくつか抜粋して並べてみます。
こうやって並べるのも面白いです。
奇怪なものや怖いものもありますが、何だか愛嬌がある子もいますね(笑)。
ブリューゲルが描くモンスターの一部は前時代の画家ヒエロニムス・ボッシュの
影響もあるようです。
ひょっとしたらこれらのモンスターの造形も、ボッシュ以前の中世ヨーロッパの
何らかの言い伝えなどが元になっているのかもしれません。
影響もあるようです。
ひょっとしたらこれらのモンスターの造形も、ボッシュ以前の中世ヨーロッパの
何らかの言い伝えなどが元になっているのかもしれません。