山陰を歩く(3) 倉吉 | れぽれろのブログ

れぽれろのブログ

美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

雨の中の山陰旅行、8月15日の夕方に倉吉にやってきてからの記録を
まとめておきます。


---

(10)倉吉の街

倉吉は鳥取県のまんなかあたり、
伝統的な白壁の土蔵群が立ち並ぶ地区(打吹玉川)の風景が有名とのこと。
面白そうな街並みが見られそうですので、出雲・松江の次は倉吉に
寄ることにしました。

倉吉の街の中心部分は、割と駅から離れています。
白壁土蔵群や打吹公園なども駅からは遠く、
地図を見ると、駅前から南に向かって3kmほど離れています。
普通はバスで行くところですが、雨も小降りですし、
いつものごとく(?)歩いてみることにします。

この日は倉吉で一泊する予定のため、駅近くのホテルにチェックインした後、
駅から南に向かってトコトコ。
駅前から南に向かって大通りが続いており、駐車場が完備された大きめの店舗が
大通りの両脇に並ぶ、よくある郊外型の街並みです。車がないとつらそうな街。
歩いているうちに雨がだんだん強くなってきました。
やはりバスでいくべきだったか・・・。
途中、いろんな施設が密集する倉吉パークスクエアというエリアもありましたが
ここはスルーし、打吹玉川の方に向かいます。

漫画「名探偵コナン」の作者の青山剛昌さんは倉吉のすぐ近く、鳥取県東伯郡の
出身とのことで、「名探偵コナン」関係の看板やパンフレットが目立ちます。
(近くには記念館もあるらしく、それ目当ての親子連れもおられるようです。)
どうでもいい話ですが、自分はその昔この漫画の主人公に似ていたらしく
コナン君コナン君と呼ばれていたこともあります(笑)。
当時紺色のシャツ+眼鏡の格好が多かったので、似ていたのかもしれません。
まあ、どうでもいい話ですが・・・。

その他、自民党の石破茂さんは鳥取県八頭郡生まれらしく
倉吉には石破茂事務所もありました。


(11)打吹公園

ずいぶん歩いた後、打吹公園に到着。
時刻は既に17時前です。あまり時間がありません。
雨がそれなりにきつくなってきたので、公園の舗装されていない道路はつらそう。
そして、当たり前ですが、公園には誰もいません(笑)。

せっかく来た記念に入り口付近の橋と灯籠を撮影。

倉吉01

羽衣池というのだそうです。

とりあえず地図だけ写して行った気になるの巻。

倉吉02



(12)白壁土蔵群(打吹玉川)

打吹公園をうろつくのは諦め、土蔵群に向かいます。
公園から道路を隔てた北側にありました。

白壁の土蔵や古い建築物が立ち並ぶ、雰囲気の良い街並みです。

倉吉03

倉吉04


近世の倉吉の街は、打吹公園にお城があり、
この土蔵群の地区が城下町だったのだそうです。
近代以降も商業都市として栄えたのだそうですが、
現在この地区は主に観光地となっているようです。

土蔵の前には小さなお堀(?)があり、石の渡しがかかっています。

倉吉05

倉吉06


古めかしい建物ですが、工事の張り紙などは現在の物です(あたりまえ)。

倉吉07


堀には鯉が泳いでいます。
生き物を見ると撮影したくなる・・・。

倉吉08


多くの建物は観光用のお土産物屋さんや食べ物屋さんになっています。
いい雰囲気ですね。

倉吉09

倉吉11

倉吉10

倉吉12

倉吉20

倉吉13

倉吉14

倉吉15

倉吉16


本屋さん。

倉吉17

郵便ポストは現在のものです。

公民館。

倉吉18

ポスターは現在のものです。(←当たり前のことをいちいち書きたくなる奴)

防災センター。

倉吉19

何やら趣深い(笑)。

しばらく歩いていると、チャイムのような音が鳴り響きます。
何の鐘の音なんだろう。
しかも普通のよくあるチャイムではなく、何だか複雑なメロディです。
何やら珍しげ。

雨が強くなる中、楽しく歩いてきました。
日が落ちる前にホテルに戻ることにします。
帰りも歩いて帰りますが、途中でくたびれてきたので、
帰路にあったバス停からバスに乗り、駅前まで向かいました。


(13)倉吉から鳥取へ

15日は倉吉のホテルで一泊しました。
翌16日の土曜日は、各地で記録的な大雨となった日。
鳥取県内でも大雨警報が出ています。

雨もきつそうだし、もう帰ろうかな・・・と思いましたが、
せっかく来たので倉吉から鳥取市に移動し、
少しウロウロしてから帰ることにします。
特急「スーパーはくと」に乗り鳥取まで向かいますが、
指定席は既に売り切れで、自由席のみのようです。
しかも列車に乗り込んでみると、自由席は満席。
お盆のUターンラッシュなのでたいへんな混雑になっているようです。
しかもこの電車、大雨のため一部徐行運転になっている様子で、
到着時間を遅れて鳥取駅に着きました。

鳥取駅を降り、鳥取と言えば砂丘ということで、砂丘を見にに行こうかなとも
思いましたが、こんな天気で砂丘に行っても楽しくなような気もしてきました。
少し駅前をウロウロした後、とりあえず腹ごしらえということでパン屋さんへ。
(なぜかパンを食べたくなった)
パン屋さんでスマホをいじっていると、各地の雨は結構ひどく、
大阪行きの「スーパーはくと」も、なんと90分以上遅れになっているようです。
何だか列車が運行中止になりそうな勢いです。

さっきの「スーパーはくと」で大阪まで帰った方が良かったのかもしれない・・・。
何もなければ鳥取でもう一泊したいところですが
翌日は用事があるし、翌々日からは仕事です。
なんだかテンションがダダ下がり気味(笑)、
雨の中砂丘に行っても仕方ないと思い、大阪に帰ることにします。


(14)帰阪

90分以上遅れの「スーパーはくと」、ノロノロ徐行運転&満員Uターンラッシュの
列車に乗るのも何だか嫌になてきたところ、
ふと駅前の看板を見ると、
「高速バス 鳥取-大阪間3時間10分」と書いています。
3時間10分なら、ひょっとしたら「はくと」より速いやもしれない・・・。
高速バス、乗ったことないので一度乗ってみよう。
ということで、高速バス乗り場に行くと、
次のバスに空席があるとのことです。ラッキー♪
しかも高速バスは電車の特急料金よりずいぶんと安いです。

高速バスの内部は意外と快適でした。
3列シートで、ゆったりと1人1席、リクライニングもあります。
ちゃんとトイレもついています。
これは本当に特急より快適なのではないか・・・。
鳥取を出発し、高速バスは中国自動車道をサクサク進み、
あっと言う間に兵庫県の姫路付近までたどり着きます。
こっちに乗って正解・・・

しかし・・・
吉川ジャンクションあたりで高速道路が渋滞し出し、
ぜんぜん動かなくなりました。
Uターンラッシュなので、阪神地区の高速道路が混むのは
よく考えると当たり前です。
運転手さん曰く到着時間は2,3時間遅れくらいになるとのことです。
「高速、渋滞とは言っても、低速だろ♪」 (「やっつけ仕事」by椎名林檎)
当たり前のことですが、バスは電車に比べると時間通りに進まない可能性が
ずっと高いので、きっと料金も安いのですね。

アナウンスによると西宮北インターに停留所があり、
ここで下車される方がおられるので、停車するとのこと。
高速渋滞が嫌になったのもあり、いつもの癖で(笑)また訳の分からんところで
降りたくなってきました。(道に迷いたくなる悪い癖が・・・)
ということで、衝動的に西宮北インターで下車しました。
ここ、どこやねん・・・笑。
今はスマホですぐに場所が分かります。
(今から考えると携帯がないときってどうやって旅行してたんだろう・・・。)
割と近くに神戸電鉄の田尾寺という駅があり、三田に近い駅のようです。
田尾寺まで歩き、三田に向かい、JR福知山線で大阪まで帰ることにします。

ところが・・・
三田についてみると、福知山線の駅前が人でごった返しています。
駅員さんのアナウンスによると、大雨の影響で三田-宝塚間が
運行不可能になっているとのこと。
そう、神戸の山側は、日本でも有数の(?)雨に弱い地区で、
すぐがけ崩れやら河川氾濫やら水難事故やらが起こる地区です。
ということで、諦めて元の神戸電鉄に戻り、1時間かけて新開地まで向かい、
神戸から阪急電車で大阪まで戻ることになりました。
高速バスが鳥取を出たのが13時40分、梅田に辿り着いたのが19時40分。
6時間もかかってるやん・・・。
まあ、変なところで下車した自分が悪いのですが・・・笑。

しかしこういう、行き当たりばったりの旅行って楽しいですね。
誰かいると気を使いますが、1人だったら遅れようが何しようが
誰にも迷惑をかけませんし。

ということで、また秋に旅行に行きたいなと思っています。