山陰を歩く(2) 松江 | れぽれろのブログ

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8/14~16にかけての島根県~鳥取県の旅行記その2、松江編です。
前回( →  )、8/14に出雲大社及び島根県立古代出雲歴史博物館を
訪れた後、一畑電車の「しまねっこ号」で松江市にやってきてからの記録です。


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(6)宍道湖

松江市は島根県の東端、宍道湖と中海の間に挟まれた街です。
一畑電車の「松江しんじ湖温泉駅」に到着。
時刻は既に17時を過ぎています。

宍道湖は夕暮れ時が最も綺麗と言われています。
沈む夕日を眺める、絶好の夕暮れ鑑賞スポット。
しかしこの日は天気が悪く、雨が降ったり止んだりの状態なので、
夕日は全然見えません。
前回静岡に行ったときに富士山が見えなかったのと同じく、
何とも旅行運が悪いです。

とりあえず松江しんじ湖温泉駅から南に向かい、宍道湖とご対面。

松江01

南向きの写真です。
天気が悪く、全然風景がきれいではない(笑)。
左の方には明日の目的地、島根県立美術館の一部が見えています。

対岸方向に小さな島があり、お船が近づいています。

松江02

湖内の観光スポットとなっているようです。
この島は嫁ヶ島といい、夕日鑑賞に絶好のスポットなのだそうです。
姑にいじめられた嫁が水死したのだとか、何やら陰惨な言い伝えがあるようです。

一旦この日の宿泊先のホテルにチェックインし、
そのあと、宍道湖の東側に移動しました。
幸いにも雨がやみ、少し夕日がきれいになってきています。

先ほどの嫁ヶ島、西側に向けて撮影。

松江03

小さな鳥居が見えています。

松江04

写真では分かりにくいですが、雨が止んで空が少しだけ明るくなり、
雲の間が茜色に染まっています。
それなりに綺麗な風景になっています。やれ嬉しや。
解説によるとこの嫁ヶ島の松は、昭和初期の政党内閣時代の首相、
若槻礼次郎が植樹した松なのだとか。
若槻礼次郎は松江出身なのだそうです。

お地蔵様のシルエットと夕景。

松江05


水面に反射する夕日が綺麗。

松江06

しょぼいコンデジの写真なのでよくわかりませんが(笑)。

日が沈むまでのんびり宍道湖の湖畔をウロウロしてきました。
夕暮れのロマンティックスポットとのことだが、
雨&曇りのためか、カップルは2組しかみかけませんでした。


(7)のどぐろ

この日は松江で一泊しました。
山陰地方に来たということで、実はぜひ食べたいものがありました。
以前仕事で鳥取に出張に行った際、得意先の人と食事に行き、そのときに
のどぐろという魚の煮つけを食べました。
こののどぐろというお魚、脂がのってものすごくコクのある身で、
かなり美味しかったので、ぜひもう一度食べてみたい・・・。

ということで、のどぐろが食べられるお店を探します。
松江駅前をウロウロすると、ズバリ「のどぐろ」と書かれたお店がありましたので、
迷わず入店。
人気のお店なのか、店内は満席。
席が空くまで待つ必要があるとのことです。
自分はどちらかというと待たなければならないお店よりは、
空いてるお店に入ることが多いですが、この日は待つことにしました。

のどぐろは一般名称はアカムツというのだそうです。
日本海側のローカルな食材のようですが、ここ最近はメディアの報道などでも
取り上げられており、かなり人気の出てきたお魚なのだとか。
自分は全然テレビを見ないので、あまり知りませんでしたが・・・。

この日は、のどぐろの塩焼き、しらす丼、たまねぎのサラダを頂きました。

のどぐろは脂が多くて美味しかったです。
しかし、以食べたときの方が、もっとこってりした味だったように思います。
記憶の間違いなのか、あるいは以前食べたときは冬だったので
(のどぐろは秋から冬が旬らしい)脂ののり方が違ったのか、
もしかしたら煮つけの方がこってりするのか、
よく分かりませんが、いずれにせよ美味しかったです。
また日本海側に来る機会があれば、ぜひ食べてみようと思います。

ちなみに、自分の勤めている会社の日本海側の営業所に駐在している人曰く、
「のどぐろ?あんなもんただの脂っこい魚やで」
とのこと。
たまに食べるから美味しく感じる、山陰地方で何度も食べていると飽きる、
ということなのかもしれません。

もうひとつ、前回の旅行では、清水港で生しらす丼を頂きましたが、
今回は釜揚げしらす丼です。
生しらすを食べると釜揚げの味が懐かしくなると前回の旅行の記事に
書きましたが、釜揚げを食べると、今度は生しらすを食べたくなってきます。
人間の舌は贅沢なもの・・・笑。

ということで、満足とともに松江の夜は更けていくのでした。


(8)島根県立美術館

8/15金曜日、この日も雨ふりのお天気の中、
朝からこの旅行のメインの目的地、島根県立美術館に向かいます。
この美術館の展示の詳細は、以前の記事にまとめたとおりです。
(こちらを参照 →  )

少しおまけ。
美術館と関係があるのかどうかは不明ですが、
美術館の近くにこんな像がありました。

松江07

松江出身の漫画家で「ペエスケ」の作者、園山俊二さんを記念した像なのだとか。
幼いころの記憶、我が家は朝日新聞だったので、
たしか「ペエスケ」が連載されていました。
内容は全然覚えていませんが、犬のガタピシはなんとなく覚えているような
気がします。
雨に濡れたガタピシはなかなか印象的。
記念に貼り付けておきます。

もひとつおまけ。
美術館から西側へ向かったところの
宍道湖から中海に流れている川にいるカモたち。

松江08



(9)松江から米子、そして倉吉へ

お昼過ぎに島県立美術館を後にします。
この旅行の次の目的地は鳥取県の倉吉ですが、急に寄り道がしたくなりました。
実は2年前、植田正治写真美術館に行った際に、米子で一泊しましたので、
急に米子が懐かしくなり(?)少し立ち寄ることにしてみました。
JR松江駅から、山陰地方を走る特急「スーパーおき」に乗り込み、
米子まで移動します。
「スーパーおき」は2両編成の列車。
島根・鳥取間の移動のメインの特急のひとつです。

25分ほどで米子に到着。
以前に米子に来たときに食事をしたファミレスに立ち寄り、昼食をとります。
そういえばこんなお店だったなと、無駄な郷愁にかられます。
(ただのファミレスなのに。)

しばらく米子をウロウロ(特に何もないのですが)した後、
今度は特急「スーパーまつかぜ」の乗って次の目的地、倉吉まで移動します。
このあと、寄り道せずにさっさと倉吉に行っておけばよかったと後悔することに
なりますが(笑)、まあ、旅行は行き当たりばったりの方が面白いものです。

ちなみに、倉吉のすぐ近くには、羽合(はわい)温泉という温泉があります。
戦前昭和の政党内閣期の総理大臣の覚え方「変わったハワイ」。
(この時期の総理大臣の頭文字を並べると、「変わったハワイ」になります。)
日本のハワイということで、羽合温泉のことなのだとか。
この「変わったハワイ」の「わ」と「ワ」は、上に出てきた若槻礼次郎です。
記憶のリンクが楽しい♪などと考えながら、倉吉に向かいます・・・。


山陰旅行記、あと1回だけ続きます。