交響曲を10曲選ぶ | れぽれろのブログ

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クラシックファンの皆さんの中には、「好きな曲ベスト10」だとか、
「好きな作曲家BEST10」だとか、「好きな演奏家BEST10」など、
選ぶことが好きな方も多いですね。
自分は好きなもののベストは気分によって変わるので、基本的にきっちりとは
選べないのですが、たまには無理やりBEST10を選んでみるのも
面白いかなとも思うので、この企画・・・。

「好きな交響曲BEST10」を選んでみようと思います。

自分はマーラーの交響曲が好きなので、ただ単に好きな交響曲を
10曲挙げるなら、
「マーラーの11曲の交響曲のうち、どれを落とすか」という
消極的な選択になってしまいます(笑)。
こういうことではダメなので、制約を付けて選んでみることにします。

そこで考えた制約とは・・・。
・有名作曲家から選ぶ
・1作曲家から1曲のみ選ぶ
・交響曲1番~交響曲9番まで各1曲ずつ選び、それ以降の番号から1曲選ぶ

こんな制約で選んでみるとどうなるでしょうか・・・?
以下、この条件でのBEST10を決めてみることにします。

※個人的な趣味嗜好を並べて遊んでみるだけの記事です。
 曲の優劣を順位づけする記事ではありませんので、ご注意を。


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まず9番から選び、8番、7番・・・と順に決めていくことにします。


<9番>
9番といえば、自分の場合、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラー、
やはりこの3人ということになりますが、何だかんだ言ってやっぱり
マーラーの9番が好きです。
とくにこの曲の両端楽章のある種の不穏さを内包する美しさは、
他にはない魅力です。
ということで、9番はマーラーに決まり。


<8番>
続いて8番。
マーラーが除かれるので、他の候補としては、やはりブルックナー、
そしてドヴォルザーク(個人的にこの8番は妙に好きなのです)、
あとはシューベルトの「グレート」なんかも思い出しますが、
ここはショスタコーヴィチを選びたいと思います。
暗くも美しい響きが続く中、突発的に爆発・咆哮する音楽・・・。
ショスタコーヴィチは7番や4番も選びたくなりますが、
8番の魅力はなかなか捨てがたいものがあります。


<7番>
マーラーとショスタコーヴィチを使ってしまったので7番こそブルックナー
・・・と言いたくなりますが、
ここはシベリウスを選びたいです。
単一楽章の短い曲、マーラーなどの1楽章分に相当する短さですが、
凝縮された美しさと魅力はシベリウスならでは。
シューベルトの「未完成」も捨てがたいですが、7番はシベリウスとします。


<6番>
6番は迷うことなくチャイコフスキーです。
とくにこの曲のフィナーレは良いですね。
ブルックナーも好きですし、ベートーヴェンの「田園」も大好きですが、
マーラー以外だと(←しつこい)6番はチャイコフスキー以外ありえません。


<5番>
ようやくブルックナーを選ぼうと思います。
5番は不思議とどの作曲家の曲も、輝かしく魅力的なフィナーレを持っています。
ベートーヴェン、チャイコフスキー、ブルックナー、マーラー、
ショスタコーヴィチ、シベリウス・・・。
どの曲も素敵ですが、残っているベートーヴェンとブルックナーから、
後者を選びたいと思います。


<4番>
作曲家が少なくなってきました・・・。
ここへきてようやくブラームスとシューマンが参戦。
ということで、4番はブラームスを選びます。
全体的にどの楽章も素敵な曲ですが、この曲のフィナーレは
ちょっと他にはない、珍しい形式(パッサカリア)が楽しい音楽ですね。


<3番>
3番・・・残るは「ライン」か「英雄」か・・・。
2者択一で、「英雄」にします。
ようやくベートーヴェンがチョイスされました。
この曲の推進力、そしてフィナーレの楽しさが良いですね。
(自分は本当はベートーヴェンは9番と6番が好きなのですが、両番号とも
上記のとおり強敵がいますので、3番を選ぶという結果となりました。)


<2番>
ちょっと趣味的ですが、ここはラフマニノフを選びたいと思います。
各楽章に甘いメロディを含むこの音楽、個人的にすごく好きなのです。


<1番>
選びたい曲がなくなってしまいました・・・。
なので、ベルリオーズの1番目の交響曲である「幻想交響曲」を
無理やり1番と解釈し、チョイスしたいと思います。
かなり特徴の異なる5つの楽章、楽しくも不気味な音楽が魅力的です。


<10番以降>
最後はやはりモーツァルトから選ばないといけません。
ザンクもプラハもリンツも捨てがたいですが、やはりここはフィナーレが
素晴らしすぎる41番、
「ジュピター」を選びたいと思います。


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ということで、結果発表。

・幻想交響曲/ベルリオーズ
・交響曲2番/ラフマニノフ
・交響曲3番「英雄」/ベートーヴェン
・交響曲4番/ブラームス
・交響曲5番/ブルックナー
・交響曲6番「悲愴」/チャイコフスキー
・交響曲7番/シベリウス
・交響曲8番/ショスタコーヴィチ
・交響曲9番/マーラー
・交響曲41番「ジュピター」/モーツァルト

以上を交響曲BEST10と決定したいと思います。


有名作曲家の中では、ハイドン、シューベルト、シューマン、ドヴォルザークは
選外となってしまいました。
この選び方だとハイドンとモーツァルトはどちらかしか選べないですね。
そもそも選定に無理があるのですが(笑)、
まあお遊びということでお許しください(笑)。


自分以外の交響曲ファンの方が、これと同じ条件で選ぶと
どのような結果になるのか・・・少し気になります。



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★追記(7/9)

この記事を書くときに、作曲家を並べ上げて、
その中から曲を選んでいったのですが、
どういうわけかメンデルスゾーンを完全に忘れてました・・・。

3番のところで、残るは「ライン」か「英雄」か、と書きましたが、
ここは断然「スコットランド」です。
この曲、とくに1楽章がすごく魅力的なのです。
好きな曲なのになぜ忘れていたんだろう・・・笑。

というわけで・・・
 メンデルスゾーンを3番に、
 押し出されたベートーヴェンを7番に、
 また押し出されたシベリウスを2番に、
 そしてラフマニノフを選外に・・・
という選択もありかなと思いました。
ベートーヴェン7番の2楽章はすごく好きですし、
シベリウスの2番はやはり実演で聴くと盛り上がります。

しかし、ラフマニノフはちょっともったいないな・・・とも思います。
・・・考え出すときりがない作業ですね(笑)。