秋の音楽 | れぽれろのブログ

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夏が過ぎ去り、だいぶ涼しく過ごしやすくなってきましたね。
自分は寒がりなので、明け方など、早くも震えております・・・笑。
日が落ちるのも早くなってきました。秋の日はつるべ落とし。
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・。
そして、芸術の秋。
秋の夜長など、秋の音楽に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?



・ヴァイオリン協奏曲「四季」より「秋」/ヴィヴァルディ


季節モノといえば定番、ヴィヴァルディの「四季」です。
さわやかな秋ですね。
1楽章、1分あたりからの技巧的なヴァイオリンがいいですね。
3分あたりからが2楽章、切ない秋の想いがいい感じ。
チェンバロも良し。


・4つの最後の歌より「九月」/R・シュトラウス


「4つの最後の歌」は1948年(戦後3年)に作曲された、
リヒャルト・シュトラウス最晩年の曲。
そんな中から「九月」をチョイス。
ちょうど夏の終わり、秋の始まりの音楽です。
今の季節にぴったり。
1948年ごろといえば、世界は前衛音楽に向かってまっしぐらの時代です。
こんな時代に、こんなに美しくて心地よい音楽を作る
シュトラウスは面白いです。
「4つの最後の歌」はシュトラウスの中でもすごく好きな曲で、
とろけるような陶酔の音楽・・・。
3分50秒からのホルン独奏となり、静かに終わる雰囲気も良いです。
歌い手はヤノヴィッツです。


・「四季」より「10月(秋の歌)」/チャイコフスキー


続いてはピアノ曲。
うっとりと切ない秋です。
チャイコフスキーはロシアの作曲家。
ロシアの10月といえば、なんとなく日本よりずっと寒そうな気がします。
曲調もなんとなく「晩秋」くらいのイメージですね。



・交響曲「大地の歌」より2楽章「秋に寂しき者」/マーラー


最後はマーラーの「大地の歌」より2楽章。
これまた寂しげな楽章。
この交響曲は長大な6楽章が素晴らしく好きで、
3~5楽章のスケルツォ風の部分も面白いです。
その中で2楽章は比較的地味だと思いますが、
マーラーらしい美しさに溢れる音楽となっています。



ここにあげた4曲中、後ろの2曲を聴いていると、
何だか一足早く秋も深まってきた感じがします(笑)。