北陸を歩く(3) 富山 | れぽれろのブログ

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3日間の北陸旅行。
8月16日の夕方に立山から富山市内に帰ってきたあと、
この日の夕方から翌日にかけて富山市内をウロウロしてきました。

今回の旅行では、いわゆる観光名所以外の「普通の街」を
ウロウロしてみるというのも、実は目的の一つとしてありました。
ということで、富山市内のぜんぜん観光地と言えないようなところを
(意味もなく)ウロチョロしてきました。
見知らぬ街を歩くのも意外と楽しかったので、16日の夕方以降の行動の記録、
及び意味もなく撮影した写真をアップしておきます。
幸福度2位の富山県、その幸せの秘訣とは・・・?

富山市内は、JR富山駅、及び富山地方鉄道(地鉄)の電鉄富山駅を中心に、
北側と南側に道が分れています。
そして、東西に走る鉄道と垂直に、神通川が南から北へ流れています。
イタイイタイ病で有名な(?)、あの神通川です。
(そういえばイタイイタイ病資料館なる施設もあり、
一瞬行ってみようかなと思いましたが、結局行きませんでした。)
駅から南側に、主な主要施設や観光名所っぽいものがあります。
富山県立近代美術館も南側にありました。
逆に北側はそんなに名所っぽいものもない感じです。
(自分が気付かなかっただけかもしれませんが)

駅前はこんな感じ。

富山01

なんとなくですが、90年代以降の「駅前再開発」以前の、
80年代の雰囲気が残っている感じもしました。
(実際に再開発がなされたのかどうかは、よく知りません。)
前日に行った金沢駅前がなんとも再開発チックなのに対し、
富山の方は、なんというか普通の街です。
しかし、不思議といい雰囲気です。

道路上には路面電車が走っています。
この写真は南側ですが、北側にはポートラムという路面電車が走っていました。
(これはまたあとで登場します。)

道路は比較的東西南北に整然と区画されています。
このあたり、大阪や京都に雰囲気が近いです。
東京のように、道が無秩序にグネグネしている感じはありません。

富山の街は、戦争中に空襲で街の99%以上(←!)が焼けたのだそうです。
1945年8月1日(終戦直前)の大空襲。
地方都市の空襲では最大級なのだそうです。
(この辺りは富山市内の本屋さんで立ち読みして知りました。
旅行中に何をしてるのだか・・・笑)
ひょっとしたら、街が焼けてしまたっため、
整然とした区画のし直しができたのかもしれません。


神通川に沿って北に歩いていくと、公園がありました。
このあたりは、富岩運河環水公園というのだそうです。
運河に橋がかかっており、この橋の両端に街を眺望できるスペースがあり、
街が見渡せます。
この眺望スペースから、なんとなく公園と街の様子を撮影。

富山02

富山03

富山04

富山05

富山06

富山07

いい雰囲気・・・の気がしませんか?(普通でしょうか?)


お池では鴨が泳いでいます。優雅ですねー。

富山08


公園を高所から撮影。
意味もなく幾何学的(?)な写真を撮りました。

富山09

富山10

富山11


この公園にはカップルが多いです。
皆さん幸せそうです。

さて、この日(8月16日)の夕食は、ちょっとは旅行らしいものを食べようと、
海鮮料理屋さんに入りました。
食べたもの・・・カニのわっぱ飯、カニ酢(カニの身がごろごろ)、
カニ汁、カニ味噌・・・。
カニづくしです。おししい!
旅行の食事っぽくなってきました。
お刺身などお魚も食べたかったのですが、この日はお盆休み。
お盆は漁師さんもお休みのため、お魚が取れず、カニしかないとのことです(笑)。
お盆休みは旅行者も増えると思いますが、需要と供給がアンバランスです。
まあ、仕方ないですね。

温泉付きのホテルで一泊したあと、
翌日(8月17日)は例によって朝からバイキング。
金沢のときと同じく、朝っぱらからアホみたいな量を食べます(笑)。
鮭やホタルイカが美味しい。
ホタルイカは富山県の名物のようですね。

朝から36℃の猛暑の中、富山県立近代美術館へ向かいます。
富山駅から南へトコトコ。
外観はこんな感じ。

富山12

これも古き良き(?)80年代の建築という感じがします。
実験工房展を鑑賞し(詳細は前回の記事参照)、
トーストとコーヒーを頂き、1時半くらいまでのんびり過ごします。


さて、この日の午後、富山駅北側から日本海に向かって走る
富山ライトレールのポートラムという電車に乗ってきました。
この電車が何だかすごくいい感じです。
2両編成で、どこまで乗っても200円均一。何だかお得。
富山駅前からしばらくは路面電車、住宅地に入ると普通の線路になります。
車両は車体に対し床が低く、乗り口も低いので、
車いすでも簡単に乗車できそうです。
電車のデザインも良い。
そして、駅もバス停みたいな感じで、いい雰囲気。
バス感覚で乗れる電車、といった感じ。

実はこの富山ポートラム、自分の旅行中は「鉄道むすめ ラッピング電車」という、
やたら可愛らしい電車になっていまして(笑)、
車体はこんな感じでした。(※画像お借りしました。)

富山ポートラム

2両編成の車両に、それぞれこんな感じの女の子のイラストが
貼り付けられていました。
女の子はキャラクタが何人かいるみたいです。
車両により女の子とコスチュームが変わります。
ぱっと見、ものごいインパクトです(笑)。すごい電車や・・・。

どんな感じなのか写真を撮れば良かったのですが・・・。
この車体の写真を撮りに、たくさんのいわゆる「カメラ小僧」の男の子たちが
やってきて、パシャパシャと撮影していました。
で、なんとなくその輪の中に入りにくく、車体撮影ならず・・・。
(←根性のないやつ)

この電車に乗って、終点の岩瀬浜駅まで行き、日本海を見ることにします。
富山ライトレールは普通の生活路線で、普通の住宅地の中を走って行きます。
路線上には競輪場もあります。終点の岩瀬浜付近には海水浴場があります。
住宅地に住む主婦、海水浴場に向かう子供たち、
競輪場にいくおじさんおばさんを乗せて、キャラクタ電車が走って行く・・・。
そして、駅ごとに「カメラ小僧」が待ち構えています。
自分は窓際に立っていたので、写真をパシャパシャ撮られました(笑)。

ちなみに上の画像の女の子が、岩瀬ゆうこさんとのことで、
富山ライトレールの終点、岩瀬浜駅からお名前が取られているのだそうな。


そうこうしているうちに終点、日本海は間近です。
駅前からウロウロと海へ向かいます。
海水浴場はありますが(泳ぐ気はないので)スルーします。
港へ出たかったのですが、なかなか港に着きません。
灼熱の中ダラダラと歩き続け、ようやく日本海です。

富山13

富山15


堤防が走る水平線。

富山16


少し見にくいですが、どの街灯の上にも鳥がとまっています。
不思議な光景です・・・。

富山14


北九州市のお船がありました。

富山17

この日でこの夏の旅行はおしまい、
「次の旅行は北九州に行け」とのお告げでしょうか(笑)。

これは何だろう・・・。

富山18


自動車の侵入防止の石が、お魚の形をしています。
何だか可愛いですね。

富山19


夕方、再びコスプレキャラのラッピング電車に乗って富山駅へ戻ります。
そして、夕方17時11分発のサンダーバードに乗り込み、大阪へ。
この日の夕食は、立山で食べた鱒寿司をもう一度買いました。
今度は鰤寿司とセットです。サンダーバード内で美味しく頂きました。


ということで、幸福度最下位の大阪府民が幸せを分けてもらおうの旅。
3日に渡り、のんびりと過ごす事が出来ました。心身のリフレッシュ。

この秋にも、年内にあと1回旅行に行きたいです。

春に行った東京にもう一度行くか、東海地方か、
もしくはお告げどおり(?)九州に行くか。
どこに行こうかなあ・・・。