北陸を歩く(2) 立山 | れぽれろのブログ

れぽれろのブログ

美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

3日間の北陸旅行。
2日目の8月16日は、富山県の立山に行ってきました。

今回の旅行は、1日めに金沢21世紀美術館に行き、
3日めに富山県立近代美術館に行くことまでは決めていたのですが、
2日めに何をするかは、旅行前日まで決めていませんでした。
北陸のどこに行こうか・・・泉鏡花記念館など金沢の街をもう少し彷徨ってみるか、
能登方面をぐるっと回ってみるか、永平寺町をウロウロしてみるか・・・、
いくつか考えましたが、旅行前日にインターネットを見ていると
「立山黒部アルペンルート」などと言うものがあります。
ケーブルカー、バス、ロープウェイ、トロリーバスなどを乗り継いで、
立山の大自然や黒部ダムなどを満喫できるとのこと。
面白そうなので、立山方面に行こうと決めました。

8月16日の朝、6時半に起きてホテルの朝食を頂きます。
バイキング形式で、しかも食べ物がおいしいので、
朝からやたらとたくさん食べてしまいました。
ごはん、鮭、ホタルイカ、カニ汁の和食セットを頂き、
クロワッサン、ソーセージ、ベーコン、ブロッコリー、
キャベツ、トマトの洋食セットを頂き、
食後にヨーグルト、パイナップル、オレンジジュースを頂きました。
・・・朝から異様に満腹になったところで(笑)、ホテルを後にし、
8時20分金沢発の特急「はくたか」に乗って、富山に向かいます。
およそ30分くらいで富山に着きました。
金沢-富山間は、大阪-京都間くらいのイメージですね。

JR富山駅を下車、富山地方鉄道(略して「地鉄」、何だか地下鉄と紛らわしい)の
電鉄富山駅からワンマン電車に乗り込みます。
途中、寺田と言う駅で特急「アルペン」に乗り換え、いざ立山へ。
合計1時間ほどかかり、10時30分頃に立山駅に着きました。

立山駅は山のふもと、ここからケーブルカーに乗って
山の上へ向かうことになります。
いざケーブルカー・・・と思ったのですが・・・、結構人が多い。
切符を買うと、次のケーブルカーは1時間以上待ちとのこと。
ケーブルカーの本数はそれなりに多いのですが、収容人数に限りがあるので、
人が多いと待つことになるようです。
仕方がないので1時間以上駅周辺をウロウロ。
お弁当として、富山名物の鱒寿司を買い求めます。
山のてっぺんで食べよう・・・。


12時前のケーブルカーに乗り、ケーブルカーで約10分、バスで約1時間かけて
ようやく13時ごろに、標高2450メートル地点、室堂に到着しました。

朝から乗り物に乗りっぱなし、
ようやく付いた2450メートル地点の風景は・・・

立山01

心地よい大自然。素晴らしいです。
幸福度47位の大阪府民も大満足(笑)。さすが幸福度2位の富山県です。
空気も美味しい気がします。

立山02

立山03

山は雲をかぶったり晴れてきたりで、結構風景が変わります。
散策ルートがあるので、トコトコと歩くことにします。

立山04

一部雪が残っています。
この日の室堂の気温は16℃。
涼しい・・・というか寒い(笑)。
下界は35℃くらいですので、およそ20℃ほど差があることになります。

ふと周りを見渡すと、皆さん山登り向けの格好をしておられます。
標高が高い場所は直射日光が強いので、長袖や帽子が必須。
山道なので靴もそれなりのシューズを身に着けておられます。
中には本格的に登山をする(ように見える)方もおられ、リュックサックを背負って
山登りグッズを身につけ、完全装備の登山ルックの方もちらほら。
そんな中、自分は帽子もかぶらずポロシャツ1枚(寒い)、
小さなカバンには財布とコンデジと文庫本(笑)という、
完全に山を舐めたスタイルです。

立山05

寒い中、雪が残る中に(わざわざ)足を踏み入れます。
夏に味わう雪の感触。
冬ですらなかなか雪に触れることのできない大阪府民は大満足です。

立山06

足元を撮影。山を舐めた靴です。何とも歩きにくい(←当たり前)。

立山07

立山の風景。
この中央のくぼんだ所が「山崎カール」というのだそうです。

立山08

こちらは「みくりが池」という池、室堂付近で一番大きな池とのことです。
ミクリガイケ、大阪南部の「三国ヶ丘」に語呂が似ており、
空虚な一人笑いに陥ります。

立山09

アンドレアス・グルスキー風に、雪、池、草を撮影。
まあ、深い意味はありません、出来心でやってみただけです(笑)。
(しかも似てないし)

歩いていると体が温まってきました。
16℃でポロシャツでも結構大丈夫ですね。

ひとしきり歩いたところで、お弁当にします。

立山10

先ほど購入した鱒寿司、おいしく頂きました。
大阪南部~和歌山方面では、鯖の入った柿の葉寿司が有名ですが、
鯖のこってりさ加減に比べると、ずっとあっさりして美味しいお寿司です。
何だかいくらでも食べられそうです。

ウロウロしていると、高山植物をたくさん見かけます。

立山11

何と言う花なんだろう・・・。
自分は花の名前なんかは、全然詳しくないのです・・・。

立山12

立山13

立山14


思わず花に触れたくなりますが・・・。

立山15

お花畑には入ってはいけないそうです。
富山県の名物、ライチョウくんにお願いされては、仕方ありません。

そして、そういえば、「ハイマツ」「お花畑」、高校生の時の生物の授業で
習った記憶のある単語です。
高山植物の生物学用語である「お花畑」、
なんで学術用語に「お」が付くんだろう・・・、
面白いなと思っていた記憶がよみがえります。

立山16

そして、こちらがハイマツでしょうか。
生物の授業以来の再会を果たしました。

ウロウロしていると、何だか硫黄の臭いが漂ってきます。

ふと見るとこんな表示が・・・。

立山17

有毒ガス・・・怖いですね。
水分を含ませたタオルを口に当てて歩けと、ペットボトルくんが説明してくれます。
タオルも水も持ってない・・・。
気にせず進もうとしますが、ぜん息という文字を発見。
小児喘息経験者なので、怖くなって逃げ帰ることにしました。

立山18

煙がもうもうと湧きあがっています。
これが「有毒ガス」のようです。怖いですねー。

ウロウロしたり写真を撮ったりしていると、あっという間に夕方です。
黒部ダムに行くことは諦め、戻ることにします。

個人的には、「トロリーバス」なるものに乗ってみたかったです。
この単語も、自動車教習所以来、10年以上ぶりに聞いた単語です。
こんな乗り物、交通教本でしか登場しない乗り物だと思っていました・・・笑。


とうことで、旅行2日めも楽しく暮れていくのでした。

旅行3日めは、富山市内をウロチョロしてきましたので、
この覚え書きはまた次回に。