中之島を歩く その3 | れぽれろのブログ

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美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

大阪出身者が大阪中之島の写真を並べて、
旅行に行った気になってみよう企画、第3回。
一応今回でおしまいです。


御堂筋の東、堺筋方面に向かって歩いて行くと見えてくるのが、
大阪府立中之島図書館です。


・中之島図書館

大阪府立中之島図書館

古めかしい建物の図書館です。
この日は耐震補強だとかで改修工事中でした。
なので、外観はフェンスで取り囲まれており、全体は見えません。
建物を見上げて、かなりアクロバティックな体勢(笑)で撮影したのがこの写真。
辛うじて建物の上部が見えます。
この図書館はかなり古い建物で1904年(明治37年)の建物だそうです。
日露戦争の年です・・・古い!

この図書館、ちょっとした空き時間(国際美術館のイベントの待ち時間など)に、
フラっと寄ったりすることがあります。
業界誌などの雑誌が充実しているので、全然知らない業界の雑誌なんかを
見たりするのも、何だか面白いです。
この図書館、館内に入るには荷物を預けないといけないのが少し面倒ですね・・・。
ちなみに大阪府の中央図書館は、東大阪市にあります。


・大阪市中央公会堂

大阪市中央公会堂

これまた趣のある建物です。
こちらは1918年(大正7年)の建物。米騒動の年です。これまた古い。
赤れんが造りの建物、いい雰囲気です。
今年の2月、京都の北の北、舞鶴の赤れんが博物館に行ったのですが、
この中央公会堂の一部の赤れんがも展示されていました。

自分は演奏会に行くのが好きなので、この建物で開催される演奏会にも、
時々行くことがあります。
当然古い建物のなのでコンサートホールとしては今一つな面もあります
(屋外の音が普通に聞こえてくるとか)。
しかし、建物自体の雰囲気がよいので、好きなスポットなのです。

ちなみに、自分の出身大学の入学式は、この建物で実施されました。
初めてこの建物に入ったのが、大学の入学式だったと思います。
ここで入学式をするのは自分の大学だけなのかな、と思って調べてみると、
結構有名どころの専門学校や予備校の入学式にも使用されているようですね。
意外と幅広く利用されているようで、びっくりです。

中之島図書館も中央公会堂も、戦災を免れた建物です。
(一部補強工事などは行われているようですが。)
この辺りの建物はすごく好きなので、いつまでも残ってほしいです。


・大阪市立東洋陶磁美術館

大阪市立東洋陶磁美術館

中央公会堂の東側にあるのが、大阪市立東洋陶磁美術館です。
自分は美術館大好き人間・・・なのですが、この美術館は実は
入ったことがありません。
何と言うか、ヤキモノ系はちょっと関心の範囲外で、
意外とここはスルーしてしまっているスポットなのです。
機会があれば行ってみようと思いつつ、機会を逸し続けて
月日が流れてしまっています(笑)。


・大阪証券取引所

大阪証券取引所

堺筋に出た後南に向かい、難波橋の南の交差点脇にあるのが、
大阪証券取引所、いわゆる大証です。
2004年の建物だそうですが、建物の正面はなんとなく少し古風な様式、
趣を残した外観になっています。

五代友厚

大証の正面に立つのは、明治の政商、五代友厚の像です。
薩摩出身で、大証の前身である大阪株式取引所を設立した方とのことです。
学生時代に日本史を専攻された方は、北海道開拓使官有物払下げ事件に
登場する人物として思い出されることとだと思います。
炎天下の五代君・・・スーツが暑苦しそうです。


おまけ

ライオン

難波橋の端っこに居座るライオンくん。
これまた鬣が暑苦しい・・・。

五代くんとライオンくん

中之島側から撮影した五代くんとライオンくん。
睨み合う1人と1匹・・・一触即発。


ということで、中之島界隈の建物の写真でした。

他府県の方は、大阪といえば通天閣やグリコの看板(笑)などを
思い出される方が多いと思いますが、大阪は商都としての古い歴史を持つ街、
旅行の際にはぜひ中之島界隈にもお立ち寄り頂きたいです。