中之島を歩く その2 | れぽれろのブログ

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美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

地元大阪の中之島界隈の写真を撮り、旅行に行った気になってみよう企画、
第2回目。
撮影した写真を並べ、そこから思い出すことなどをあれこれと書きます。

四つ橋筋からフェスティバルホールを越えて東の方へ。
御堂筋・淀屋橋方面に向かうと、有名企業や公的機関の建物がたくさん。
中之島から土佐堀川を隔てた南側には、住友グループのビルがあります。
いくつか写真に撮ってみました。


・住友ビル

住友ビル1


・住友ビル本館

住友ビル2


・住友生命淀屋橋ビル

住友ビル3

中之島から見える住友系列ビル3つを撮影しました。
1枚目の住友ビルは古い建物で、1930年(昭和5年,満州事変の前年)の
建物だそうです。
三井住友銀行の大阪本店がある建物、何やら工事中でした。
他の2つの建物は、もう少し新しい建物のようです。

この辺りはいわゆる「住友村」と言われ、旧住友財閥系企業が
たくさん集まっている場所です。
明治期以降の財閥は、東京に本社を構えるケースが殆どだったようですが、
住友財閥はずっと大阪のこの場所に拠点を構え、
現在でも住友グループ系列会社は大阪に本社を置く企業が多いとのこと。
大阪では、旧財閥といえば住友。
財閥は戦後解体させられますが、現在でも住友グループとしての
ある種の連携が残っており、ルーツを辿れば旧住友財閥に行きつく企業は
たくさんあるのだそうです。


ちょっと記事の趣旨から外れますが・・・
個人的に住友グループといえば、幼いころ夏休みにテレビでやっていた
高校野球のイニングチェンジ時に画面下で流れるアニメ付きCMを思い出します。
80年代後半~90年代初めごろの話。
このアニメが結構可愛くて好きで、大人になった今でも、このCMのメロディは
覚えていて、高校野球といえば即座にこのメロディが浮かんできます。
そして高校野球といえば朝日放送。朝日新聞も中之島に本社のある企業ですね。

あれこれ検索してると、なんとこのCM、YouTubeで見つかりました。
http://www.youtube.com/watch?v=AOpVRkkf860
懐かしい~♪


・日本銀行大阪支店

日本銀行大阪支店

淀屋橋北詰の西側にある建物が、最近何かと評判の悪い(?)
日銀の大阪支店です。
この写真は旧館、1903年(明治36年,日露戦争の前年)に建設された建物
とのことですが、現在残っているのは1982年(昭和57年)に
復元・改築されたものなのだそうです。
ネオ・ルネサンス様式の建物、何やら趣があります。

後ろに頭を覗かせているのが、中之島セントラルタワー。
日銀の建物とのギャップに眩暈がします(笑)。
このビルにも住友系企業が入っており、ビルの左上をよく見ると(見にくいですが)、
住友グループのロゴが刻まれています。
自分は製造業に勤めており、住友系列の企業の方とお話する機会も多いですが、
住友系企業の営業マンは、スーツにこのロゴのバッジを付けている方が
多いです。

さて、日銀から堂島川を隔てた北側、大江橋の向こう側に目を向けると・・・。

三菱ビル

三菱系のビルがありました。ど真ん中に3つの菱形のロゴ。
三菱グループといえば東京丸の内、東京駅のすぐ西側に
たくさんのビルがありますね。
丸の内にある三菱一号館美術館には、一度だけ行ったことがあります。
三菱財閥も元々は大阪が起源だそうですが、明治早々に大阪の地を捨て、
東京に本社を移したとのこと。
大阪の住友財閥に対し、東京の三菱財閥。
大阪住友系の好きにはさせぬと、睨みつけるように三菱のビルが
建っています(笑)。


・大阪市庁舎

大阪市庁舎

日銀から御堂筋を隔てた逆側、淀屋橋北詰の東側にあるのが、大阪市庁舎です。
1986年(昭和61年)の建物。
元々は1921年(大正10年)の建物をずっと使っていたようですが、
80年代に取り壊され、建て替えられたようです。
御堂筋の片側の日銀が明治の趣を残しているのに対し、
こちら側は大正期の雰囲気は残さなかったようです。
何やら残念な気もします。

現在何かとお騒がせな大阪市長もこの建物の中にいるのでしょうか。
現市長のキャラクタについては、個人的にはそんなに好きではないのですが、
それはともかく、大阪という都市に財政上の改革が必要であることは確かです。
大阪都構想というのも(おそらく)思い付きで言っているわけではなく
大阪市と周辺都市の財政上の不均衡を是正するための手段という意味では、
一定の合理性がある考え方だと思います。
この建物もひょっとしたらそのうち「都庁」にでもなるんだろうか
・・・そんなことを考えながら写真を撮りました。


ということで、またしても続きます。
次回は御堂筋を越えて堺筋方面へ、さらに趣深い建物が登場します。