文具と睫毛とパン屋さん | れぽれろのブログ

れぽれろのブログ

美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

最近起こったこと、気付いたこと、感じたこと、あれこれ。
小ネタ集のようなものです。

---

先月、文房具屋さんでメモ帳とボールペンを買いました。
友達に薦めてもらい、RHODIAというフランスのブランドのメモ帳、
そしてPILOTのAcroballというブランドの太さ0.7ミリのボールペンを購入。
RHODIAはオレンジ色のデザインが良いです。
Acroballもオレンジ色のものをチョイス。
自分はオレンジ色が好きなので、オレンジセットです。

実は自分は普段あんまり筆記具は持ち歩きません。
仕事は別ですが、プライベートでは紙もペンも持たずに移動することが多いです。
どこかに出かけても、基本的にほとんどメモを取ることはありません。
美術館や演奏会などに出かけても、感じたことはだいたい頭の中に「刻み込み」、
家に帰ってからパソコンを立ち上げて、脳内に刻んだ記憶をテキストファイルに
落とし込む、というのがだいたいの日記の付け方です。
「覚えられないことは重要なことではない」がモットー。
・・・だったのですが、RHODIAとAcroballを買ってから、
結構メモを取ることが多くなりました。

それまではペンなんて100円のペンしか使ってませんでした。
というか、"ボールペンに太さがある"ということすら知らなかった・・・。
職場で使ってるボールペンを見てみると、1.0ミリとなっています。
少し細い0.7ミリタイプの、このちょっと高いAcroball(といっても200円も
しないのですが)と、お洒落なRHODIAのメモ用紙の組み合わせ、
どういう訳かびっくりするぐらい書きやすい。
紙とインクが不思議と良い感じで馴染みます。不思議です。
何だかメモを取るのが楽しくなり、余計なメモが増えています。
形から入るというのも意外と重要なのかも、なんて思ったりします。
先日の東京旅行の記事、音楽だとか時刻だとかがやたらと詳細なのも、
無駄に細かいメモが残ってるからなのです。


---

最近買い替えたものといえば、眼鏡です。
眼鏡をかけている人はお分かりかと思いますが、
眼鏡って長く使っていてフレームが緩んで来ると、下にずれて来ます。
鼻の方にずれてくる・・・。ときどき指で眼鏡をずり上げる必要があります。

新しく買った眼鏡ですが、以前のブログでも書きましたが、眼鏡市場の
ゼログラというブランドで、フィット感が良く、ずれにくいです。
顔にぴったり・・・のはずなのですが、気が付くと新しい眼鏡も下にずれています。
眼鏡屋さんでフレームはしっかり顔のサイズに合わせて調整してもらったので、
基本的にずれるはずはないのですが、なぜだろう・・・?。

しばらくして原因が分かりました。
鼻の付近の筋肉を無意識に動かして、どうも自分でずらしているようです。
実は自分は睫毛が結構長い。
で、顔にフィットした眼鏡をきっちりはめると、睫毛がレンズに接触して
気持ち悪いので、自分で無意識にずらしているのだということ判明しました。
衝撃の事実!
・・・それだけです(笑)。


---

ちょうど眼鏡を買った週に、近所のパン屋さんが閉店になりました。
チェーン店ではなく、個人経営のパン屋さんで、お店の40代くらいのお姉さんと
顔なじみで、よく買いに行っていたお店なのですが、寂しいことに突然の閉店・・・。

自分はお休みの日、どこにも出かけないときは、
昼はだいたいパン屋さんで買ったパンを食べます。
この個人経営のお店ですが、値段の方は一般のチェーン店より
頑張って少し安くしていたみたいです。
しかし、近所に数軒のチェーン店のパン屋さんがある中で、
正直に言って味はチェーン店のパン屋さんの方が美味しい。
にもかかわらず「街のパン屋さん」という雰囲気が好きなので、
このお店は優先的に買いに行っていたお店だったのです。

商店街がシャッター街化する現在。
チェーン店傘下に入らず、個人経営でずっとやっていくのは
たぶん大変だったのだろうと思います。
全国に個人経営のパン屋さんなんて、今どれくらいあるんだろうか・・・。
商店の経営のことなど、自分は全然詳しくないのですが、
ひょっとしたらほとんど趣味の世界でしかやっていけないような
状態なのかもしれません。

少し前に「キャラメル工場から」という昭和初期の小説のことを書きました。
キャラメル工場の厳しい労働条件と出来高制の安い賃金についていけなくなり、
主人公の女の子は工場をやめ、家族と離れ泣く泣く見知らぬ街の
ラーメン屋さんに奉公にいく・・・というお話。
現在では、ラーメン屋さんの多くはチェーン店。
個人経営のラーメン屋さんに奉公に行く、なんて選択肢は
もはや非常に稀なような気もします。

大企業や大手チェーン店に徐々に覆い尽くされ、すべてがシステム化する社会。
このような社会の方が便利で快適なのかも知れませんが、
上記のキャラメル工場の如き企業システムの中で週5日(ときに6日)、
1日12時間近く過ごしている自分のような人間からしてみると、
なんとなく、「これでいいのか?」という気がしてきます。
現代社会では仕方のないことなのかもしれませんが・・・。
いずれにせよ、馴染みのパン屋さんがなくなってしまったのは寂しいです。