東京を歩く 2013年春（2） 新宿～恵比寿

13,14日の東京旅行の顛末、後半戦です。

13日の夜、新宿歌舞伎町にやってきました。

この日の宿泊先は新宿歌舞伎町のビジネスホテル。

なぜ歌舞伎町か・・・椎名林檎さんが好きだからなのです。

林檎ファンなら当然、歌舞伎町に宿泊しない訳には行きません（笑）。

ビジネスホテルに荷物を預け、夜の妖しい歌舞伎町の街を彷徨い歩きます。

眠らない繁華街・・・。

普通の飲食店、飲み屋さん、風俗店、ラブホテル・・・。

呼び込みの人たちが路上にたくさん。

ホストクラブがやたらと多いですね。イケメン男子が道に溢れています。

こういう街を歩くのも好きで、歩いているだけで楽しいです。

さて夕食。

友達に、「凪」というお店の"煮干ラーメン"が美味しいので

東京に行くならぜひ食べろと言われ、食べに行ってきました。

ということで、やってきました新宿ゴールデン街。

レトロチックで狭い店が犇めき合う、歌舞伎町の中でも一際ディープなゾーン。

おお、面白いスポット！

「凪」を探してゴールデン街をウロウロしていると、声をかけられました。

お昼の竹橋（前回のブログ記事参照）では、ちょっと怪しげなおじさんに
声をかけられましたが、今度は40代半ばくらいのお水系お姉さんです。

「お兄さん、何探してんの？ウロウロしてんと、あたしと一緒に飲めへん？」

※この方もきっと東京の方ですが、前回と同様、関東方言の記載が難しいので、

　脳内で関西弁に変換しての記述です。

「凪、探してんねんけど・・・」

「あたしその店知ってるで、連れてったるから一緒に行こ、お兄さん♪」

思わず付いて行きそうになりましたが（笑）、
今度はさすがに遠慮して逃げて来ました。

そんなこんなでようやく「凪」に辿りつきました。

狭い階段を上がり、食券を購入し、お店の人に渡します。

お店の人曰く「下で並んでください。14人待ちです。」

・・・は？

狭い階段を下りると、このお店と別のお店の間の、狭い狭い路地裏空間に

たくさんの人が並んでいます。

真っ暗な路地裏に並ぶラーメン待ちの人たち。見えてなかった・・・。

ということで、暗くて狭い空間で立ったままおよそ40分待ち（笑）、
その後、特製煮干ラーメンを頂いてきました。

スープの煮干の苦味が何ともいえずいい感じです。

麺は平型のちぢれ麺。　チャーシューとネギと半熟煮卵と大きな海苔。

美味しく頂きました。

さて、夜中。

歌舞伎町のビジネスホテルに宿泊します。

このホテル、フロントから廊下から食堂から、ずっとBGMとしてピアノ曲が
流れています。中でもとくにショパンの比率が高い。

歌舞伎町とショパン・・・。なんとも不思議な組み合わせです。

室内でもスイッチの切り替えで、この音楽を流す事が出来ます。

ショパンのノクターン7番,2番,バラード1番、シューマンのトロイメライ、

モーツァルトのソナタ15番が流れる中、睡眠の支度をします。

この日は疲れていたので、すぐ眠りに着きましたが、深夜に喉が渇いて
眼が覚めます。部屋を出て廊下の自販機へ。

外国語（アジア系の言葉？）で、どなたかが騒いでいる声が聞こえます。

その喧騒の中、廊下ではショパンのアンダンテ・スピアナートと華麗なる
大ポロネーズが流れています。何この不思議空間・・・。

翌朝、7時ごろに眼が覚め、朝食を取るため食堂へ。

ごはん、海苔、ウインナー、スクランブルエッグ、サラダを頂き、
オレンジジュースを飲み干します。

朝食時に流れていた音楽は、ショパンのスケルツォ4番と1番。

感じたこと。スケルツォ1番は食事BGMに強烈に向いてない・・・笑。

このあと、旅の記録などあれこれメモをしながら、
1時間以上ホテルの部屋でダラダラ過ごします。

相変わらずの、のんびり屋さんぶり・・・。

9時ごろ、ホテルをチェックアウト。

いざ出発！東京の街を歩きます。

JR新宿駅の東口のコインロッカーに荷物を預けます。

この日の最初の目的地は、代々木区参宮橋付近の「岸田劉生の切通し」スポット。

小田急線に沿って参宮橋駅まで歩こうとするのですが、
線路沿いに歩くことができず、あちこちジグザグし、速攻で道に迷います。

代々木界隈をウロウロ・・・。

坂を上ったり下ったり。歩くのは楽しい。

そんな中、前々回の記事に登場した「菱田春草終焉の地」が
偶然目に飛び込んできます。おお、道に迷って良かった。

写真を撮り、しばらく歩くと参宮橋駅前の交差点に出ました。

ここから北に向かい、ようやく切通しの坂に到着。

この坂、結構車が通ります。

写真を撮ろうとすると、意外と危険。すぐ後ろから車がやってきます。

人と車が消えるのを待っていると、意外と時間がかかりました。

（写真は前々回の記事のとおり）

撮影後、再び参宮橋駅前交差点へ。

交差点を抜け、代々木ポニー公園のお馬さんたちを横目に、
明治神宮へ向かいます。

さてこの明治神宮周辺の公園（？）が面白いです。

代々木から原宿方面にまたがる広大な部分に何にもない森がある。

都会のど真ん中にこんな空洞のような森があるなんて、東京は面白いですね。

大阪城公園とは少しレベルが違う感じです。

この日は風が強く、森の木々から葉っぱだか何かが
大量に吹き飛ばされて落ちて来ます。

そんな誰もいない森を歩いて行くと、明治神宮に着きました。

明治神宮は人がたくさん。

人々はどうも皆さん原宿方面から歩いてきているようです。

参宮橋から来るような人は珍しいようですね。

明治神宮　拝殿

ふと見ると、結婚式を挙げておられる方々の列がやってきました。

最前列に神主さん。次に巫女さん二人。その次に新郎新婦。

その後ろに親族一同と思われる人たちがゾロゾロ・・・。

ゆっくりゆっくり歩いて行きます。

明治神宮で挙式なんて、どこのお嬢さんお坊ちゃんでしょうか。

他の観光客が挙式の列に入り込まないよう、警備員に厳重に守られる中、
列がゾロゾロ歩いて行く。

なんとなく、大衆の好奇の目に晒されているような感じも・・・。

素朴な感想：こんな結婚式、自分は苦手やな・・・。

明治神宮を後にし、原宿駅前へ。

原宿付近の商店街を歩こうと思いましたが・・・物凄い人です。

中学生・高校生くらいの女の子が多いです。すごい人気スポットですね。

女子中高生にまみれてみるのもいいかなと思ったのですが、

人混みは疲労しそうなので、原宿はスルーして渋谷へ向かいます。

神宮橋の交差点の歩道橋を渡り、代々木体育館の前の大通りを南へ。

しばらく歩くと、渋谷駅前に着きました。

ここで"トーマス・シュトゥルート・スポット"を探しますが、

この場所は他の場所と違い一瞬で見つかりました。

渋谷駅の壁面ギリギリから撮影。（写真は前々回の記事参照）

撮影後、今度は西へ向かいます。

道玄坂を超えて、旧山手通り方面へ。

坂が多い、少し歩き疲れて来ました。

旧山手通りを南へ下ると、代官山です。

オシャレなお店が並びます。歯医者さんまでお洒落です。

代官山から西へ向かい、山手通り方面へ。

メトロ中目黒駅が眼に飛び込んで来ます。

さすがに歩き疲れましたし、椎名林檎さんの「ギャンブル」に登場する

「中目黒駅のホーム」に行ってみたいとういうこともあり、メトロに乗ることにします。

メトロで一駅。恵比寿に到着です。

恵比寿駅前のモスカフェで昼食を取ることにします。

普通のモスバーガーとは違い、ちょっとお洒落なお店です。

以前に東京都写真美術館に来た時も、恵比寿駅前のモスカフェで
食事をした記憶がありますので、同じ店に。

オーダーのあと、地下のお食事ルームへ。

お客さんはお洒落な女の子ばかり。

旅行中関西系男子である自分は少し浮いてる気もしますが、

気にせずモスバーガーとチキンサラダとコーヒーを頂きます。

ファーストフードはほとんど行かないのですが、

モスバーガーの「モスバーガー」は、トマトががっつり入ってて、
なぜか好きなんですね。

しかし、東京のトマトは少し味が違う気がします・・・何でやろ。

そんなこんなで、東京都写真美術館に到着。

時間は13時。ジャコメッリ他2点を鑑賞。

感想は3回前のブログ記事のとおりです。

ゆっくり鑑賞していると、あっという間に夕方です。

夕方16時ごろ、恵比寿駅から山手線で新宿へ戻り、

コインロッカーから荷物を取り出し、JR中央線で東京駅へ。

もう17時近くです。

最後に築地明石町に行く予定だったのですが、

どっと疲れた感じですし、翌日は仕事ですので、大阪に戻ることにします。

新幹線でやはり熟睡し、20時に新大阪に到着。

ということで、楽しい旅になりました。

東京は毎年1回くらい、何らかのタイミングで行きたいですね。

次の旅行の予定。

夏に金沢21世紀美術館に行くことを検討中です。