31日の日曜日、大阪は福島のザ・シンフォニーホールに行ってきました。
目的はユリアンナ・アヴデーエワのピアノリサイタルです。
年度末、3月最終日。
さすがに冬物のコートやマフラーは要らなくなりましたが、
それでも街はまだまだ肌寒い。
それでも街はまだまだ肌寒い。
意外と風が冷たいです。春物のコートとセーターで会場に向かいます。
道々に咲く桜が綺麗。今がちょうど見ごろでしょうか。
来週には散ってしまいそうな感じですね。寂しい・・・。
ユリアンナ・アヴデーエワさんは2010年度ショパンコンクール第1位のピアニスト。
以前から聴いてみたいと思っていたピアニストです。
自分はショパンが好きです。
2005年のショパンコンクール
(ブレハッチや山本貴志や関本昌平が出ていた回です)は、
(ブレハッチや山本貴志や関本昌平が出ていた回です)は、
インターネット経由で現地の映像を生で見れるというのが当時としては珍しく、
毎日深夜まで現地の映像をフォローしていたりしました。
当時は今ほどインターネットの動画技術が優れていなかったので、
ノイズが多かったり回線が途切れたりしていましたが、
不自由ながらも楽しんで見ていたことが何やら懐かしいです。
不自由ながらも楽しんで見ていたことが何やら懐かしいです。
2010年のショパンコンクールは、ちょっと忙しかったり、
この時期若干「ショパン熱」が薄れていたりということもあり、
きっちりフォローしていませんでしたが、それでも優勝者のアヴデーエワの
ピアノはいつか聴いてみたいと思っていました。
この時期若干「ショパン熱」が薄れていたりということもあり、
きっちりフォローしていませんでしたが、それでも優勝者のアヴデーエワの
ピアノはいつか聴いてみたいと思っていました。
アヴデーエワさんはCDも持ってませんし(出ているのか?)、
どういう演奏なのかよく知らないまま聴きに行きました。
アヴデーエワさんはパンツ姿で、丈の短いブルーのジャケットを着ていました。
女性ピアニストはドレスなんかを着て演奏することが多く、
二の腕をばっちり見せて(笑)演奏する人が人が多いです。
しかし、アヴデーエワさんはドレスのようなものは着ず、
写真でもだいたいパンツ+ジャケット姿です。
腕も長袖で、隠れています。
腕も長袖で、隠れています。
何というか、年上のかっこいいお姉さんといった感じで、いい雰囲気です。
(年上のお姉さんとかいってますが、調べてみると実際自分より
7つも年下のようですが・・・。)
7つも年下のようですが・・・。)
プログラムはバッハとラヴェルとショパン。
バロック、フランス近代、ロマン派と、ジャンルはバラバラ。
前半、まずはバッハのフランス風序曲(BWV.831)です。
これがなかなかすごい演奏で気に入りました。
強弱の付け方が楽しく、音色のコントロールがまた楽しい、そんな演奏。
この曲は序曲が好きです。
ゆっくりとした序奏→速い主部の切り替えが楽しい。
アヴデーエワさん、最初は丁寧に弾くのかなと思いましたが、
結構自由に弾いてます。
結構自由に弾いてます。
終曲のエコーなど、とくに強弱の付け方が面白いです。
1フレーズごとに極端に音量を変えたりしています。楽しい♪
2曲目はラヴェル。夜のガスパールです。
バロック→フランス近代という流れが、何やら不思議な感じ。
(この2曲は一応フランス繋がりなのですが)
(この2曲は一応フランス繋がりなのですが)
オンディーヌは、最初は意外に丁寧というか、ちょっと固めに始まった感じですが、
やがてだんだんと流れるような演奏になって行きます。
湧水がちょろちょろと溢れて川となって流れていくようなイメージ。
絞首台、この曲はB♭の連打が不気味ですよね。
演奏は不気味さと美しさが合わさったような、なんとも不思議な感じです。
スカルボもスピーディで自由自在。この曲の早い同音連打は楽しいですね。
後半はショパン。
ノクターン×2曲、バラード1番、マズルカ×3曲、スケルツォ2番を
演奏されていました。
演奏されていました。
ショパンは何だか余裕たっぷりに弾いてるように見えます。
バッハよりさらに自由に演奏している感じです。
ノクターンは4番と5番(op.15-1,2)、長調のゆったりした部分が良いです。
ルバートたっぷり。うっとりと聴き惚れます。
ルバートたっぷり。うっとりと聴き惚れます。
そしてバラード1番。
自分はここまでは割と冷静に聴いてましたが、ここで何やら感極まってきます。
第2主題2回目の盛り上がりの部分から速い中間部を経て
再びダイナミックな第2主題へ。・・・ショパンはいい!バラード大好き。
再びダイナミックな第2主題へ。・・・ショパンはいい!バラード大好き。
不思議なリズムのマズルカをうっとりと聴き、ラストはスケルツォ2番です。
この曲も主部の強音と中間部の弱音のダイナミックな対比がいいですね。
ブラヴォーが出ました。拍手喝采。
アンコールは3曲
バッハ、パルティータ1番のジーク、楽々と弾いてる感じ。
コロコロと転がる音が気持ちいい。
ショパン、ワルツ2番、これもサラリとスピーディに弾いてます。
ここでもブラヴォーが出ます。
ラスト、ショパンのマズルカでおしまい。
ということで、楽しい演奏会でした。
「また聴きたい」と思うピアニストが増えました。
意外なことにバッハが面白かったので、
ぜひゴルドベルク変奏曲など聴いてみたいですね。
ぜひゴルドベルク変奏曲など聴いてみたいですね。
調べてみると、アヴデーエワさん、前回の来日時には
ショパンの舟歌を演奏したらしいです。
ショパンの舟歌を演奏したらしいです。
舟歌は個人的にショパンの中でも一番好きな曲なので、
また演奏してほしいです。
また演奏してほしいです。