丹後を歩く(2) 成相寺 | れぽれろのブログ

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※2月9日の旅の記録です。

丹後旅行記その2。
天橋立駅から歩いて天橋立を渡り、北側に着いてからの記録です。

天橋立の北側には、西国三十三所の第28番札所、
成相寺(なりあいじ)があります。
ちょうど5年前、関西では西国三十三所に関するイベントがあり、
各寺院の秘仏が公開されたり、関連する展覧会が開催されたりしました。
自分も奈良国立博物館で展示を見た記憶が残っています。
清水寺の千手観音像が見れましたし、
圓教寺の小さい如意輪観音、岡寺のこれまた小さい菩薩半跏思惟像
などが印象に残っています。
せっかくここまで来たので、成相寺にも行ってみることにします。

成相寺は北の山の上の上。
雪深く高いところにあります。
車で行くことができるそうですが、車がない場合、
ケーブルカーとバスを乗り継いでいくことになります。

天橋立北側からケーブルカーのりばまで歩きます。
途中、元伊勢籠神社という神社がありました。
解説によると、元々天照大神はここにおられ、
後に伊勢に移ったと言われているんだそうです。
ゆえに、「元伊勢」。ほんまかいな。

神社を左に折れ、ケーブルカーに乗り込みます。
結構人が多いです。
小さいケーブルカーなので、車内は満員状態。
天橋立を見下ろしながら上る形になるのですが、
満員のため人の頭しか見えません(笑)。

頂上は傘松公園。
外人さんもたくさんおられます。
英語や中国語(らしきもの)が乱れ飛ぶ。

多くの方はこの傘松公園で写真を取り、そのまま下山されたようですが、
一部の人はバスに乗り込みます。
自分もバスに乗り、成相寺へ。

山道をバスが行く。
前日は大雪で、この日の午前中はバスが出なかったのだそうです。
お昼までに雪を退けて、観光者用に道を整備したのだそうな。

バスからの眺めはいい感じ。
毎年この時期が一番空気が澄んで、晴れた日は景色が綺麗に
見えるとのことですが、今年は中国のガスの影響で
やや空気がぼんやりと淀んでおり、遠くまで見えないのだとか。
恐るべし、中国パワー・・・。
空気が澄んでいれば、はるか遠くの能登半島まで見えるのだそうです。
このあと春になると、今度は黄砂の影響でまた景色が澱むらしいです。


ということで、成相寺に到着。
以下は成相寺の本堂の写真です。

成相寺1


雪がたくさん残っています。
さ、寒い・・・。
下界より冷え込みが強い。さすが山上。

雪山の状態。
冷える・・・。カメラを持つと手が冷えます。

成相寺2


成相寺の建立は704年。
奈良時代が「なんと(710)大きな平城京」ですので、
それより以前のお寺ということになります。
古い・・・!
現在残る建物は近世江戸時代に再建されたものなんだそうな。
704年当時はもっと山の上にあったのだとか。

宗派は真言宗。
自分の実家と同じなので、何やら愛着が。
ご本尊は聖観世音菩薩。
美人観音と言われているのだそうです。

本堂の前には一言地蔵というお地蔵さんがおられます。
一言で願いを叶えてくれるのだとか。
とりあえず、漠然と「幸せになりたい!」とお祈りしました。

本堂ではお守りがたくさん売られていました。
いろんなデザインのお守りがあります。
面白いのが茄子の形をしたお守り。
成相寺の「成す」→「ナス」とのことなんでしょうか。
ナスは好きなので、ナスビのお守りを購入。
どうか幸せにしておくれ・・・。
その他、お土産用にいくつかお守りを買いました。

お寺付近をウロウロ・・・。
あちこち散策していると、山の上に展望台があるとのこと。
いい風景が見れるかも!歩いて行こう!
・・・と歩きはじめますが、山の上は除雪がされていないようです。
それでも無理やり上に行こうとするやつ・・・。
雪に足を取られます。(当然普通の靴です。)
雪がどんどん深くなる・・・。靴に雪が入ってきます。
・・・このまま進んだら、死ぬな・・・。
諦めました。


西国三十三所を回っているのもいいなあ、と思い、このときに、

「今から三十三年以内に、西国三十三所をコンプリートする!」

という超長期計画を立てます。
期限はあってないようなもの。のんびり屋さんの自分らしい計画です。

丹後国には松尾寺という西国三十三所のお寺もあります。
明日は松尾寺にいってみよう!
翌日の行き先のひとつも雪山に決まり。
やたらと寒いですが、寒がり人間が雪山に行っても意外と大丈夫やな・・・
と思い、たかをくくっていましたが・・・。
次の日、松尾寺で地獄をみることになります(笑)。
この記録はまた後日。

ちなみに、成相寺の下の傘松公園から撮影した天橋立の写真が、
前回の北から見た天橋立の写真になります。
もう一度貼ります。(使いまわし)

天橋立2


ということで、下山します。
バスとケーブルカーを乗り継ぎ、天橋立を逆方向に歩いて南側に戻ります。
天橋立は帰りはまっすぐ帰ったので、30分ほどで帰れました。


時刻は夕方。
まだ少し時間があったので、天橋立ビューランドに向かいます。
モノレールとリフトがあるのですが、モノレールは最終便が出てしまっており、
リフトしかないとのこと。
・・・リフト?
スキー場などにある、あのリフトです。
さ、寒そう・・・。

リフトに座ります。お尻が冷たい・・。
ですが、いざ乗ってみるとリフトも意外と気持ちいいものです。
寒いですが、気分は爽快。
しかし、気を抜くと椅子から転げ落ちて死にそうなので、気合は入れたまま。
ポールにしっかりしがみつきます。
リフトから写真を撮ろうとも思いましたが、カメラを落として泣くことに
なりそうですので、やめることにしました。

山の上はプチ遊園地のような感じになっていました。
前回の天橋立を南側から撮影した写真が、
このビューランドから撮影した写真になります。(使いまわしその2)

天橋立1


帰りは最終モノレールがまだ残っていたため、モノレールにも乗れたのですが
結局またリフトに乗ることにしました。
帰りの方が天橋立を直接鑑賞しながら下りれます。
良い眺め。何やら感激。


以上、天橋立と成相寺の記録です。
日が沈んできたので、天橋立を後にし、北近畿タンゴ鉄道(KTR)に乗って、
次の目的地、舞鶴に向かいます。
どうでもいいですが、この鉄道、タンゴは何でカタカナなんだろ・・・。

→to be continued