雪景色 | れぽれろのブログ

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今週はじめ、関東の方は雪で大変だったみたいですね。
自分の住んでいるところ(大阪)はめったに雪が積もらないので、
雪景色を見ることはすごく少ないです。
たまに積もると交通はマヒしますし、自動車を運転していると非常に危ないので、
個人的に雪はあまり降らないでほしい・・・。
何より寒いのが苦手ですし、歩いているときに滑ったりしそうでたいへん。
日曜日など、どこにも出かける必要のないときに雪が降ったりしてくれると
家の中でぬくぬくとしながら雪景色を満喫できるので、
そういうタイミングなら積もってもいいかもです。
(しかし、そういうタイミングで雪が降ることはまずない・・・)

ということで季節ネタ。
雪景色の絵を集めてみました。


・雪中の狩人/ブリューゲル

雪中の狩人

西洋美術の中で最も有名な雪景色というと、
この絵を思い出される方も多いと思います。
個人的にもすごく好きな絵です。
帰還する狩人。雪の大パノラマ。


・冬/ゴヤ

冬

ゴヤの四季連作図の一枚。
比較的初期の作品で、この頃は後期ゴヤの特異な作風ではありません。
しかし、見るからに寒そうな絵・・・。
いかにも「厳しい冬」とういった感じの絵ですね。
ゴヤの住んでいたスペインは欧州の中では温暖なイメージがありますが、
やはり冬の寒さは厳しいのでしょうか。


・雪の中の巨人塚/フリードリヒ

雪の中の巨人塚

19世紀ロマン派の巨匠、フリードリヒの一枚。
寒さもさることながら、孤独な雰囲気がさすがドイツロマン、という感じがします。


・蒲原(東海道五十三次より)/歌川広重

蒲原

日本美術で最も有名な雪景色といえば、この絵でしょうか。
深々と冷える日本の冬・・・。
大胆な構図。何やら可愛らしい民家の屋根。
個人的に日本画で一番好きな雪景色です。
蒲原というと静岡県。
静岡も温暖で雪なんか降らないイメージがありますが、
こんなに積もることもあるのかな・・・?


・礫川雪ノ旦(富嶽三十六景より)/葛飾北斎

礫川雪ノ旦

続いて北斎です。
こちらは礫川(小石川)なので、東京です。
かっこいい構図。
お空を飛ぶ小さな鳥も良い感じ。
右側奥に山、左手に人、右上の鳥、左下から右上に開けていく構図・・・。
この絵、なんとなく上記のブリューゲルと雰囲気が似ている感じがして、
好きな絵です。


・雪中錦鶏図/伊藤若冲

雪中錦鶏図

個人的に若冲の雪の表現がすごく好きです。
何だかフワフワした感じ。
クリームみたいで、独特な感じがします。
何でも強烈にデフォルメする若冲らしい表現で、好きです。


雪の絵を並べていると、何やら余計に寒くなってきました・・・。
ちなみに、自分は雪が降る日に生まれたのだそうです。
(そのくせ寒がりなのですが・・・)
自分が生まれた日は東海道新幹線のダイヤも乱れたのだとか。
ひょっとしたら、蒲原もこんな風景だったのかもしれませんね。