日本には古くから「清貧の思想」や「情けは人のためならず」という、
人に対して誠実でいることや、自分自身を戒める言葉が多く存在しております。
現代の日本社会を見渡した時に、このような考えが社会全体で、
そのような考えが、道徳として根付いているかどうかということを、
感じることは難しいように思いますが、「真摯」であるということが、
成功を近づけてくれることが「万国共通」であるとも言えます。
ドラッカーがマネージャに絶対的に必要なこととして、
「真摯さ」(integrity of character)を挙げており、
これを欠くものをマネージャにしては成らないとしております。
「真摯さ」という言葉をそのまま見ると、何のことやらということにもなりますが、
「マネジメント(中)/上田惇生訳」(以下同書)(P109)では、
①「人の強みよりも弱みに目のいく者をマネジメントの地位に就けてはならない」
同書(P110)
②「マネジメントたる者は実践家でなければ成らない。評論家であってはならない」
③「何が正しいかよりも、誰ば正しいかに関心をもつ者をマネジメントの地位につ就けてはならない」
④「真摯さよりも頭のよさを重視する者は、マネジメントの地位に就けてはならない」
⑤「できる部下に脅威を感じ流ことが明らかな者も、マネジメントの地位に就けてはなrない」
⑥「自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネジメントの地位に就けてならない」
そして
「真摯さにかける者は組織を破壊する」
と結んでおります。様々な企業をみてきて、「マネジメント」という体系を整理した、
ドラッカーが上記のように整理していることからも、
「真摯さ」が浸透していない組織は成功しないということですが、
自分自身にその基準を持っていないと、その判断は出来ないと思います。
皆さんは①〜⑥で自分の組織を見直した時、自分の所属している組織の人事がそのような基準により運営されてますか?
もし、運営されていないとしたら、組織が破壊されるかもしれないので、
その組織自体を改革するか、違う組織に移るかを考えないと、
成功を引き寄せることが出来ないかもしれません。