生き返りゲーム

作者 一言メッセ 9月6日(水) 晴れ時々曇り


タイトルのところ!かわりましたよ~~

  爽健さん  という遊書の使い手であり、まか不思議な字というか、なんだか心惹かれる字を書いていらっしゃいますそのお方!その爽健さんが「生き返りゲーム」というタイトルを書いてくださいました。心より感謝しまくりです。

いやぁ~想像以上すぎる出来です。気にいっています。気に入りすぎています

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時代転換者取扱説明書

~リンク~

第一話 生き返りゲーム


第二話 ゲームのルール けど俺は生き返る


第三話 自己紹介とセロ流観察


第四話 ゲームの始まる5秒前


第五話 不思議な扉に不思議な武器


第六話 カードに従い動く者たち


第七話 老婆から情報収集


第八話 女王の実力と俺らの実力


第九話 鬼の多すぎる鬼ごっこ


第十話 潜入と盗聴 ホントウの理由


第十一話 味方なのか敵なのか


第十二話 イノチの重さ


第十三話 武器の秘密


第十四話 悲劇の女王様を救うために


第十五話 作戦D 名づけるならばフライングウィズハンマー


第十六話 暗闇の中で  女王と癖毛のお調子者


第十七話 悪魔と呼ばれた王子


第十八話 救世主は殺人鬼


第十九話 右手に進化した武器 左手に命


第二十話 姉妹という名の無駄な絆


第二十一話 逃走劇とイギリのコロシ


第二十二話 休息・傷・友情


第二十三話 傷跡は 悪魔の爪跡


第二十四話 も一度 潜入5秒前


第二十五話 決めていた


第二十六話 運命が音を立てて…


このブログにきてからの手順

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 下のリンクの1話から読む [1話が終わったら2話へ]


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   そんなけで全然よいのです!!

   どんな文章でもいいのでコメントおねがいします

   コメレスは必ずします

   ほらまず試しにコメント レッツトライ

コメントには必ずお返事いたします

   そしてブログを訪問いたします


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みなさん奮ってしてください!!!!!!!!!!

見に行きますのでっ!!!!

どうぞよろしくです



なんか長くて

敬遠するかもしれないけど


実は改行で長く見えるだけです


1話1話は サラサラッと

よめちゃうんですよ


だもんで1話からレッツゴー


途中で読むのをストップしたら

上にあるリンクから

すぐいけますから






んでこちらは

セロたち5人の顔を

僕なりに書いてみたものです


「あぁこんなかんじか~」

位に思っていただいて結構です(笑

セロたちの顔初公開!!



第二十六話 運命が音を立てて…

運命を言葉で飾ろうとも


勝てない

 見えない

  先が見えない

 

踊れない剣士よ

戦えない歌手よ

歌えない医者よ

直せない踊子よ


壊せ

そんなものは必要ない


目を見て先を選べ


いくつもの連鎖がお前を待っているのに

それでもお前はただ眺めているだけか


逃げ道は運命にはない







奇妙な光景だった


ナイフをはじかれた女王

大刀を振り上げた姿勢で動かない王子


銃を構えたひとりの女に

それを取り巻くような男たち



その男の中からポプールがずいと進み出る

「卑弥呼さん、何考えてんの」


その目は笑っていなかった


卑弥呼はただ黙っているだけである

セロもクラナも口を出そうとはしていなかった


「んな、物騒なもんもっちゃってさぁ女王様。

 王子様なんて止まっちゃってるし」


「んだとてめぇコルァア!」

その姿でほえられてもなんの恐怖もないのだが

ミコトがワァワァとわめく

もはや哀れ以外の何者でもない


しかしセロの中にまだなにか

あのモヤモヤした感じは残っていた


何を忘れているのか

忘れてはいけないものを心の奥底に残している


「こんな…の……ってねぇよなぁ……
 卑弥呼さん…」


ポプールが下を向く

なにやら腕がわなわなと震えている


卑弥呼が下唇をかんでセロたちを見た

「しかたないのよ」


ポツリとつぶやす


「しかたないってなにがだよ」

「この運命はね。

 私が生まれた時点で決まっていたのよ。」


「運命?」


「そう。運命からは逃れられない

 生きてる限り、死ぬまでね

 だからこの終止符は、わたしの運命なのよ

 コレしかないと思った、最期のさだめだと思った。」


卑弥呼はそっとナイフをひろいあげる

その仕草があまりにもおっとりとしていて

緊迫した状況とマッチしていない

これが女王の風格なのだろうか


「運命には逆らえない

 運命は絶対

 運命は無限に残る手錠」


卑弥呼の目からはなにか決意に近いものが感じ取れる


「っせぇんだよ!」

ポプールが卑弥呼を睨みつける

こんなポプール、想像すらできなかったが

その怒気にまみれた姿が今、そこにあった


「なにが運命だと……」


ポプールの言葉が続くうちに

部屋の中に、甲高いパチンという音が響く


クラナが卑弥呼の頬を思い切り叩いていた

女独自のこの張り手というものは、時に言葉よりも重い意味を持つものだ


「運命がそんなに怖いの?」


ビクッと卑弥呼の体がはねた

「怖い……?」


「怖いんじゃないの?

 運命に従わなきゃいけないなんて

 そんなこと誰が決めたのよ」


ミコトまでがクラナの言葉に耳を傾けていた



「運命だなんて……

 そんな神様の言い訳にいつまでも黙ってんじゃないわよ!!」


部屋の空気が揺れているのではないかと思うほどに

クラナの言葉は力強い


「運命ってそんなにすごいものかしら?」

うってかわってひどく優しい言葉が卑弥呼にふりかかる


卑弥呼はゆっくりと顔を上げる


「あなたの運命はミコトを殺し自分も死ぬことといったわね」


コクリと卑弥呼の顔がさがる


「じゃあ…一回、運命、壊すから」


そういった直後にクラナの銃がまっすぐとミコトに向けられ

躊躇することなく、クラナはその引き金を引く


空間が割れるような音とともに

もちろん弾丸はミコトの心臓を射抜く


血を吐いてミコトは倒れる

体の動きは卑弥呼がとめていたはずだが

標的が死ぬとその効力は消えるのだろうか


ミコトが死んだ



「ミコトォオオオ!!!」

銃声のあとには、女王の叫び声がキンキンと響いた


「なんで…そんな…」


「これで運命なんて壊れたのよ

 あなたがミコトを殺すはずだったのに

 あたしが殺した時点で、もうその鎖はちぎれた」


卑弥呼の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた

憎んでいたはずなのに

それなのに、涙がこぼれ落ちていた


「ちょっとクラナ……」

セロがクラナに声をかけた


「その銃で撃っても…」


クラナはウインクしながら人差し指を唇にそっと当てた

セロの言いたいことはわかっているのだろう


あの銃はまだトリガーをひいていない

だから殺傷能力は持たない


しかしそれを逆手にとって

卑弥呼に一種の幻影を見せたのだ


クラナがここまで賢いものだとは思っていなかった

いったいいつから、この結末を考えていたのだろうか


あの張り手も、力強い言葉も演技だったのだろうか


このクラナも本当に意味が分からない、底が見えない



ポプールもいつのまにか気持ちが落ち着いたようで

温かい目で、ミコトのそばで膝をついて泣きじゃくる卑弥呼を見ていた


「あれ…?」


そういえば、前も衛兵を、トリガーを引いていない状況で衛兵を切り殺したことがなかったか

そのときは確かあの、アズア・ロンペッペが近くにいて…

でもアズアはまったく聞こえてなかったはず


「そりゃそうじゃよ」


「ヴァリさん」


「くぅ…前はびっくりしてくれたのに、今回はそんなに反応薄いわけ!?」


ヴァリは前も声だけで登場したが

あのときほどのリアクションがなかったことが残念だったらしい


「いいから…なに?用件だけはやくいってよ」


クラナの声は冷たい


「ひ…ひどいな

 ていうか別に前のとき、あのアズアってやつは、わしの声がきこえんかっただけで

 普通に殺された瞬間は見てたじゃろ

 なんもいわんかったけどさぁ」


ヴァリはどちらかというと、アズアが無反応なことを残念がっているようだった


「だから卑弥呼さんだって、わしの声は聞こえんし

 それでも、さっきのクラナの銃でミコトを殺したことはわかっちょる」


なぜ卑弥呼にだけ「さん付け」なのだろうか

それに、いつからそんな坂本竜馬みたいなしゃべり方になっていたのだろうか


「あ~そういうことか

 ってかさぁ…お前…どうしてそういうこと最初にいわねぇの!?

 アズアの時だって早く言え!っつったよなぁ!?」


お前、というのはもちろんヴァリのことである


「ひゃ…だって…だって…」


「だってじゃねぇっつの」


「ふ…うわーーー」


その言葉を最後に、もうヴァリがしゃべることはなかった

もうどこかに消えてしまったのだろう

つくづく、役にたたないおじいさんである



それにしても…

アズアにあの殺しが見えていたとは

それにしても、なぜ無反応だったのか

目の前で人一人ころされたのだ

なにか反応があってもよさそうなものだが


まぁ…

ただあの時代の人だから、殺しなんて日常茶飯事なのだろう

だからそう考えることでもない


その場はそう考えて、さっさとミコトのほうの問題に視点を移す


セロの頭に、あのモヤモヤしたものの正体が一瞬浮かぶ

しかしそれは確信になる前に消えてしまい

まだなにがわからないのかはわからない


忘れているのか

それとも、ただの勘違いなのだろうか


勘違いであればいいが


セロは窓の外をみてみる



どんよりと雲に覆われた空が

どす黒く、ギトギトした感じでセロの目に映る


なにか、この先の奇妙な未来を暗示しているようで

なにか気がかりだった

第二十五話 決めていた

例えば

 暗闇に咲く花のように

  灰の中の光のように

   太陽に向かう翼のように


見えないものが存在し

その存在が認められなくても


そんなものは大切なことじゃない

 自分の心に確かな意思をもって

  信じ続けて

   叫び続けて


そうして見続けるんだ

 後戻りは出来ないこの世界だから


変えようのない事実だから

 真正面からぶつかってみないか









卑弥呼という存在は

ずっと影が薄かったのかもしれない

皆に知られず

ただ、知らぬ間に利用され

価値がなくなったら捨てられる

そんな環境で楽しいはずがない

それは他のものが思っている以上に悲しすぎることだった

それなのに

セロたち5人は

自分を利用することもなく

ただ、女王としてではなく

助けるために

そして、もしかしたら友達のように接してくれている

それは卑弥呼にとって心躍る、最高のときだった

ずっと一緒にいたい

だからミコトを倒さなければ

そうしなければ、この世界に未来はない


「私に…考えが」

そういう卑弥呼の眼差しはいつになく真剣で、なにかをまっすぐにとらえていた

それを、しっかりと受け止める準備をするかのように

セロたちの目が卑弥呼を見つめる


「考えってどんな?」

ポプールの問いに卑弥呼は少しだけ緊張感を緩めるように言葉を続ける


「まず突入の際はガデイン殿のハンマーで

 飛んで入りたいと思います」


「あれっ」


「ん?」


「卑弥呼さんってガデインのハンマーのことしってたっけ」


普通知らないはずである

見たこともなければ

だいたい、いわれても普通信じないであろう


「あぁ私が卑弥呼さんに教えたのよ

 『前はどうやって誰にも気づかれずに城に入ることが出来たんですか』っていわれたからね」


そうかクラナが教えたのか


「ちょっとまて、どうやって教えたんだよ

 説明してみ」

クラナの説明が心配である

擬音語バリバリで固めた抽象的説明である可能性が高い


「だ…だから…」

クラナがしどろもどろになる。嫌な予感がした


「ガデインのハンマーをもって

 それでぐわっと振ると

 ヒューンってとんで、

 いつのまにか飛んでて

 それで城までぐいーんってやって

 5にんともばーんって…」


ペチと軽くクラナの額を叩く


「いたーい」


「その説明でわかるかよ。なんだよ ぐいーん って」


「うぐぅ」


「卑弥呼さんもわかってないでしょ?ねぇ」


「だ…だから…」


卑弥呼も同じようにしどろもどろになる

なんでこう女って曖昧なのだろうか

それともこの二人だけが曖昧なのだろうか



「こう…ガデインさんのハンマーに

 小型ミサイルが仕込まれていて

 振った瞬間にそれを爆発の要領で飛ばし

 くっついていたものを遠くまで飛ばすことが出来るものだと…」


よくクラナの説明でここまで、古代のお姫様が超近代的な発想が出来たものだ

なんなのだろうか小型ミサイルとは

卑弥呼の脳内でガデインは『歩く武器庫』みたいなイメージなのだろうか



「あぁ…もうそれでいいや。支障はないし」

セロが頭を掻きながらいう


二人のお姫様は少しだけシュンとしていた


「ほんでー?突入の方法はわかったケド

 そのあととかどうするの?」

ポプールがずっと会話に入れなかったのがくやしいらしく

投げやりな感じで質問する



「まず私を投げてください。  

 そして私が城内に入って5分後に次にセロさんたちみんなを

 突入させてください」


卑弥呼の目はどこかすわっていた


「ちょっとまってよ」

ポプールがつめよる


「5分後ってどういうこと!?

 城内にはあのミコトがいるんだよ?!

 そんなことしてたらあっという間に

 殺されちゃうって!  

 もともと、卑弥呼さんを殺す計画を――


「私が――


卑弥呼がポプールの言葉をさえぎる



「私がミコトと話をつけます

 私はこの邪馬台国の女王で――



「ミコトの姉ですから」


そういって卑弥呼は微笑んだ



5分後

セロたち6人は城のそばまで来ていた

今日で決まる

卑弥呼の運命も、ミコトの運命も

生き返りゲームの結果も


そして地球の未来も


その緊張感が心地よく、心臓を振るわせた

自分たちの手で歴史が変えられるだなんてなんだかおかしい感じもした

でもおかしいことはずっと前から始まっていたんだ


あの生と死の狭間に足を踏み入れたときから



「いきます」


卑弥呼がギュっとガデインのハンマーを握った

ガデインが卑弥呼と目を合わせ

タイミングをはかる


空気がねじれる奇妙な音とともに

卑弥呼の体が空中をすりつぶすようにとんでいった


「1…2…3…」

クラナがゆっくりとカウントをはじめた


秒数でいくなら300秒

300秒後に突入する


それまで卑弥呼がどうにか生きてくれるようにと

心の底から願った


しかしセロはなにか妙なものを感じた

まるで正解がひとつだけでないような

そんな、やりきれないような、理不尽で

モヤモヤとした形のないものが


引っ掛かりがあるのだ

ミコトを倒せばいいのか?

なにか忘れていることがあるのだ


なにを忘れている


このままでは、最悪の結末を迎えてしまう

ただ、何の確証もないのだが






「ミコト…」

「卑弥呼……」


兄弟の会話

ただならぬ雰囲気をまとって


卑弥呼の目には、女王としての威厳と

姉の優しさが含まれていた


ミコトの目には、殺意と

憎悪が入り混じっていた


「くはははははは。

 ここまでよくも俺を困らせやがる

 姉貴よォ……いつまで遊び続けたい?」


そういって大刀を手に取る

隙をうかがっているような視線が卑弥呼をとらえている


「もうあなたとは 今生の別れです。

 兄弟の係わりは、もう消しました

 終わりにしましょう


 遊びも、そして全てを」



卑弥呼の目つきが厳しくなる

大刀を振り上げたミコトの動きが停止ボタンを押したように止まった


「コルァアアアアア」

完全に我を忘れて閉まったかのようなミコトが

ギリギリと歯軋りをしながら卑弥呼をにらむ


「あなたの動きをとめました。  

 もうなすすべはありませんね」


そういうと卑弥呼は腰元から短刀を取り出した

朝日に照らされ、ギラギラと光る様子が

どうも生々しい


「あなたを殺して、私も死にます

 それが女王であり、姉としての最後のつとめです」


「そんなことをしてみろ。

 この国は終わるぞ」


ミコトの言葉にはあせりのようなものが見える


「このまま進んだ国の先に見えるのは

 荒廃と狂気だけです。

 それならば、自然の力にまかせましょう


 民の力は国の力です」


そういって卑弥呼はミコトのもとへ走り出す



「テメェエエエエ!誰がお前をここまで助けてきたと思ってんだ!!

 何度命を救ってやっと思ってんだオイ!

 恩をあだでかえすのか卑弥呼ォォォオオオ!!」



ナイフとミコトの距離がもう数十センチ


ナイフがパンという音とともに床に転がった

はじかれたのだ


クラナの弾丸に



「あなたたち・・・なんで!?

 5分待ってといったはずです!」



「悪ぃね」

ポプールが進み出る


「数かぞえんのはやくてさ

 もう300秒たっちまったんだよ

 俺の中では」



窓際には歴史を変える者たちが立っていた



祝!初CG完成

イギリCG



つーことで


CGで完成させてみました




背景はまたこんどww




とりあえずイギリを書きました


主役じゃないのは勘弁してくれw


HP作りもしてるんよー


小説も着々と進んでるよー


中3だけんね(言い訳



画像クリックすれ!


クリックすればでかいし




解説すると


イギリはナイフをくわえています

血がたれているところをみると


誰かを殺っちゃったみたいです




イギリの歌

む



飼い猫にだって意地はある

 エサを与えるお前の腕を


今にだって

 斬りおとせるんだ 

  喉を切り裂けるんだ


そのことを考えて俺を見ろよ


恐怖を味方にすれば

 安心だとでも思ったか?


俺は毒薬だ

 使うも使わないもお前次第

  その毒薬が勝手に

コーヒーカップに入ってることもあるんだからな


一生恐怖を隣に置いて

 眺めることなんてできるのか?



えーっと


(クリックすれば大きくなります

 小さいままだとよくみえないので

 クリックしたほうがいいですよ)


えーっと


まぁイギリなんですけど。・・・



大体俺は漫画家でもないのに

どうして動きのある絵を書こう!

とか思っちゃったんだよ!


バック紫はハッピースマイルさんの言ったとおり

確かに最適だけど

それ以外どうすればいいんだぁぁぁああ


俺いろ塗りしろよ!

CG使えるようになりてぇなぁ


どうしてもっと早く気づかなかったんだろう

アハハ

哀れだな。俺

くふふ

みんなが笑ってる

ふふふ



書くのはすごく楽しかったです

くふ

ポプールの歌

えーっと・・・


なんかかけた!!!


うん!なんかかけた!


ポプール!

    

    





















俺は空が好きなんだ

    機嫌のいいときは

    空も輝く


    雨は嫌い

    雨を見ると

    気分が落ち込むんだ


    俺と空は一心同体  


    永遠に輝いていて欲しいと

    願いながら


    今日も大空をはねまわる     ポプール







画像をクリックすると

ちょっぴりおっきくなるはずです







ポプールかもしれません!!(何



PCにとりこんで

なぜか背景をブラックにしてしまいましたOTL


なぜ!


なぜなんだ俺!!!


暗くする必要はないだろうが!!!


俺!!!!!!!!!




ということでポプールです




次はイギリの予定です



あ。


ちゃんと小説も更新するよん

第二十四話 も一度 潜入 5秒前

真っ青な空の1つの雲

 砂漠に咲く花

  漆黒の海に浮く月


違うものは目立つ

 違うものはしいたげられる


しかし全てが同じであったなら

 この世はどれだけ

  悲しいものになったであろうか






「さてとうっ!いきまっしょぉぉぉぉぉぉぉおおおう」

やけに気合の入った声でポプールが叫ぶ



「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお」


まだその叫びはやまない

どうやら空を越えて宇宙まで声を届かそうとしているようだ



「ポプールちょっとだまりなさい。

 こんな朝早くからテンションあげすぎよ。」

クラナがなだめるように言った



しかしポプールは自分の叫びに酔っているらしく

クラナのことは完全に無視


「あの朝日まで走るぜぇっぇええええええ

 ポプールゥウウウウウウウウウウ」

自分で自分の名前を叫ぶというのはどうも恥ずかしいことのはずだが

ポプールにその常識はないのだろうか



ムッとした表情のクラナの額に×マーク

あ・・・コレはヤバイ・・・



バスッ


ぬめりこむように

そして重く鋭く鉄球の如し


ポプールは泡を吹いて倒れる

まっすぐと前のめりに


腕がピクピクと痙攣したかと思うと

ぐったりしてうごかなくなる



「あれぇっ。ポプールくぅん どぉしたのぉ~?」

クラナがわざとらしくポプールに近づく


「いや・・・やったのクラナだし・・・」

セロは頬を書きながら呆れ顔で言った


「ほぉ~セロちゃん そんなことを言ってもいいのかな?うん?」


うん?がこわい

はっきりと額に×マークが見える


あんなのは漫画の世界だけかと思っていたが

いやはやホントウに額に「怒ってるぞマーク」が出せる人がいるとは・・・



「さ・・・さてっ 朝ごはんはなんだろうなぁ・・・」

セロは逃げるようにその場を立ち去る

(ポプール・・・すまん。お前の命は犠牲にさせてもらう)



セロはクラナとポプールを残し

森の少し深いところへ入っていく

ココが5人の 集合場所 兼 食事所 兼 寝所 兼 休息所


要するにほとんど全てここにいることになる


泉もあれば 木も生い茂っている

いい場所だった 心も落ち着く


その中の一本の大樹に大男がもたれて座っている

口からは時々「むぅ・・・」という謎の言葉が漏れている

もちろんガデインだ



「ガデイン 起きてるか・・・?」


「うむ。」


必要最低限の言葉

だがとりあえず死んではいないようだ


「ガデインってほんとしゃべらないよな・・・」

「話すのは苦手なんだ・・・」


「俺もだよ」

セロはニカッと笑ってみる


「でも・・・結構みんなとしゃべってるじゃないか」

ガデインがしっかりとセロを見る


「ん・・・まぁそうだけど

 俺はほとんど話さなかったからな・・・

 生きてるとき」


「じゃあ・・・

 生き返ったらたくさん話せばいいじゃないか」

ガデインもニカッと笑ってみせる



「う・・・そうだな!

 ガデイン。お前やっぱいい奴だよ」

セロはガデインをそういってから背を向けて

わくわくした気持ちでもう少し森の奥へ


すこし・・・いやかなり目線を上げて

木の枝のところに奇術師発見


セロはもちろん声をかけた


「イギリーーーーー」


イギリは帽子のおくの目で

セロをチラッと見た後 返事もせずにまた枝に寝転がる


なんて器用なんだろうか



「降りて来いよーー」

セロは両手で口の周りに輪をつくる

メガホンの要領


叫んでもイギリは動かない

まったく・・・


「イギ――


首筋に冷たい感触

そして殺気


いや冷たいのは首に当たってるものじゃなくて

この殺気か・・・


「イギリか?」


前にもこんなことがあったような気がする

とんでもなく動きが速いのだ


セロはもう一度空を仰いだ

木の枝のところに確かにイギリが座っている


「えらく上機嫌だなぁ殺し屋ぁ

 いいことでもあったのか?」


ぐい

と切れない程度に首元にナイフが押し付けられる


セロはゆっくりとため息をつく


「あれは人形なのか?」

あごをクイとあげ、イギリだと思っていた物体を指す

木の枝にも確かにイギリ

首にナイフを近付けているのも確かにイギリ


だとしたら動いていない前者が 人形かなにかである



「よくわかったな 

 けど気づくのがおそい

 それじゃあ本気の殺し合いになったとき

 死んじまうぞ オイ」


抑揚のない声がセロの耳にじかに届く


「お前は俺と殺し合いをするってか?」

セロはニヤリと笑ってみせる


「さあな」


イギリはナイフをヒョイと離し右手をそのままふる

持っていたはずのナイフが消える


これもマジックなのだろうか



「殺さなくていいのか?」

セロは無駄な質問をしてしまう


「興味がない」

イギリはほんとうに興味がなさそうに答えると

そのままどこかへ行ってしまった


セロはナイフが当たられていた場所を指でなぞる

不思議と痛くなかった


「なんだあいつ・・・」




森を出るともう4人はそこで座っている

待ちくたびれた  という顔をセロに向けて罵声の嵐



「遅いわよ!何時間待たせれば あなたの気は済むの!?」



「セロなんてどうせ

 『ごめん。待った?』

 『ううん あたしも今来たところ』

 

 とかそういうシチュレーションを考えて

 わざと遅くきたんだろ~

 そんなマンガみたいなことあーるわけないじゃん」


ポプールは身振り手振りをつけての

俳優顔負けの演技をみせる



「あらセロ

 そういうのがやりたかったの?

 ごっめ~ん 空気読めなくて」



「いや・・・やりたくねぇし・・・」

できる限りの呆れ顔をしてセロは素っ気無く答える



「んなバカなことやってねーで 早く行こうぜ」

セロはみんなをせかす


「だーれが一番待たせたと思ってんのよ」


これには返す言葉がない



今日も空が青い

この世界はきれいだ

ずっとこの時代にいたい・・・


いやそれもイヤかも知れないけど



そんなことを考えているとセロは重要なことに気づく

「あ!そういえば 卑弥呼さんはどこいったんだ!?」


「いや・・・います・・・」

セロの横で卑弥呼の声


「ひえっ」

これには本気でびっくりした


「私はやっぱり影が薄いんだ・・・」

メソメソと泣き出す卑弥呼


泣かれたりしたらたまったもんじゃない


「そ・・・そんな泣かないでよ 卑弥呼さん ハハ・・・・」


「別に悲しくなんか・・・およよよよ・・・・」

謎の泣き方をした卑弥呼はその場にそろそろと座り込む


「あ~あ セロ泣かしちゃった

 女の子泣かすなんてセロも成長したものね」

クラナがニマニマとセロを見る


完全に遊びモード



(くそぅ・・・)



「ほら・・・飴 あげるから 泣かないで」


「飴・・・?」

ちらりと卑弥呼は目を上げる


「うん 飴」


上着をごそごそをゆすり

レモン味のキャンディーを取り出す


セロ お気に入りの味

卑弥呼の出した両手にそっとキャンディーを置く


それをしげしげと見る

しかしなにやら不満があるようだった


「どうやってあけるの・・・」



そうか。ビニールの破り方なんて知らないか

これだから古代人は・・・


別に卑弥呼は悪いことをしていないのだが

セロは今の自分の境遇を呪う


ビリ と軽快に袋を破り

黄色に染まった飴玉を 卑弥呼の口に運ぶ



「セロ・・・?」

クラナが変な目でセロを見た


「なに?」


「あんた 口まで運ぶなんてなかなかいい度胸してるね

 好きなの?」



口になにか入っていたら たまらず吐き出していただろう

クラナの一言に耳を疑う


「どうしてそうなるんだよ・・・」


「普通口にいれたりしないわよ 

 ね?ポプール」


「ねー」


「怪しいわよねー」


「ねー」



こんなときだけ息の合う二人

さっきはまるで 実力差のありすぎるボクシングをしてたくせに

こういうときだけ完璧に結託しやがって・・・



「おいしい・・・」

卑弥呼は涙をぬぐう



「よしよかった!うん!よかった!

 さぁ!いざ ミコトを倒しに行こうぞ!」


6人は立ち上がる


「待って」

卑弥呼が制する


「私に・・・考えが」

第二十三話 傷跡は 悪魔の爪跡 

「普通じゃない」って

なぜお前にわかるんだ?


「なんで?」と聞いたら 

お前は「人と違うから」と答えるだろう


人と違えば「普通じゃない」のか?

少数派なら「普通じゃない」のか?

人に合わせておけば「普通」なのか?


この世に同じものはない

だから俺は違うことを欲した

違う髪の色、違う目、そして傷跡も


それが

お前ら普通が大好きな人間と俺を離すためのもの


それをお前は

「普通じゃない」というんだろ?








俺が10歳になったときだった


両親がいなくなったのは。



そう

まるで急に足元の地面に穴が空き

絶望の奥底へ 堕ちていってしまったかのように

あまりにもいきなりで

あまりにもつらすぎた



両親はいなくなった

しかし別に どこかへ逃げたわけでも

もちろん旅行にいったわけでもない


殺された


そのときのことを思い出そうとすると

胸が苦しくなった


深く追求しようと思って

扉を開けても

その扉の向こうで悪魔がつめを研いで待っている


そんな所にいけないのと一緒で



セロは両親が殺されたときのことは

思い出せない



その真実は悪魔の部屋にだけある

今は取りにいけない



セロはまだ5歳だった 弟 つまりノヴを守り続けた



ノヴは人一倍優しくて

人一倍体が弱くて

人一倍ケンカが弱くて


そして

人一倍強い心を持っていた


そんなノヴだったからこそ

病気と真正面から戦えたのかもしれない


覚えられないような長い名前の病気に

ノヴの身体はむしばまれていく



毎日が命を懸けた戦いだった

気を抜けば命ごともってかれる

そんな非常なデスゲーム


それをセロは精一杯助けた

人を殺して

それで得た金でノヴを助ける


これがセロの精一杯だった


やりかたは非常でもいい

誰に恨まれようともいい


ただ―――

ノヴだけが生きてくれればそれで


なぜ俺が生まれたのか


ノヴを守るためだ


だからノヴのために命を懸けるのは当たり前


きょうび殺し屋も儲からない

組織に勤めていたりすればなおさらだ



上からの命令を

セロは冷たく、完璧にやってのける

その行為は

信頼と同時に恐怖感をまわりに与えた


まだ人間らしさが見えたのが

モットーが「悪いやつしかころさない」だったことだろう


セロの顔は悪くないし

いやむしろ 確実にいいほうの部類に入るのに

あまり女性との接点がなかったのは

そういった理由があったのだろう


なにも女性だけではない

男ともほとんど接点がなかった



もともと殺し屋という部類に

「つきあい」というカテゴリはほとんどないのだが

セロにそれは0である


いや

0であった


ある人間と出会うときまでは。

そしてその係わりも消えてから

またセロはひとりになった



だからセロが18歳になって生と死の狭間にきてから

セロは初めて多くの人とかかわることになった


といっても、たった5人なわけだが

しかしこれもセロにとっては大きすぎる成長なのだ


もしかしたら―――

これがセロがはじめて

本当の意味人になれた時なのかもしれない



だから俺は感謝する

今一緒にいる4人に


クラナ、ポプール、ガデイン・・・イギリ

この4人がセロを人にした


親が死んでからは

顔の傷跡のことでしいたげられ続け

そのせいで人と係わりあうことを知れなかった


殺し屋になってからは

係わることを知らないせいで

他人を遠ざけ続けつことになった



すべてマイナスの循環



そう

セロの運命は

親が殺されてから狂い始めたのだ


いや

もしかしたらコレがセロの歩むべき道だったのかもしれない

ただの道じゃあない


でこぼこの暗い暗い道だ



誰が両親を殺したのかなんて知らない

知ったところでどうできようか

俺は生きても死んでもいないのだ



だからどうすることもできない

今俺にできるのは―――

この世界にいる人と話すこと



それが今の俺の道


これが運命なのだ

狂い続けたレールの

終着点であろうと

通過駅であろうと


ただ進むしかない







「ポプール、クラナ・・・」


「ん?どうしたの?」

未だ少し潤っている目を拭きながら

クラナが答える


「どーしたのよ急に」



一瞬、間が空く

空気が俺たちの間に入り込み

変な空間を作り出した


「絶対・・・生き返るぞ」


2人はうなづいた

お久しぶりなんですが

んー


まったく更新していないのに

昨日の訪問者は6人


少々感動ですよ


ありがとう



なんというか

ジンクス?


いや違う


ちょっとした壁・・・でもないか



なんかこうだらだらと邪馬台国編を続けているのですが

みんなはどう思ってるんだろう とか


そろそろうざったいかなぁとか


話進んでないしね


俺の中では最終話はもう完成してます

クライマックスも

生き返れるのかどうかも



けどね


俺はこの小説 中途半端に始めちゃったんだ

自分の中で

死んだら生と死の狭間にいく

そして生き返るためのゲームを受ける


これが浮かんで

興奮して

即効で書き綴って

それが今まで続いてきた



どうしよう


設定とか

人物についてのプロフィールとかね

書いてないんですよ


どうやら相当かかなきゃいけないようだ


俺もそれは感じている


矛盾が生じてくるからね



下手すると

今までの記事をけしちゃうかもしれないかもね(笑


ま。そこまではしないんだけどね



でも題名は変えたいかもしれない


漢字二文字って

結構表現に限りがあってね


そういうことだから

よろしく




イロイロ意見

受け付けますよ

第二十二話 休息・傷・友情

月明かりの下 五匹の猫が歌っていた

 それは正義か間違いか


猫たちはただ歌い続けていたんだ


それが正しいことかなんて

 猫たちにはどうでもいいことだった


なにをしたか


その事実さえあれば 

 なにをいらない 必要ない


月明かりの下 五匹の猫が死んでいた

 それは正義か間違いか


猫たちはただ歌い続けていたんだ




漂う静寂 昇る太陽

先ほどの騒動から


10分と少し


6人いる中で今 自分の意思で動くことができるのは

4人だけ


ポプールと卑弥呼は気絶している

寝ているのかもしれないが


疲れた体は吐息を吐き出すのをやめない


ゼェゼェと苦しそうに呼吸する


セロもクラナもガデインも

ただイギリだけが例外ではあったが



「あのさ・・・」

考えもまとまらないまま3人に耳を傾けさせる


「ん?」

返事があったのはクラナだけ


「今から・・・どうしよう 

 ポプールも・・・卑弥呼も・・・こんな状態だし・・・」


「そうね ひとまず休むことしか

 頭には浮かばないけど」


「腹へりましたですよ」

妙な敬語を発したのはガデイン


「へりましたですよ・・・」

クラナがつっこむ


「まぁそうだけど・・・」


セロはそういったとき

腹が減っていることと

喉がものすごく渇いていることに気がついた

なんか・・・飲み物がないと・・・


「あっち・・・湖があったんじゃないですかですよ?」


「その言葉はおかしいよガデインさん」

言葉遣いには厳しいクラナ


ガデインはどうしてこうまでも不器用なのか


「じゃあまぁ湖に行きますか」


疲れた体を水が潤してくれればいいが

水なんてのんだら 間違いなく腹をこわすな


ましてや自然に存在する水なんて

なにが入ってるかわかったもん――――


「うめぇえ!!!」

なんだこれは!


ただの水がとてもおいしい



手ですくうと

すんだ水がまったくにごることなく輝く


「すごい・・・今の世界じゃこんなの考えられない・・・」



改めて流れた時の長さと

その愚かな人間世界の無常さを

ただの水が物語っている


人間はダメだ

神に見放された人間たちよ


今お前らは生かされているんだ

うぬぼれるな


その右手もその鼻も

自分で作ったものじゃないくせに


えらそうにいばりくさってんじゃねぇよ

まるで地球を支配したかのように



ほぅ とセロはため息をついた

自分がちっぽけな存在に思える


それをクラナは見逃さなかった


「どうしたの?」


セロの顔を覗き込むようにしてクラナがいった


「いや・・・あの・・・さぁ・・・」

「ん?」


今ここで質問をぶつけてみるべきなのか

クラナに自分の心の一部をあけわたすべきなのか


自分に問う

答えなんて出ていた



セロは自分の左目の下に

まっすぐ、そして深く刻み込まれた傷を

そっと指でなぞって聞いた


「なんでお前たちはみんな・・・

 この傷のこと・・・なんにも言わないんだよ

 なにひとつ聞かないんだよ」


そう――――

この傷がセロという人間を変えた


だいたい

セロを始めてみた人はこの傷を見る


あるやつは心配そうに

あるやつは痛そうに

あるやつはそれがいかにも汚らわしいものであるかのように見た


だいたいその繰り返しだった

例外は・・・このクラナたちと

そして生前はただひとりだけが

セロの傷をただ当たり前のように見た


はじめはセロのことを傷を見て判断する

“こいつは危ない”と


だいたい慣れてくると

ちょっとずつしゃべりかけてくるようになる

物珍しさからか

幼い子供特有の

「知りたい本能」からなのか


ある程度・・・

仲がよくなったと思い込み

セロに傷の事を聞いてくる


しかしそれはほんの戯言でしかなかった

心を許したと思っていたのは相手だけで

セロ自身気を許すことはなかった


だから自分を固めた

近寄らせないオーラで自分を世界から拒絶する


それがどんどんとさらに人を寄せ付けなくなってくる


それの繰り返しが

セロという人間を作った



クラナのまぶたが微妙にピクッと動いた気がした


「そんなの―――


ガサッと茂みが動く

ポプールが歩いてきた


「おい お前歩いて大丈夫なのか?」


「へーきへーき!俺どんな傷でも3時間で直す自身あるもんねっ」

ニカッと笑ってポプールがいった


「嘘付け」


「ほんとほんとー

 アイアムストロングボーイ」


「まーいいや 次倒れても

 おぶってやらねぇ」


「あーひどいね

 そんな殺生な

 これは差別だ人種差別よ

 セロリは差別するやつだーー」


「セロリっていうな」


「あはは」


クラナが笑って会話は一応終わる


ホント能天気なやつだ

このポプールってやつは


そう思った矢先

ポプールの目がスゥっと細くなった


といっても

そんな気がしただけだが


「さっきの話だけどさ」


これだ。

ポプール


こいつは締めるところはしっかりと締めてくる

どれだけおどけていても

論点はずらさない

いや

ずらさせない


これがこの男の凄みでもあった


「傷・・・はじめは実を言うとびっくりしたけど

 けどそれなら・・・

 俺だって同族だよ」


ズボンの右足のすそをまくる

ひざまであげた時に

そのすべてが見えた



痛々しいものだ

足の外側に走る 容赦なき傷跡


ナイフなどで

スパッといったのかもしれない

事故でなったのかもしれない


同族・・・


その言葉がセロを妙に安心させた


「わかるだろ?」


「あぁ・・・わかる」


「だから聞かなかったってわけか?」


「違うよ」

ここでクラナが口を挟んだ


「それだけで聞かなかったわけじゃないよ」


「え・・・」


「傷があったら・・・人じゃないの?

 傷がなかったらセロじゃないの?」


しぼりだすように辛そうにそういった


「傷があってもセロはセロのままでしょ」


クラナが必死にしゃべってくれた

心からしゃべってくれている気がした


「ごめん・・・」

セロの口から無意識に出る 謝罪の言葉


「傷があるから 傷がないからで

 人間がかわってどうするのよ」


それはセロにだけでなく

すべての人に対して言っているような言葉に聞こえた


「ごめんな・・・クラナ」


クラナはないていたような気がする

辛さが・・・ふがいなさが・・・

クラナの目から一滴の水を搾り出した


ポプールがセロに向かって

右腕を差し出した


セロはその手をぐっと握り返す


友情が生まれた儀式だった

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