2011年を生き抜く・4(冥王星とのお付き合いの仕方) |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<2011年を生き抜く・1>
<2011年を生き抜く・2>
<2011年を生き抜く・3(天王星とのお付き合いの仕方)>
の続編です。

冥王星はゴジラのようなものです。

突然、海から現れて(海王星の彼方)、放射能(冥王星)の熱線をまき散らして町を破壊し尽くす。
あとには破滅的な荒野が。


今日は冥王星についてチョキ

私は個人体験として、トランジットの冥王星が出生太陽に合になる時期を、ここ数年の内に過ごしました。

実際。

きつかったスあせるしょぼん

いい大人になって、まじめに「死」を考えたのは、この時期が初めてでした。
(子どもの頃、いじめられて死んでやろうかと思い詰めたことはあります。
今、いじめが大変な問題になって、悲惨な結末になってからいじめであったことが取りざたされることが多いのですが、おもしろ半分に他者を傷つけて喜ぶ子どもの残酷な風潮は、実際は昔からありました。
他人の痛みが分からない、想像できないからこういうことになるのですが、これについてはまた別な機会に記事にします)


トランジットの冥王星が出生太陽に合になる時期の訪れと共に、それまで潜在していた様々な問題が表面化し、まさに「破滅」の予感に震えました。

冥王星。
破滅、絶滅の星叫び
死と再生の星ドクロ

この星が巡ってきたとき、まず注意しないといけないのは、個人の出生チャートの中で冥王星がどのような役割を果たしているか、というセオリーです。
これは他の星についても同じことが言えます。

もし冥王星が、非常に大きな脅威となるようなホロスコープなら、冥王星がハードアスペクトになるときには注意しなければなりません。

来年の場合、やはり冥王星が入宮している山羊座初期度数の方。
牡羊座、蟹座、天秤座の初期度数の方。
2011年に冥王星が刻むのは、山羊座の4度から7度付近です。
ということは、各カーディナル・サイン(上記の四つの星座)の出生太陽が3度から8度くらいの人が、心構えをしておくのがよろしいでしょう。
最近は、ネットですぐに自分のチャートぐらい作ることができますから、皆さん、確認してみてください。

そこでまさに「死ぬような目」に遭うこともあり得るからです。

ただ、人の人生は自らが基本計画を立てていますから、自分が乗り越えられないような試練は来ないということを、決して忘れないでください。
一人として、「死ぬことで解決する」というような事例はないと思います。

あくまでも死ぬような目に遭う可能性がある、というだけです(←ここ、とても重要です)。

ただ、冥王星が合になる、ハードアスペクトになるときに受ける体験にも、同じ度数でも個人差があります。
出生図だけの問題ではなく、これはスイングバイ理論の過去記事の中にも書きましたが、自分が冥王星的な資質とこれまでどのように関わってきたかということも関係しています。

冥王星は「妬み」「恨み」「復讐」の星でもあります。
また場合によっては、異様なほど「所有欲」を強め、どん欲な生き方になってしまうこともあります。

こういった「負」の資質を自分が強く持ち、それを周囲に振りまいてきたなら、この冥王星との関わりの時期に強烈な因果応報を受け取る可能性があります。

しかし、人を妬んだり恨んだりせず、親切にしてきたような人、善意の人。
こういった方は、かぎりなく被害を小さく留めるはずです。

また冥王星は、強烈な創造性を持つ星ですから、たとえば芸術や何かの開発研究、クリエイティブな活動などにこの星の力を活用してきた方は、これを日常的にうまくスイングバイしていることになります。
やはり被害を小さく留めます。

私の場合も、たぶん被害は小さく留まった。

それは小説や占星術に、この星の力を使ってきたからに他なりません。

しかし、冥王星は基本的に「リセット」の作用を持ちます。

死と再生の星だから。

まず「死」が前提にあり、そこから生まれ変わる。

これはたとえば企業でいえば、倒産して企業再生するようなものです。

天王星が現状のあるものを改変する、超える作用だとすると、まだ天王星のほうが現状の延長にある力のかかり方だと言えます。

でも、冥王星は全面リセットなので、出方は強烈です。

しかし、それによって
昨日の記事のコメントに、サエさんがトラインのようなソフトアスペクトでも強烈に感じるということを仰っていますが、まさにこれは正解です。
あるいはほかのチャートのダイレクションなどにも理由があるのかも知れないのですが、冥王星がそういったリセット機能を誘発していることは間違いないと思います。

トラインなどのソフトアスペクトで、こういった動きが自然に出ているのなら、それは自分を後押しする何か宿命的な力がかかっていると解読することも可能です。
もちろん、厳密にそうなのかどうかは個人のチャートを精査する必要があります。

またハードであっても、このリセットの力を有効に使うことはできます。
ただ、大変な努力、苦闘が伴うと考えられます。

それこそ血を流すような努力をして脱皮する、ステップアップする、といったものですね。
スポーツ選手などには、これも多く見られるはずです。

ただ、ハードの時期に無理をしすぎることは禁物です。
これこそ身体をこわすようなこともあり得るからです。


冥王星が作用するときは、誰もが白黒はっきりと決着をつけたくなる傾向があります。

行動、言葉も極端なものに傾きがちです。

こういったことは、誰もが注意すべき。


さて、こういったことを踏まえ、2011年に冥王星との関係が強固になる方々は、どういったことに注意して過ごせばよいのでしょうか?

①自分が過去に他者にしてきたような「負」の出来事が襲いかかってきたときは、観念して受け入れましょう。拒絶しても避けられません。むしろ受け入れ、これまでのことを振り返って反省しましょう。そのほうが早く解決します。

②リセットの運気がやって来たときは、それがハードアスペクトによるものかソフトアスペクトによるものか、判断しておきましょう。最終的には「再生」へ向かっているのだということは、ハードでもソフトでも変わりません。そのプロセスの差があるだけです。

③絶対にやってはいけないのは、「復讐」です。これは大きな禍根となります。

④冥王星の力は、「再建」「再生」「生まれ変わり」といったことに使えます。これまでダメだった部分を根本的に立て直す、という決意の元に使用すれば、有効利用できます。
たとえば企業経営や家計の立て直しの時だということにもなります。

⑤できるなら、創造的なことに着手してください。プロにならなくても良いので、芸術、音楽、詩や小説、陶芸とか、なんらかのものを自分が生み出すことを行えば、冥王星の力をかなりスイングバイできます。

といったところです。

個人的な体験も申せば、冥王星の作用で苦しかったのは長くても半年くらいで、実際には3ヶ月くらいで先のことが見えてきました。
責任放棄せず、自分のやるべきことをやっていくんだと心が定まると、あとは逆に「再建」「再生」といた使い方ができました。

つまり心のありようというのも、大事。

起きた出来事を「悪しきこと」で認識するのと、別な見方をするのとでは大変な差があり、その後の天体の力の使い方も違ってくるということです。

冥王星とお付き合いしなければならないすべての人に、この記事を捧げます。

次回は天秤座の人を苦しめるであろう、土星とのお付き合いの仕方です。


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