内部被爆をどう考えるか?講演会で思ったこと | 東北から脱原発★

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ふるさとの 山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな(石川啄木)
・・・岩手の中心で、脱原発を叫ぶ★

9/10(土)、岩手県北上市のさくらホールにて「放射線被爆から子どもを守る会・いわて」 の集会が行われ、講演会として「内部被爆。どう考えるか、どう避けるか」が行われました。

講師は、仙台赤十字病院の第2呼吸器科部長・東北大学臨床教授でいらっしゃる岡山博先生です。

※講演内容については、項目をわけて追って記事Upしていきたいと思います。


実はワタクシ、この「~子どもを守る会」には参加して実働?せいぜい1ヶ月くらいの新参者でして、主要メンバーさんともほとんどこの日が初対面だったりする。
きっと、みんなものすごく勉強されてて、行動力もあって、もうバリバリなんだろうな~。
今さら、超初歩的な質問とか勘違いしてるようなことを言っちゃったりしたら、つっこまれまくりなんだろうな~。
・・・などと勝手にちょっと怖い??会のイメージを膨らませていました。

ですが、実際には自分と同じように
「この状況で結局自分は何をどうすればいいのか、何が出来るのか、わからない~」
と混乱しまくってるお母さん、お父さん、これから子どもを産む若い女性・・・が沢山でした。
講師の岡山先生は、時折ジョークを含ませ私たちを笑わせつつ、真剣に、深刻なテーマについてわかりやすくお話ししてくださいました。

一方的なレクチャーになってはいけない。皆さん、聞きたいこと、それは違うんじゃないの?自分が今まで思っていたことと違うよ?ということを、どんどん手を挙げて口を挟んでください。皆さんで一緒に考えて議論する場にしましょう

という姿勢の講演会だったことが新鮮でした。

というのは、私は今 岩手にいますが、もともと独身の頃からずっと首都圏で暮らしてまして、これまで仕事の関係で大学の教授とか省庁関係とか、弁護士会とか・・・いわゆる「先生」と呼ばれる方、団体と関わる機会がたびたびあったんです。
いえ、私なんかは末端の末端の一労働者(笑)なので、その私自身が先生方とどうこう、ということではなかったですけどにひひ

で、ですね。
やはり・・・というか、「先生」のお話は絶対、みたいな雰囲気はいつも、あったんですよね。
先生のお話である!!ありがた~~~く拝聴せよ~~!!!むかっ
・・・とまではもちろん言いませんが(笑)
なんと言うか、
「先生がそうおっしゃるのだから、そうなのだ!!!!断定!!確定!!!」
・・・みたいな。

なので、今回の岡山先生のように、難しい立場でいらっしゃる現役の先生が、このようにざっくばらんに「皆さん一緒に考えましょう」という姿勢でお話をしてくださる、っていうこと自体、私には新鮮な驚きだったのです。

車を運転できない私には北上市はちょっと遠出の旅(笑)だったんですが、それだけでも頑張って来てよかった~!と思いました。

そして、

「自分は米を作っているが、基準値以下なら大丈夫だ、出荷してOKと言われても、実際に自分の田んぼでとれた米に放射性物質が本当に含まれているとしたら、量の問題以前に、そんな米みんなに食べさせたくない」

という農家の方がいました。

「独自に土壌検査や米の線量検査をやったほうがいいのか、とも思うが、素人なのでどうしたらいいのかもわからない。でもじゃあ自治体に任せてしまえばいいのか、国の方針には不信感もある」

とも。

そして、会の最後のほうでは農家の方が行う「野焼き」についての質問が続出・・・

先生が、

「今の状況で、野焼きは絶対にいけない。命をかけてとめなければならない問題です。空中を浮遊していたセシウムなどが地上にまとまって落ちているのに、それを焼却すれば更にまた空気中に拡散する。私も野焼きについては認識不足でこれまで指摘が出来ずにいました、申し訳ない」

と厳しい表情でおっしゃっいました。
残念ながら会場のスケジュールの関係で時間どおり解散となったのですが、会場の外に出ても先生に一生懸命質問する方が・・・

「野焼き」・・・
害虫被害木の焼却、
農林業を営むためにやむを得ない廃棄物(農業者が行う稲わら、剪定枝等)の焼却、
落ち葉、一時的に出される少量の剪定枝、空き地で刈り取った草木の焼却、
「どんと焼き」など地域の行事で不要となった門松やしめ縄等の焼却、
など。
一般的にゴミ(廃棄物)を野外で個人が焼却することは原則禁止されていますが、農業従事者がその作業にあたって必要となったものに関しては現在も続けられています。
農業従事者が多い土地では昔からごくありふれた光景です。

そうだよ、どんと祭もあるんだよ~~~!!!! どうするんだ!!??


私は同じ岩手でも農業関係には縁がない人生を送ってきたし、周囲の友人知人でも農業従事者はいなくて。
やっぱりピンとこなかったんですね。
でも東北はコメどころだし、そういう光景は子どもの頃から当たり前のように目にしていました。
あ~懐かしい田舎の風景だな~~という感じで・・・

原発事故は、私たちのふるさとがもっていた叙情も、奪ってしまったんですね・・・


講演会の内容について、追って記事Upします!! >>>

※追記※
「守る会・いわて」メンバーでお世話になってるtogomamaさんニコニコが、同じく講演会について記事Upされてます!是非ご覧ください♪

講演会・学習編
講演会・野焼きは命をかけてでも止めろ!編



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