Ghost of Tsushima その2 | 誰がために金は減る

誰がために金は減る

とある人生の一端

 

エンディングに到達しました。
境井仁と蒙古の戦いと言うより、真の侍との戦いでしたね。

境井仁を支えるメインキャラクターたちは、お姉さんと呼ぶには老け過ぎて見える女性だったり、頑固な爺さんだったり、激情的な婆ちゃんだったり、今一つ華がなく、親しみを持ちにくいというのが正直なところですが、彼女らが完璧超人で魅力的過ぎないおかげで、仁のブレない侍道が際立ったように思えます。対馬を守るために泥をすすると決めた彼はかっこよかったです。

そんな覚悟を決めた仁を侍の道から外れた異端者として見る者もいるのですが、それがこの世界の価値観なのでしょう。(当時の日本の価値観がどうだったのかは分からないので言及は避けます)
でも、多くのプレイヤーは真の侍よりも、仁にこそ共感したはずです。
 

 

ストーリーとマップ、敵のレベルが大まかに三つに分かれていまして、第三部は雑魚兵すらけっこう手強くて、最初は少し面喰いました。
その時点で、キャラや武器防具の強化をほとんど終えていたので、これ以上強くなる余地はないのに、この苦戦ぶりかと愕然としたものです。

ですが、護符で底上げしたり、相手に合わせて適切な型を駆使することで、無駄の多い動きでもなんとかなりましたよ。
また、アップデートで更に補助機能が追加されまして、それらを活用すれば難易度は一段と下がり、より多くの人が楽しめるゲームになりました。(アップデートでめちゃくちゃ簡単になったという印象はないですが…)
 

 

全体的に成長速度が速かったですね。ゲームの進め方によってだいぶ変わりますけれど、ワタシの場合は3分の2ほど進めた辺りで、ほとんどの成長要素はカンストしていました。
武器防具をグレードアップするのに必要なレア素材も、多少余るくらい手に入るようになっていまして、サブクエや敵拠点の制圧をそれほどしっかりやらなくても、全ての武器防具を最大まで鍛えることができます。

このような成長要素に限らず、ほどほどに易しい設計になっていて、ガチガチな息苦しさがないのは助かりました。
サブクエを含め、一つ一つのクエストのクリア時間が短めになっていることも、オープンワールドのゲームに陥りがちなクエスト地獄から少し解放されたような気がします。

「死にゲーなの?」と疑いを掛けられ兼ねないゲームではあるものの、実際はそこまでユーザーを絞った難易度ではありません。
すばらしく速いファストトラベルを含め、発売当初のイメージよりずっと遊びやすく、親しみやすさを感じています。
 

 

海外産コンテンツにありがちな、アジア文化をごちゃまぜにしたような勘違い日本ではなく、日本の美しい景色や気概をより強調していまして、日本に住む者こそ感じ入るゲームになっているように思えます。
前回の繰り返しになってしまいますけれど、美しい日本を描いたゲームが生まれたことに感謝です。欲を言えば、また日本を舞台にした大作ゲームと出会えることを期待したい。