『けいおん!』かきふらい | 誰がために金は減る

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前回の『映画けいおん!』のところで「原作の立ち読みから始めるか」と言ってましたが、そう都合良く揃っていませんね。
お店を梯子するのも面倒だなと思っていたところ、新品コーナーを覗いたらこちらはバッチリで、勢い買ってしまうことに。


4巻+続編2冊の全6冊なら新品でも揃えるのも容易いわ!と、6冊抱えてレジに持って行ったら、予想より1500円くらい高くて内心青ざめました。
滅多にこのタイプの書籍(A5サイズの漫画)を買わないから忘れてたけど、1冊のお値段がけっこう張るんでしたね。


と言うか、一応会計前に値段確かめたつもりだったのに計算間違えただけなんですが・・・。
兎にも角にも読んでみました。全6冊と少なめなのが嬉しいですね。10冊以上なら諦めてました。


前年度までの部員が全員卒業してしまい、廃部寸前だった軽音部に平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬が入部してどうにか存続、翌年には新入生の中野梓を加えて、5人のバンドが始動。その後、唯たちの卒業までを描いた『けいおん!』が全4巻。
『けいおん! college』では唯たち4人の大学生活を、『けいおん! highschool』では3年生で部長となった中野梓と同級生の平沢憂と鈴木純、新入部員の斉藤菫と奥田直を加えた新生軽音部を描いた続編が、それぞれ1巻ずつ登場しています。


主に4コマ形式で進んでいまして、バンドとしての最終目標を掲げたり、部を震撼させる事件が起こったりってな展開は特になく、ユルユルな軽音部の日々をコミカルに、淡々と描いていています。
この辺りは『あずまんが大王』を彷彿とさせますね。


先にアニメ(映画)を見てしまった者としては、演奏シーンがほとんどないことに「おや?」と思いました。
学際などのイベントが山場かと思いきや、あっさり終わらせてまた日常に戻ってますよ。


ここのところ、もう少しページ数割いてもいいような気はしますね。
唯は全くの初心者で、他の初期メンバー3人も最初の演奏は、唯曰く「あんまりうまくない」らしいのに、その上達ぶりがあまり伝わらない中で、いつの間にか「上手い人たち」に昇格してるのです。
折角軽音楽って要素を取り入れているのだから、もうちょっとその過程を描いてほしいな。


『highschool』はその後の軽音部って感じで良かった。1巻と短いのがまた良いですね。
オリジナルである『けいおん!』という礎があってのことだと思いますが、既存キャラも新キャラも立ってるし、すっかりリミッターが外れた顧問のさわ子先生と、先輩が不在となりツッコミに勢いが付いた梓、存在感を増した純のやり取りが楽しい。


また、未経験者ばかりのバンドが少しずつ形になっていくことで、バンドとしての物語りが『けいおん!』より表現されてもいました。
相変わらず、演奏シーンに重きは置いてはいない様子でしたけどね。


対して『college』はちょっと蛇足に感じなくもない。
1冊分でまとめるにはキャラの数が多過ぎたのかも。そのせいか全体的に薄味で、『けいおん!』や『highschool』よりインパクトが弱い印象でした。
何より、音楽室(部室)で楽器持つより先にティーカップに手が伸びる軽音部のだらけた雰囲気が魅力的でしたが、舞台が大学になったら部活動としての面白味がもう一つで残念。


月並みな、と言いますか、つまんない発想で申し訳ありませんが、学生時代にこんなユルユルな部活を経験したかったな、と少し羨ましくなります。
部活らしい部活に所属していたのは中学の1年程度で、しかも校内屈指の練習量を誇っていたと思われる某運動部だった(後になって思い知った)ので、全然楽しい思い出がないのですよね。


入部した動機も「知り合いが多かったから」と、しょーもない考えからでしたし、その種目がどうこうではなく、スポーツそのものに興味もなければ向いてもいないことにも気付かされましたよ。
今では考えられませんが、小学生まではバリバリのスポーツ型の人間だと過信していたのも間抜けでした。


でも、仮に人生やり直せるとして、もう1回学校通う気力体力があるかって考えたら、毛ほどもありませんよね。
・・・最後どーでもいい話になったな。




※(かなりどうでもいい)追記


唯が初めてギター(後の「ギー太」)を購入するシーンがありますね。
そのギターのボディに、お店に展示してあった時にはなかった直角三角形の白い板(?)がその後のシーンから出現しています。
これがギターは愚か楽器全般に明るくないワタシにはとても不思議でした。


①展示品にはなかっただけで、付属品として付いて来るor別途購入する
のだが、さほど重要ではないので漫画としてはカットされている


②流石の唯も14万8千円の品を5万円にまけてもらうのは忍びなく、別のギターを購入した


③作画ミス


のいずれかではないかと思えど、答えは分からないまま読んでました。
というわけで、今更ながら調べてみた次第です。


恐らく、白い板の名称は「ピックガード」と呼ばれる部位で、取り外しが可能らしい。
なるべくボディを傷つけたくない為、カバーとして取り付けている模様。
購入時にはフィルムが貼ってあり、それを剥がすシーンも作中にあるので、たぶん合ってると思う。


・・・と、だいぶ自信なさ気ですけど、この線で行くと①が最も近い考えではないかと察せられます。
つまり、家に持って帰った後、ストラップと共に取り付けたということです・・・よね?


う~む、知らない世界のものは、ほんの入り口であってもさっぱり分かりませんねぇ。
勉強になりました。(この結論で合ってる…のかな?)