何かの変わり目に、
行きたくなる場所がある。
最近、日本でも人気のIKEAは、
私にとって、そんな場所である。
メルカートの仕事が終わって行くと、
夕方の4時くらいになるのだが、
それくらいの時間は、
いつも、人でいっぱいである。
お世話になっている友人の家は、
知らないうちに増えた傘が無造作に置かれていた。
イタリアで、傘を持ち歩く人は、
案外、少ない。
その代わり、
雨が降ると、いつも、
知らないうちに、
傘売りが、街角に立っているのである。
こうして、
一本づつ増えた傘が、
入り口付近に溜まっていく訳である。
意外な話だが、
イタリアで、
'傘立て'って、
探すと見つからないもんである。
きっと、ここなら何かあるだろう...
そう思ってやって来た、IKEAである。
朝早くなら、すいている...
と、思いきや、
結構、人がいることに驚く。
お昼時ということもあって、
食事のできるテラスは、
もはや、学食状態である。
イタリア人、一体いつ働くのだろう???
そんな、疑問がわく。
結局...傘立ては、見つからなかった、
IKEAに行った、ある日のことである。