イタリアで、秋の味覚... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




雨が しとしと と降る、この季節は、

ポルチーニ茸が、

あちこちで出回るようになる。


毎日、乾燥ポルチーニを扱う仕事をしていた私は、

気がつかないうちに、

その許容量を超え、

アレルギーとなってしまった。


もともとは、大好きな、キノコ類である。


こんな時期、

レストランで、何を聞いても、

「今日の特別メニュー」は、


ポルチーニソースの手打ちパスタ 

だったり、

牛肉ステーキのポルチーニ添え

だったり、

ポルチーニのリゾット

だったりする。


メルカートで知り合ったお友達と

ごはんを食べに行った時も、

やっぱり、

ポルチーニ入り ボンゴレ

を作ってくれた。


食べたいのに食べれない...


というのは、

もともと食べれないより、

悲しい。


そんな折、

スーパーで、ふと見かけた カボチャ。

色がオレンジで、

それは、

日本で食べていた、あのカボチャを想像させる。


ついつい、

カゴの中に入れてしまったわけである。


冷蔵庫の中で、

一休みしていた、このカボチャを

いかようにしようか???

と考えていると、

「イタリアのカボチャは、日本みたいに甘くないのだよ。」

と、友人が教えてくれた。


甘くない、カボチャ。


頭の中で、甘いカボチャを想像していた私は、

甘くないのか...

と、人生を省みるような気分になる。


そっか....甘くないのか....


で、

思いつくは、

カボチャ入りグラタン !


ベーコンをオリーブオイルで炒めて、

茹でたカボチャとあえる。

小麦粉をふって、

牛乳を入れれば、

クリームソースが出来上がる。

そこに、かた茹でペンネを入れて、

塩、コショウで味を調え、

あとは、オーブン皿に入れて、

上からパン粉とパルメザンチーズをたっぷり振って、

焼き目がつくまで、

オーブンで焼くだけ。


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イタリアンパセリを散らせば、

出来上がる。


かくして、

イタリアのカボチャは、

食感が、

ニンジンのごとく、

甘さはなしで、

パンチェッタ入れてよかったよ〜

の一品となる。


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近づきすぎて、くもるレンズ...


イタリア人が、

カボチャより、

ポルチーニ茸に軍配をあげるのは、

やっぱり、

その味の濃さなのであろうと、

ひとり、納得した訳である。




⬇︎ これからが旬...

  



最後までお付き合い、どうもありがとうございます。