結局、いつものトラットリアで... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




日本から、知り合いが来るとき、

「どこか美味しいレストラン...」

と言われると、

結局、行ってしまう、トラットリアがある。


さほど気取った感じでもないあたりが、

親しみやすくていい。

勝手知ったるがゆえに、

安心感もあるし、

何しろ、安い。


メルカートから、程近い、

このトラットリアは、

今となっては、

お馴染みの場所である。


どこかで見たことのあるような顔のカメリエーレ(ウェイター)が、

オーダーを取りに来る。


覚えたての日本語を駆使して、

「こんにちは」とか「美味しい」とかはいいけれど、

ニコニコしながら、

「ニンジャ」と言う。

でもきっと、

「ニンジャ」でも「サムライ」でも、

その違いは、きっと分からないに違いない。


動きもテキパキしていて、

よく頑張っているけれど、

こっちの聞いたことは、

案外あっさりと忘れてしまう。


「水は、ガス入りをお願いね!」

「Arrivo subito!(アリーヴォ スービト = ハイ、スグに!)

で、

持ってくるは、

ガスなしのミネラルウォーター。


「メニューにはないけど、Frittata(フリッタータ = オムレツ)って出来る?」

「Ci penso io!(チ ペンソ イオ=俺に任せて!)

で、出てくるは、

野菜のフリット也。


あ~、それでも、

なぜか、気分は暖かい。

ついつい、飲みすぎたその夜に、

思い出した。

あ、

あのウェイター...

「あずさ2号 」の狩人だよ。


狩人の弟にそっくりな、

そのウェイターは、

きっと、今日も元気に働いている...


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時々思うが、

日本人によく似た、イタリア人ってのも、

たま~に居たりするもんです。





⬇︎ いつもの場所が落ち着くのね...

  


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。