イタリア人の大きなつぶやき | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




夕方5時の駅前は、

ちょっとしたラッシュに巻き込まれる。


通勤ラッシュという程に働いていないだろうイタリア人だが、

この時間にバスに乗る人間がなぜか多い。


駅前の Unita広場から、駅正面のロータリーまでは、

歩いて行くと、5分とかからない位置にある。

なのに、夕方のこの時間帯は、

車が一向に進まない。

信号の色が変われど、

ちっとも進まない、そのバスの中では、

黙ってられないイタリア人たちが、

口々に、大きな独り言をつぶやいている。


「はあ~~」なんて、ため息つく者があるかと思えば、

「マンマ ミ~ア!」という者あり、

挙げ句の果ては、

「ココで降ろしてくれ!」

と、叫ぶ者までいる。


イタリア人は、我慢が苦手。

ちっとも、待っていないし、

黙っていられない。


駅前のロータリーから、

さらに、Scala通りまでもまた、一向にバスは進まない。


誰に話すでもなく、

オッさんは言う。

「Casino... Che Casino...」

Casino(カジーノ)とは、「な~んてこった!」とか、そういう意味だが、

その言葉そのものは、

「混乱」を意味する。


このオッさんのつぶやきが、

一層、混乱を招いている気さえしてくる。


信号が変われば動き出す。

ただ、ちょっと動きが遅いだけだが、

待ってられないイタリア人は、

こうして、

あたかも、

何日も待ち続けてる...みたいに言うのだ。


そんなイタリア人のつぶやきに、

今日1日の疲れがどっと押し寄せた気がした、

ある日の仕事帰りの出来事である。


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それにしても...

今日も雨、明日も雨で、

夏はいつ来るのでせう...




⬇︎ 混乱がさらに混乱を招く...

  


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。