![口笛](http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
スサノオで~す
小春「♪♪♪」
…。
……。
………。
…………。
ス「本当に…旅に…出てしまうのね…」
あ「あぁ…男にはな…、
やらなきゃいけない時がある…」
ス「私…あなたが好きっ…!」
あ「やめろよ…。
こんな、風のような男を好きになるもんじゃあない。
それに…これは禁じられた愛…。
お前さんにはパートナーがいるだろう」
ス「でも…禁じられた愛は、
私の親のイザナギとイザナミも同じ…。
私の親も夫婦ではなく、
兄妹だった……」
あ「バカ言うんじゃあない。
思い出は、綺麗なままだから良い。
禁断の愛と引き換えに、
運命の狭間に堕ちていくことはないんだ…。
さぁスサ子…、涙を拭いて…。
最後の抱擁だ」
ス「最後の抱擁…。
祐二さん…、目を瞑って…」
ス「あ・い・し・て・る…。
…チュ☆」
…。
……。
………。
…………。
あ「ドアホッ!!」
ス「(ビクゥッ!?)」
あ「何をさせてくれてんねん、お前は!!」
ス「お!お前が、
昨日昭和のラブコメみたいなん、
やったからやろがい!!」
あ「関係あるかアホ!!
何や、最近のこのブログの始まり方は!!」
ス「そんな怒鳴んなや!!
あーあ!
お前が旅に出る前に、
良いこと教えてあげようと思ってたのに、
やる気なくした!!
あーあもうイヤや!!」
…と、
そんなこんながありまして…。
今朝の車の中。
あ「で、『良いこと』ってなに?
っていうか、俺たちこんな朝5時とか、
早起きで、どこに向かってんのん?」
ス「まぁ着いたら教えたるから、
黙って運転せぃ」
見ると、朝が早かったからか
小春は後部座席で、
可愛くいびきをかいて寝ていた。
車は綺麗な山道を通り、
都内から車で約2時間半。
関東有数の『パワースポット』、
三峯神社へ到着した。
あ「いやぁ~壮大、壮大。
って、そりゃここが良い場所だとは、
聞いたことありますけど、
何でここ?」
ス「まぁええから、
黙ってついてこい」
スサノオに促され、
少し長い参道の道を歩き、
本殿にてお参りを済ませる。
ス「俺たちはこれから日本全国の旅に出るやろ。
強力な仲間に同行してもらうために、
ここに来た」
あ「なに?強力な仲間?」
ス「お前、この神社の周辺よぅ見てみぃ」
…。
……。
………。
…………。
あ「なんじゃいこれは?
でかい狛犬?」
ス「狼や。
ここ三峯神社は日本でも珍しく、
狼を『眷属』にしている」
あ「マジ!?狼!!
すげぇ格好いい!!」
ス「しかもな…」
あ「?」
ス「ここでは、
その眷属の狼を、
借りることが出来んねん」
あ「まぁぁぁじっ!?!?!?
何そのゲームみたいな話!!」
社務所を見ると、
確かに並べられた札の中に、
『眷属拝借』の文字。
本当にお借りすることが出来るらしい…。
ス「それにしても、お前はほんまに何にも知らんねんな(笑)
これぐらい、少しでも神社の知識があったら常識やぞ(笑)
これから俺たちが日本全国の神々を巡る旅の中で、
数々の神社や、
パワースポットと呼ばれる場所に行く。
不定期に行くとはいえ、
その中で、時に気当たりすることもある。
それにもしお前自身の調子が悪かったら、
下手したら、
低級霊に憑かれることや
それが原因で、
小さな災難に巻き込まれることもあるかもせーへん。
それを護ってくれるのが、
ここの眷属の『狼』よ」
あ「マジか!!すごい!!
本当にゲームみたいじゃないか!!
こんな展開大好きよ」
ス「まぁ低級霊なんかは、
俺がおれば全然大丈夫やねんけど。
もしかしたらおらん場合もあるかもせーへんやん?
寝坊したとか、
今日はちょっとめんどくさいとかで。
小春はまだお前のこと護るとか出来ひんし」
あ「頼むで、ホンマに」
ス「まぁそれはそれとして(笑)
仲間は多い方が良い。
ってことで、
『眷属拝借』行って来い」
あ「はいはい~~」
スサノオに促されるまま、
本殿の中での厳粛な空気の中、
ご祈祷が行われる。
(※本殿の中は写真禁止だからごめんね><)
そうして、
手渡されたのがこちら。
あ「か~~~っこいい~~~~~!!」
ス「さて、
どんな奴が来る…かな?」
あ&小春「?」
ス「お!来た来た!!!!」
スサノオがそう言うと、
『ザッ、ザッ』という足音が聴こえ、
振り返ると、
そこには一頭の狼がジッと、
こちらを見つめていた。
※こんな感じ
ス「よぅ、よろしくな」
あ「すげぇ!本当に格好いい!!」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170715/20/yuji-arakawa/10/60/j/o0842096013983056358.jpg?caw=800)
ス「あんまりギャアギャア騒ぐな(笑)
みっともない(笑)
これからこいつも連れていく。
例え気の良くないところ、
何かしら良くないものがいる場所でも、
こいつを先に行かせれば追い払ってくれるわ」
あ「はぇーーー。
この狼さんは、
ここに来ることさえ出来れば、
どなたにでも憑いて護ってくれるということか。
何とも器の大きな話」
ス「まぁ、そういうことやわな。
その代わり借りてるだけやからな。
役割はちゃんと果たすけど、
それ以上のことはしないっていう、
結構ドライなところもあるで。
まぁ傭兵みたいなもんよ」
そう言うと、
確かに狼はこちらをジッと見つめているだけで、
小春が近付いても、
たわむれる気配も、
僕らに懐こうという感じも、
まったく醸し出していなかった。
ス「まぁ、あんなもんや。
でも、名前は付けた方がいいで」
あ「名前?
『小春』みたいに?」
ス「そらそうよ。
『狼さん!』って、
お前らで言うたら、
『人間さん!』って呼ばれてるようなもんよ。
借りるだけとはいえ、
お前が暫くの間、
『主人』であることに変わりはない。
出来るなら名前はあった方がいい。
せっかくの狼やねんから、
格好良い名前を付けてやれ」
あ「名前…。
名前…。
格好良い名前…ねぇ…」
…。
……。
………。
…………。
あ「整いましたぁ!!」
ス「お!!」
あ「ウルフ荒川でどう?」
…。
……。
………。
…………。
ス「ダッサ」
あ「おいっ!!」
ス「お前はそれでも作家か。
このエセ作家が」
見ると、
狼はものすっっごい勢いで、
僕のことを睨みつけていた。
あ「(こ、こいつ…やっぱり感情はあるんかい…)
だ、誰がエセ作家や!!
じゃあ、あんたが付けてみぃや!!」
ス「別にええけど。
ほんまにええんやな」
あ「ええよ。
(どうせ『Oh!!神!!』とか、ダッサい名前やろうし…クックック…)」
…。
……。
………。
…………。
ス「整いました!!」
あ「おっ!!」
ス「『影狼(かげろう)』でどう?」
あ「(ちょっ…、ちょっと…格好良いやんけ…!!)
な、何で『影狼』…?」
ス「これからお前のことを、
『影の存在』として支えてくれるんやろ?
そこから取って『影狼』」
見ると、
狼は満足そうに頷いていた。
と、同時に心なしか少しだけ優しい表情で、
プカプカ浮かぶ、
小春を見つめているような気がした。
あ「な、なるほど良いじゃないか!
『影狼』!
『影狼』で決定!!
よろしくね、影狼!!」
そう言うと、
影狼はゆっくりと立ち上がり、
僕らの方に近寄って来た。
行動をともにする準備が出来たみたいだった。
ス「狼は『大神』。
偉大なる神の化身でもあるとされている。
従えるにしても、
くれぐれも失礼の無いようにな」
『影狼』という頼れる仲間を従えて、
これからの『日本の神々を巡る旅』が始まる☆
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