※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回までのお話はこちら☆
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母「紀国(現在の和歌山県)にオオヤビコノカミ様がいます。あのお方を頼りなさい!!」
母の必死の形相と言葉に、さすがの鈍感オオナムジもようやく自身の身の危険を感じ、
すぐに紀国に向かった。
オオヤビコ「フォッフォッフォッ。話は聞いておる。
さぁ、この木の中に隠れなさい。後はワシが何とかしておこう」
母神から話を聞いてくれていた、オオヤビコノカミ。
明らかに見た目も話し方も穏やかなこの神は、
さっそくにオオナムジを目につかない木の中にに隠れさせてくれた。
どうしてもオオナムジを許せないしつこい兄神たち。
案の定、またオオナムジを殺そうと紀国までも追い掛けてきた。
八十神たちはオオヤビコの社を円になって取り囲むと、
そのまま弓矢を引き絞り、「オオナムジを渡さないなら、貴様共々殺してやる」と脅迫した。
この御方たち・・・本当に神なのだろうか・・・?
ちなみに、
オオヤビコノカミというのは、
イザナギとイザナミが神産みの時に産んだ子で、「林業の神」である。
アマテラスやスサノオよりももっと前、
オオナムジや八十神からすると、かなりの先輩神である。
そのオオヤビコが、命の危険に曝されながらもオオナムジを庇った。
オオナムジからすると、なんて有り難い話だったか…。
逆に八十神たちは、なんと罰当たりな話か…。
のらりくらりと八十神たちの追及をかわしながら、
隙を見てオオヤビコはオオナムジに告げた。
オオヤビコ「このままでは、この紀国も安全とは言えない。
スサノオノミコトの住んでいる根之堅洲国(ねのかたすくに)へ行きなさい。
スサノオならきっと何とかしてくれるはずじゃ」
…。
……。
………。
…………。
まさかの新旧主人公の競演!!
まさかのスサノオの再登場!!!!
オオナムジは、
オオヤビコの指差す木の根を潜り、根之堅洲国へと急ぎ向かった。
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪