歯る。 | 「ザ☆夕方カレー」- 主宰のひとりごと

「ザ☆夕方カレー」- 主宰のひとりごと

創作ユニット「ザ☆夕方カレー」の公式ブログです

次の役作りのために奥歯を抜きました。
次の舞台はあの鬼演出でお馴染みの鬼首斬男(おにくびきりお)先生の作・演「栗鼠虎残酷物語」。

リストラされたサラリーマンが逆恨みして、上司をつけねらう復讐劇。

私の役はリストラされた、荒川遅漏。
とにかく仕事が出来ない男。
パソコンも覚えられないので、未だに手書きで書類を作り、ポケットマネーを使って製本所で清書してもらう。
ある日、書類を作成していると鉛筆の芯が折れ、目に入り失明してしまう。
なぜか荒川遅漏は、それを隠しながら仕事を続ける。
書類作成と言って紙では無く、デスクにそのまま何か書いていた荒川は上司の狩高亀夫より肩叩きにあってしまう。
その日から荒川遅漏の狩高亀夫への復讐が始まる。
毎日、狩高の自宅の窓に唾を吐きかけたり、自宅の庭にダンゴムシを投げ入れたり。
しかし、地味なので狩高はまったく気づかない。
意を決して、狩高のベンツに般若心経を写経をしたが、それも気づかれず。
絶望に伏しているところに、お経だらけのベンツに乗った狩高がやって来て、アンパンを1年分荒川遅漏に贈呈する。狩高は荒川の復讐に気づいていながら、荒川を許していたのだ。
二人抱き合ったところでフィナーレ。
夕日に照らされ男のシルエット二つが立ちバックを始めたところで幕が降りる。

久しぶりの鬼首先生の本気を感じる作品。
私はこの荒川遅漏役に命を賭けます。
何せ鬼首先生の演出は半端ないです。
気に入らない芝居をした役者の首を日本刀ではね、15年ほど服役したのです。
今回は復帰作。

荒川遅漏は痩せ型なイメージなので、奥歯を抜いて来ました。
そして、今日稽古場に行って鬼首先生の荒川のイメージを聞いたら、相撲取りのようにふくよかな男だそうです。

明日から太ろう。











なんて嘘。
奥歯がグラグラしてるから抜いちゃっただけ。

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この中に奥歯が眠ってますよ。
奥歯よ、何十年もよく頑張った!

うふふ。