(2015/01/20 制作)
次々書かないと貯まっていってしまう!ショウジです
また毎週のように映画を観ているので、巻き目に行きます。
本日は先週観たこちらの映画の感想。
『ハネムーン・キラーズ』(1970)
◎あらすじ◎
看護婦をしながら母の介護をする生活を送っているマーサは文通クラブでレイと知り合う。
レイが結婚詐欺師だと知りながらも、マーサは彼にどんどんハマっていき
母親を施設に入れ、彼の元へ。
この仕事が終わったら結婚しよう、という言葉に乗せられ
結婚詐欺に加担し、果てには殺人をも犯すようになる。
1940年代に実際に起きた「ロンリー・ハーツ・キラー事件」に基づいた作品になっています。
◎つながり作品◎
カルネ
(ギャスパー・ノエ監督が今作に影響を受けて作った作品。
今作のフライヤーで知り、なるほどと思いました。
カルネに限らずノエ作品の音楽のつけ方は今作に似てるかも。)
◎観に行くきっかけ◎
フライヤーがかっこよかったので。
(これです↓)
感想をひとことで言いますと
淡々としすぎていて物足りなかった
もっとこう、男女間のドッロドロした愛憎が描かれるのかと思っていたのですが
観てみたら私の予想の5分の1くらいのドロドロ感だったんですよね。
マーサが女たちを騙している最中にこっそりと見せる共犯者的な卑劣な表情なんかは
まー見事だったんですけれども、レイに対する愛情とか執着心があまり表情に出ないんです。
出会って間もなくの頃は乙女な表情もチラッと見せるのに
2人で暮らすようになってからはそれがなくなる。
セリフには入っているし、焼きもちの描写もたくさんあるし
女を手に掛けることで愛情を示しているんでしょうけど、顔には全く出ない。
だから観ていてイマイチ入り込めない部分がありました。
マーサがもっと「好き!」とか「好きだけどむかつく!」っていう表情をしていたら
愛憎劇として深く観られた気がする…
もともと観客の共感を得ることは想定していない映画なのかもしれませんが
あの能面みたいな顔はいただけないなあ。。。(´ `)
マーサからレイに対する愛情があまり見受けられない反面
レイからマーサへの愛情はところどころで感じられるようになっていました。
マーサが溺れかけているのを必死で助けるシーンなんか
この人本当に彼女のことが好きなんだなと思いましたねえ。
マーサには結婚詐欺師だとあっさり告白してしまうし
食っちゃ寝してても「太るぞ」とか「食いすぎだぞ」とか絶対言わないし
(ただ怖いだけかもしれないけど)
騙している女たちにはかっこいい面しか見せないけど
マーサにはかっこ悪い面もひっくるめてまるまる見せるし。
性格も良いとは言えないしとにかく太っていて不器量で
傍から見ると一体何がいいんだかわからないけど本人は好き…
まさに恋の不思議さを体現していました。
ただマーサには気持ちが全然伝わってないみたいでしたけどねw
あの2人は共犯者であることで結びつきが強くなっているだろうから
まっとうな仕事に就いてしまったら、普通に別れが訪れたような気もしました。
うーん歪んでる… (-""-;)
家のローンがある夫婦は別れない説があるくらいだし、長らく別れないカップルには
愛情以外のどうしようもなく分かちがたい「何か」があるのかもしれませんね…
わたくしめが今年観た作品一覧。
★★★は機会があったらぜひスクリーンで観ていただきたい作品。
★★はDVDで、★はTV放映でどうぞ、という基準になっています。
同じ星の数の作品でも上に書かれているほどおすすめ。
「良い映画観たなあ」 ★★★相当
牯嶺街少年殺人事件 (札幌劇場)
サーカス (上映会@札幌プラザ2・5)
この世界の片隅に (札幌劇場)
美しい星 (札幌劇場)
獣道 (札幌劇場)
彼らが本気で編むときは、 (シネフロ)
ホームレス ニューヨークと寝た男(札幌劇場)
「面白かった」 ★★相当
ドクター・ストレンジ (ユナイテッドシネマ札幌)
ショコラ 君がいて、僕がいる (シアターキノ)
アンチポルノ (札幌劇場)
人生タクシー (札幌劇場)
3月のライオン 前編 (試写会@共済ホール)
変態だ (札幌劇場)
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(札幌劇場)
ハネムーン・キラーズ (札幌劇場)
山田孝之3D (シネフロ)
作家、本当のJ.T.リロイ (札幌劇場)
「うーん」 ★相当
相棒 -劇場版IV- (試写会@札幌プラザ2・5)
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同じ事件を元にした映画は他にもあるので観てみようと思っています。