(2015/01/20 制作)
BASEでついにお客さんが現れました!ショウジです
6月1日のお客様第1号を皮切りに3名さまがご購入…
皆様お買い上げいただきまして本当にありがとうございます。
始動させた1月から5月まで全く動きがなかったので
このままずっと誰も買ってくれないんじゃないかと思ってましたw
デザフェスでドールのパペットとして購入されたお客様がtwitterで広めてくださったおかげなのです。
本家のデザフェス参加してよかったわ〜…
真夏のデザフェスは参加したもののお客さん来ないわ
その後の広がりもないわで酷いもんでしたからねw
ドール用のパペットがちょっと流行っているみたいなので
流れに乗っかってちっさいゆびにんに力を入れようかと思っています。
通常サイズと同時に小さいバージョンも作るって感じで。
こうすることで、ちっちゃいもの店の時に焦って在庫を増やすってことも減りそうだし!( ´∀`)
さてさて、本日は久々に映画の感想でございます。
『作家、本当のJ.T.リロイ』
◎あらすじ◎
娼婦の母に育てられ、自らも幼少期から男娼として働くことを強要されたという
鮮烈な内容の自伝的小説「サラ、神に背いた少年」で16歳でデビューしたJ.T.リロイ。
映画の脚本、ファッションモデル、音楽制作と活動の幅を広げ
ファッションアイコンとして人気者になっていく。
しかし、J.T.リロイという存在自体が40歳の女性ローラ・アルバートによる創作の産物だった…
◎レンタル予想◎
ドキュメンタリー
◎つながり作品◎
マップ・トゥ・ザ・スターズ(セレブの世界の描き方)
◎観に行くきっかけ◎
予告編を観て面白そうだと思ったので。
感想をひとことで申しますと
観た後くったくたに疲れた
J.T.リロイが祭り上げられていく姿と
リロイの中の人であるローラ・アルバートの半生が交互に描かれるのですが
ローラ自身がリロイ以外にも「ターミネーター」「スピーディー」「歌手(名前失念)」など
名前を変えて何役も演じ分けているので混乱してくるんですよね。
J.T.リロイの代役となったのは、ローラのパートナーの妹で
J.T.リロイのマネージャーはスピーディー、つまりはローラなんですよ。
ここですでに混乱してくるw
で、そこにローラが創作した文章も加わっているので
彼女が作り上げた世界にぶち込まれてぐるぐるかき回されているような気分になる作品です。
J.T.リロイ、という名前は聞き覚えがあったものの作品は読んだことがなく
世界仰天ニュースなど、この騒動が取り上げられた番組も見ていなかったので
ほとんど何も知らないまま観ました。
今作は、1999年から2005年までの6年間、嘘をつき続けた人物の話なのです。
ローラは「本の裏表紙に『FICTION』って書いてある」と言うんですが
それはずるいよ!と思いましたね〜 ( ´Д`)
自伝的小説=フィクションなんだから、実在するJ.T.リロイが書いたフィクションだと思うだろうし
生身の人間が現れて自分がJ.T.リロイだって名乗ったらそりゃあ信じるでしょう。
もっともらしくマネージャーまでついてるし。
「実話に基づいた作品」を人々がありがたがる傾向に対するアンチテーゼにはなったとは思うけれど
ローラがやりたいことを叶えるためにJ.T.リロイの代役を立てて
ばんばん露出してしまったのは愚かな行為だったと思います。
正体不明の作家として露出を一切せずに書き続けて
作品そのものだけで勝負することだって出来たわけですから。
J.T.リロイがモテモテだった頃の話をローラが嬉々として語っている姿も
一時栄華を極めた人が武勇伝を語るみたいで何だか良い気持ちがしませんでした。
「サラ、いつわりの祈り」が映画化されてカンヌ映画祭で上映された際の話をしている時
「自分はレッドカーペットを歩けなかった」と不満げだったのもムカつきましたw
自分が始めたことなのに! ( `Д´)
そして、リロイの作品を作者のビジュアルとセットにして評価した人々もまた愚かだったと思います。
結局見た目かよ!って思いましたもん。
例えば、日本だと漫画家が特に顔出ししない傾向にありますよね。
漫画家のビジュアルと作品をセットにして評価する人はほぼいないと思う。
本人の外見は、漫画の世界観に必要ないですし。
だから小説家も本人の外見と作品は切り離して考えるべきだと私は思いました。
まあ、リロイの代役のルックスがなまじ良かったもんだからみんな熱狂してしまったんでしょうね。。。
もしも日本で同じことが起きたら、替え玉だと速攻でバレるんじゃないかと思ったけれど
佐村河内守の例があるので、そうとも言えないし…
人は大胆な嘘ほど見抜けないものなのかもしれませんねえ ( ´`)
「嘘をつかれると人はなぜ怒るのか」ということを考え出してきりがない作品でもありました。
嘘をつかれたことに対する悲しみだったり
作り物に心酔してしまった自分に対する羞恥心だったり
ホラ話を信じて馬鹿を見させられたことに対する怒りだったり
色々な感情がないまぜになって怒るんでしょうけど
信頼関係が修復不可能なほどに壊れるのだけは確かですよね。
今作の最後でローラが3歳の頃に父親の友達に性的ないたずらをされ
そこから精神を病んだという話が挿し込まれているのですが
そのエピソード自体ももしかしたら嘘かもしれないと思われてしまうことが
彼女の最も可哀想なところだと思いました。
あれだけは本当か、あるいは言えないようなもっと辛いことをあの嘘で包んでいる
と、私は思いたいです。
わたくしめが今年観た映画一覧。
★★★作品はぜひ劇場で!
★★作品はDVDで、★作品はテレビ放映時にどうぞ、という基準になっています。
今年はかなり慎重に選んでいるので無星作品はまだありません。
「良い映画観たなあ」 ★★★相当
牯嶺街少年殺人事件 (札幌劇場)
サーカス (上映会@札幌プラザ2・5)
この世界の片隅に (札幌劇場)
彼らが本気で編むときは、 (シネフロ)
ホームレス ニューヨークと寝た男(札幌劇場)
「面白かった」 ★★相当
ドクター・ストレンジ (ユナイテッドシネマ札幌)
ショコラ 君がいて、僕がいる (シアターキノ)
アンチポルノ (札幌劇場)
人生タクシー (札幌劇場)
3月のライオン 前編 (試写会@共済ホール)
変態だ (札幌劇場)
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(札幌劇場)
作家、本当のJ.T.リロイ (札幌劇場)
「うーん」 ★相当
相棒 -劇場版IV- (試写会@札幌プラザ2・5)
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『サラ、いつわりの祈り』そのうち観てみようと思います。