WEBクリエイターなら知っておきたい基礎知識 【構図】 | WEBクリエイターの木

WEBクリエイターなら知っておきたい基礎知識 【構図】


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WEBクリエイターなら知っておきたい基礎知識。3回目の今日はオランダの巨匠フェルメールを持ってきました。(2回目のダ・ヴィンチは操作を間違えて消えてしまいましたショック!無念!)

ここで伝えたいのは『構図』。なんで『構図が大切なのか』『構図の違いがどういう影響を及ぼすか』ということです。

ルーブル美術館に飾られているこの絵は、見た瞬間こう思います。

  「小さっビックリマーク

それは部屋の壁いっぱいを占め、息を飲むような迫力ある絵が多い美術館の中、24mm×21mm、CDのジャケットくらいしかないからです。オランダは日本の九州くらいの大きさの国で、部屋の中も狭いため、室内鑑賞画が小さくなったそうです。

視線の行き先

これは『レースを編む女』という絵ですが、この絵を見ると女性が集中して見ている手先に自然と視線が向かいます。普段の生活で回りのみんなが見ているものが気になるように、絵に人が出てくると、その人の見ている先に視線がいくようになっています。また、この絵の中心はちょうど女性の目と、集中して見ている手先になります。すると見る人の視線も手先に集中するようになって、同時に仕事中の女性の集中力も伝わってくるのです。




この絵の位置が


フェルメール

これでもだめだし、(言わんとしていることはわかりますが)



フェルメール2

これでもだめです。


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ここが全体の中で一番絵の見せたいところです。

以前海外で画家として活躍しているプロの方に質問しました。
「絵画において一番大切なことは何ですか」

いきなり核心に迫る素人質問でしたがガーン

そうしたら「写真も絵のひとつじゃない?写真撮ってる人はどう思う?」とその場にいた写真家に聞きました。写真家の人は少し考えたあと、「ライティングによって雰囲気が変わるし、タイミングを逃すと撮ることできないから・・・」と答えていましたが、『構図ビックリマーク』と言ったところで一致しました。

絵や写真で最も大切なことは 『構図』。

どこに人を描くか、どこに家を描くか。

それによって作者の注目して欲しい思いが伝わるのか伝わらないかが左右されます。


これと同じようにWEBを見てもらうとき、「見る人の視線をどこに持ってきて、何を見せたいか考えるということ」が『構図』という言葉で伝えたかったことです。どの構図の写真を使うのか、文字をどこに配置するか。


ボタンやアイコン、ひとつひとつのパーツ作り、文章の内容、表示するイメージ、どれも作り込むことは大切なのですが、

最も肝心なのは全体として「見る人の視線がどこに向かうのか」それを「こちらの一番見て欲しいところを見てもらうようにする

書いていたらWEB以外でも就職活動するときの自己アピール、展示会で商品を飾るとき、自社の製品をお客さんに紹介するとき、ちょっとした活動の報告書。その他いろいろな場面で「一生懸命やってはいるものの伝わらない」というときは、この『構図』の考えが足りなかったのかなと思いました。いやらしくなく、自然と相手の視線がそこにいく形にできるようにするのがポイント。