新日本プロレス ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア、本日は後楽園ホール大会第3戦をサムライTVでニアライブ観戦です。
本日の放送席は実況・山口アナ、解説・東スポ柴田氏、ゲスト・ミラノ先生という布陣。
山口アナが自身のコレクションであるいにしえのスーパー・ジュニア大会のパンフを披露。コレ、なかなか良かったですw
①Bブロック公式戦 TAKAみちのくvsマスカラ・ドラダ
「ルチャは苦手」と言うTAKA、今日は赤のニューコスチュームで登場。初戦でライガーを降したドラダは今日が2戦目。
攻撃でリズムを取ろうとするドラダ。TAKAは場外エスケープで間を取り、こちらも自分のペースにしようとする。
ドラダは序盤から鉄柱越えプランチャを見せるなどで客席を湧かせる。
放送席のミラノ先生は飛び技の距離を「射程距離」と表現。面白い。
ボディアタックを丸め返したあたりから目に見えてTAKAのペース。カンパーナ、ラクダ固め、弓矢固めと普段は見せない技を繰り出す。ここの流れを「すべて腰攻め」と、これまたナイス解説のミラノ先生。一点集中はK-DOJOスタイルの基本。
飛び技、目新しい技を出さず、最後はジャストフェースロック! 「苦手」と言っていたけれども、しっかりと自分の試合にして勝利を手にしたTAKA。バックステージではドラダを称して「アイツは宇宙人か?!」。
見事にオチまでつけてくれました。
②Aブロック公式戦 邪道vsTJP
TJPは伸びのあるドロップキックなどで能力の片りんを見せるものの邪道はペースを握らせない。
入場時、場外乱戦中に邪道は放送席のミラノを挑発。これって続きのある行為? 単なる遊び心?
邪道の水平チョップで場内が大きく湧く。初戦でも感じたがシングルプレーヤー・邪道ってこんなに人気者なの?
なんと邪道は途中、TJPにタイツをずり下げられて半ケツw スーパー・ジュニアでこんな場面が見られるとは…。しかしこの後のトペにつないでTJPはペースを掴んだかに見えた。
ところがコーナー上の攻防はタイミングが狂ったか、TJPのブレーンバスターはDDTの崩れたような形で落下。せっかくの流れが再び邪道のものに。大技を繋いで無理矢理流れを引き戻したTJPが最後は450°スプラッシュで邪道を撃破。序列的には番狂わせ、金星と言っていいでしょう。
③Bブロック公式戦 外道vs佐々木大輔
ディック東郷繋がりの二人の対決。
佐々木はこの日、DDT京都大会出場後に帰京してからの参戦。若いなあ~w
ゴング前から挑発する外道。早くも外道ペース。
佐々木のリープフロッグが失敗して外道に接触。新日本のリングの大きさを一瞬忘れたか?!
外道は放送席への叩きつけや、剥き出したコーナーの金具に打ち付けるラフ攻撃で着々と自分のペースで試合を進める。
邪道も外道もファイトスタイルやポジション的にはヒールなんだが客席からの声援はベビーフェースに向けられるそれと同質のもの。
佐々木のトペは勢い、的確さ、フォームと3拍子揃った素晴らしい一発!
最後は今大会で初めてフィニッシュホールド「ナウ・オア・ネバー」を炸裂させた佐々木が初白星。
ところで佐々木は黒のロングタイツのためにわかりにくいけど、じつは下半身が凄く安定しているのではないだろうか?と、ふと思いました。
④Aブロック公式戦 金本浩二vsタイチ
構図的には“硬派”金本vs“軟派”タイチか。じんわりと「小ズルいキャラ」が定着してきたタイチがどんな闘いを見せるのかに注目。
予想通り、のらりくらりのタイチに、イライラをぶつける金本は場外戦ではナックルも繰り出す。再度の場外戦では椅子を使って逆襲するタイチ。
タイチは「強いんだか弱いんだかわからない!」と山口アナ。わかりやすい表現ですw
なんと放送席のミラノを意識したロープパラダイスも見せるタイチ。
試合の流れはタイチペースだがアンクルホールドで金本がダメージを奪う。良くも悪くも、金本の試合はアンクルが決まるかどうかに掛かってくる。
パンタロンを脱いで仕上げに入るタイチが勝つのでは?と思わせたのだが、最後は逆さ押さえ込みで金本の勝ち。しかし試合全体を通して明らかにタイチのペースだった。
⑤棚橋弘至&永田裕志vs後藤洋央紀&中西学
福岡で棚橋にケンカを売った後藤に対してコアな新日ファンの集まる後楽園での観客の反応が気になる、IWGPヘビー級タイトルマッチの前哨戦。
今日もベルトを巻いて入場の棚橋。その両者が先発でゴング。声援は棚橋へのそれが上回る。序盤のロープワークで後藤はルチャ的な動きも織り交ぜる。
短時間で棚橋は永田にスイッチ。場内は一気に永田コールの大合唱。その永田はコーナーに控える中西に蹴りを入れ、後藤も中西にスイッチ。
永田と中西の絡みに観客は大歓声。棚橋を相手にしても中西の野人っぷりに沸く場内。後藤が出てくると一部からブーイングも飛ぶ。ノーモーションのヘッドバットで驚きの声を上げさせるものの、その後は中西がプランチャで「持って行く」。
終盤、棚橋は後藤に対し、お返しのヘッドバットを放った。
永田・中西の絡みに比べると棚橋・後藤の絡みはさほど盛り上がらない。ベルトをめぐる前哨戦よりも中年世代の奮闘に注目が集まってしまう。
試合後も棚橋がマイクを持って「愛してまーす!」で中締め。
本来ならば一番目立たなくてはならない後藤が一番印象が薄かった。
バックステージで「前哨戦なんか気にしない」と語ったところでチャレンジャーとしての存在価値を見せつけなければ負け惜しみにしか聞こえてこない。棚橋と永田にも「元気がない」と言われる始末。
この現実に後藤は危機感を強める必要がある。「お膳立て」だけではファンはついてこない時代なのだ。
ここで前半戦終了です。
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