さて後半戦。
⑥Aブロック公式戦 金本浩二vsケニー・オメガ
飯伏とのコンビでジュニアタッグ王座に就いた経験もあって新日本の会場でもファンからの好意的な声援が多いケニー。対するは新日本ジュニアではライガーと並ぶ重鎮、金本。声援は金本へのものが多い。3度目のシングルではあるが個人的にはちょっと予想しにくいカード。
序盤のスピーディーな展開はケニーのペース。会場の雰囲気を察してか、ケニーは言葉による挑発が多め。
金本のアンクルホールドを同じ技で切り返すケニー。やはりこの技をめぐる攻防が試合のポイントになるか。
途中ケニーのカウンター・ニーアタックが、まるで「ブサイクへの膝蹴り」のような形で決まる。
勝ちを焦ったかムーンサルト狙いでコーナーに登った金本の背後をケニーがクロイツラスの体勢に捉える。そこをエビ固めに切り返す金本、さらに押し潰すケニー。これでスリーカウント!
金本、まさかの連敗。
バックステージでの金本の言葉によると、ケニーは見た目以上のパワーがあるとのこと。
そういえばこの試合、ケニーは飛ばなかったなあ。
⑦Aブロック公式戦 プリンス・デヴィットvsTJP
TJPは初戦でタイガーに敗れはしたものの小気味のいいファイトが印象的だった。ガイジン対決、そして「ロス道場」同期対決でどの程度持ち味を発揮できるか。
序盤はベーシックな技の攻防。まるで「ガイジンだって、こういうこと出来ますよ」と言ってるみたいだ。
450°スプラッシュをかわされたTJPはアサイDDTを見せるなど引き出しの多さを感じる。
最後はブラディ・サンデーでデヴィットが勝利。
心なしか今ひとつ盛り上がらないうちに勝敗が決した印象。決して悪い試合とは思わないんだが物足りなさを感じる。観る側の期待値が大きいせいか…。こういうのは難しい。
⑧Bブロック公式戦 KUSHIDAvs飯伏幸太
ひと言で表すならニュージェネレーション対決か。メインに控える重鎮対決(ライガーvsサスケ)を前に、新世代ならではの試合を見せることが出来るかに注目。飯伏が右手を差し出すも握手は拒否するKUSHIDA。昨年の対決では飯伏が勝っている。
花道での攻防でKUSHIDAが強烈な張り手、ネックブリーカー。リングに戻っても執拗な押さえ込み。そして飯伏の「弱点」と言われるグラウンドで攻め込みペースを握る。
飯伏は花道に向けてのケブラーダでペースを握り返す。路上プロレスの経験が反映されたか。
KUSHIDAは飯伏の打撃コンビネーションを読んでエルボー。お互いの技の先を読む展開で両者に研究の跡がうかがえる。
最後はミッドナイト・エキスプレスでKUSHIDAが連勝をマーク。いっぽうの飯伏はまさかの連敗。
随所に両者の向上心がうかがえましたが、わずかにKUSHIDAが上回った印象。好試合でした。
⑨Bブロック公式戦 獣神サンダー・ライガーvsザ・グレート・サスケ
久しぶりに忍者コスチュームで登場のサスケには入場時から大きな歓声。この日は白コスチュームで登場のライガー(サスケの黒と好対照)にももちろん大きな声援。
序盤はグラウンドでじっくりとした攻防。執拗なまでのヘッドロックで優位に立つライガーからは力強さが伝わってくる。サスケはボディーへのパンチから現状を打破しようとするも掌打一発で逆転を阻止するライガー。続いてジャベで足を固めてサスケの動きを止めにかかる。説得力じゅうぶんの組み立ては、さすがというほかない。
サスケはなかなかペースがつかめない。ドリルアホール・パイルドライバーがいい形で決まったものの、時間をかけ過ぎたラムジャムをよけられ自爆。ライガーのペースが続く。
エプロンでの攻防からようやくペースを握ったサスケが鉄柱越えトペコンヒーロ!
セグウェイはライガーの肘狙い。そしてステップオーバー・アームブリーカー。さらには初戦に続く卍固め。ライガー、ギブアップ!
中盤までは攻め込まれ続けていたが最後まで勝利をあきらめなかったサスケ、執念の勝利か。
バックステージでサスケは「(黒のコスチュームは)原点を意識した」とコメント。やはりこの一戦に対する思い入れは格別なのでしょう。
※余談だけど客席から「サッちゃん」という声援がしきりに飛んでたんだけど、リング外ならともかく試合中に「サッちゃん」て呼ぶのはどうなんだろう…。個人的には「?」って感じ。
この日の会場の雰囲気は全体的に初戦ほどの爆発力は感じなかったが、レベルの高い試合ばかりだったことは間違いない。
個人的に印象に残ったのは外道vsTAKAみちのくの試合でした。
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