少子化は何故悪いの?(その2) | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

 最新の平成18年版にはないので、少し古いが、少子化が及ぼす悪影響についての「政府の公式見解」を平成16年版からとることにする。
 平成16年版の第3章に、それは書かれている。その見出しは以下の通りだ。

第3章 少子化はどのような社会的・経済的影響を及ぼすか
  第1節人口減少社会の到来
   (省略)
  第2節 少子化の社会的影響
   1 子どもをめぐる家族形態の変容
    (世帯規模の縮小)
    (児童のいる世帯の減少)
    (「標準世帯」の減少)
   2 教育や児童の発達に関する影響
    (児童数や学校数の減少)
    (大学等を取り巻く環境の変化)
    (子どものコミュニケーションの課題)
    (子どもの社会性の発達に関する影響)
   3 地域における影響
    (地域社会の活力の低下)
    (都市部のニュータウンの事例)
    (コラム)1年間赤ちゃんの生まれなかった村
  第3節 少子化の経済的影響
   1 経済社会の活力への影響
    (生産年齢人口の減少)
    (労働力人口の減少)
    (労働力人口減少の影響)
    (消費や貯蓄に与える影響)
    (コラム)子ども関連産業への影響
   2 社会保障負担等の増加
    (社会保障給付費の増加)
    (社会保障の給付と負担の見通し)
    (高齢者重点型から少子化社会対策の強化を)
    (財政構造の健全化の必要性)
    (少子化の流れを変えていく)

以上が、少子化の社会的・経済的影響に関する記載の見出しである。

この内容を私なりにまとめると:

(A)少子化の社会的影響
  (A-a)世帯の規模が縮小し、また児童のいる世帯が減少する。
  (A-b)児童数の減少とともに学校数が減少する。
  (A-c)子どものコミュニケーション能力の発達に影響がある(かもしれない)。
  (A-d)地域においては、地域社会の活力の低下が問題視されている。

(B)少子化の経済的影響
  (B-a)労働力人口が減少し、消費や貯蓄に影響がある。子ども関連産業への影響もある。
  (B-b)社会保障負担の増加が問題となる。

…となる。 

(続く)