川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
さて、先日ご納骨のお手伝いにうかがったお墓です。写真は前回ご納骨時(H14年)のもの。
周囲のお墓より低い外柵ですが、これは施工年が古いためです。コンクリ通路で埋もれる格好になったので、より低く見えています。
これ自体は古いお墓にありがちなことなんです。
問題は石塔の裏側あたりに密集している「緑」。シュロなどの雑木です。いつの間にか生えてきて大きくなってしまいました。
この2枚の写真は、今回ご納骨前に写してきたもの。結構きてます。
多少上の方で刈り込んでいたようですが、相変わらずの密集地帯です。さすがに今、手をつけておかないと収拾がつかなくなりそうです。、
この墓所はもちろん、周りのお墓へ悪い影響が出てしまうかもしれません。見た目も良くないですし。
今回、花筒の交換をお願いされたこともあって、これら雑木の伐採も提案させていただきました。
本当は抜根できればいいのですが、ここまで茂ってしまうと、もうさすがに不可能です。無理をすれば石を動かしてしまいます。
狭いのでノコギリを使うのも一苦労。結果、一番の大物のシュロは、どうしてもこの位置でしか切断できませんでした。
見たところ、幸い致命的な悪影響はなさそうです。ただし、塔婆立ての金具はひしゃげています。樹木の力は凄いものですね。
このような雑木がお墓の石を動かしたりする事例は、特に珍しいことではありません。むしろけっこう多く目にします。
特に狭い隙間に生えたものは、その隙間を押し広げようと頑張ります。少し伸びただけで、簡単に引っこ抜くことは出来なくなりますよ。
お墓の雑木を目にしたら…次の時に切ればいいか、なんて考えないでください。次のお墓参りが数カ月先なら、その間も雑木はすくすくと育ちます。
気が付いた時、速やかに対処することが一番のお勧めです。