川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
今朝はお隣、東京の狛江市にある伊豆美(いずみ)神社さんに行ってきました。
こちらのは狛江総鎮守。参道も長く、立派なたたずまいです。
境内にはこのお社のほかに、靖國神社・神明社・稲荷社が鎮座していてそれぞれ鳥居も建っています。
今日の用事は、四年前に鳥居を建立させていただいた靖國神社。お社前の八足台の脚部分が破損してしまいました。
八足台とはつまり、供物台のこと。木製のものでは、八本の脚で天板部分を支えています。
脚は細長いので、石製では2枚の板材で再現することが多いです。でもちょっと不安定なんですよね。今回も少し動かそうとしたら転倒、片側が割れてしまったそうです。
とにかく怪我がなかったことは不幸中の幸いでした。
そうしたことで、今回は修繕にあたり高さを低くして、八足ではなく無垢の台で天板を支えることになりました。
使用石種は真壁小目石。ずっと残るものなので国産の石を使ってみました。天板は難を逃れたので、そのまま活かして台と接着。
側面に奉納年月と宮司様名を刻み、納めてきました。
写真はありませんが、台の下端はノミを入れてモルタルの付きを良くしてあります。重心が低くなり、まず転倒の恐れは無くなりました。
今月15日の祭礼に間に合ってよかったです。