長尾真紀です。
【第1話】私の起業ストーリースタート
貿易事務として入社したときの為替は1ドル120円~126円とかだったかな。
その時は日本からの輸出がまだ利益を生む時代。
海外に拠点を作ったときももっと円安だったらしい。 バブル時代だったしね。
(私が会社に入社したときはバブルが崩壊して2,3年経ってた頃)
為替なんて縁がないと思っていたのに、貿易の仕事をすると
密接にかかわってくるんですよね。勉強になりました。
毎日為替をチェックしてましたから。
入社したての頃から3年くらいはとにかく忙しかったです。
月にコンテナ単位の商品をあちこちの国に送るのが仕事なのですが、
部長直下の部署だったこともあり、とにかく1から10まで全部やっていました。
まず海外支店から注文が入ります。
製造依頼書を書いて納期を書いて回します。
工場のおじさんたちに混じって良く工程会議にも出ていたな。
海外に物を送るには船を予約することが必要になってくることもあるので、
製造が遅れたら大問題なんです~。
必要に応じてサンプルから同じような色をカラーチャートで探しだし、
工場長にインクの購入を依頼したり、
特殊紙の印刷会社だったので製紙会社へ紙のオーダーをしたり、
版下が送られてきているときは版屋さんとの打ち合わせに同席したり、
なぜか再剥離ののりの実験まで工場長と一緒にやったこともあったな・・・
海外に発送するために乙仲さん(海外発送業者)の選定や見積依頼をしたり
実際に船便、航空便の予約をしたり、
工場での仕上げ作業(箱詰め)が間に合わないときは、箱詰めも手伝いました。
港まで運ぶトラックの手配もしたし本当にやることが山でした。
その上文書作成も早かったので他の部署からも急ぎでお願いみたいな
文書作成もやっていたな・・・・・
海外からのお客様を空港までお迎えに行ったりもした。
しかも貿易事務という仕事をしていたけれど事務は事務。
お茶当番というのもあって事務所内全員5~60人全員にお茶を入れて配る日が
あったりもしたなぁ。
とにかく1日があっという間に過ぎてしまう毎日でした。
いろんな国の人と話ができて、接することができて、文化にも触れることができて
仕事が楽しかった。
この大変だけど毎日わくわくしていた仕事がなくなる日がとうとうやってきたんです。
理由は為替。
あっという間に円高が進み70円代後半まで行ってしまったんです。
その前から少しづつ海外支店に機械を送っていたし、原料も海外調達が
できる仕組みづくりができていたので会社としてはうまく回っていました。
(社長すげーって今は思います。)
でね。海外に物を送っていた私の仕事が激減しちゃったんですよ。
今後は逆に海外から物を輸入しようという形になりました。
輸入って待ってるだけだから基本あんまりすることないんです。
結局のところやることは一般事務で書類整理やコピー取り、お茶くみです。
私にとってはつまんなかったし、時間が経つのが遅くて遅くて仕方がなかった。
そんな時当時付き合っていた彼からプロポーズ。
することないし、早く結婚したかったから、仕事を辞めると決めました。
辞めると決めたら即効結婚への道まっしぐら~となるのでした(笑)
常に何かに没頭して突き進んでいるわたし。
思い返すと自分でも笑えます。
続きはまた次回。
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