中高年 気をつけたい急性頭痛 | 横山歯科医院

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[いつもと違う痛みは神経内科へ 中高年男性と頭痛の危険な関係]

(ダイヤモンド・オンライン  2011年2月21日)


<こんな症状が出たら要注意!>
このところ頭の両側がズキンズキンと締め付けられるように痛いDさん、
46歳。
今朝は駅の階段を駆け上がった拍子に、キーンとした痛みに襲われた ──。


頭痛には○○。
たいていの人が○○に市販薬の名前を入れるだろう。
診療科名なら内科だろうか。
しかし、正解は「頭痛には神経内科」。
特に中高年の頭痛は重大な病気の兆候である場合が珍しくない。

特に今まで経験したことがない頭痛は「一発勝負」で重大な病気かどうか診断
してもらう必要がある。
市販薬で時間をムダにする前に専門医に診せるべきだろう。


中高年男性が気をつけたい急性頭痛のナンバーワンは、「高血圧性頭痛」。
血圧の上昇に伴って生じる頭痛で、一般に収縮期血圧(上の血圧)が200 を
超えると、両側頭部に脈拍に同調したズキンズキンという痛みが生じる。
そして拡張期血圧(下の血圧)が110を超えると、今度は頭の後ろに板を
張ったような重い頭痛になることが多い。

また急な動作やセックスの最中にも激しい頭痛が生じる。
特に、射精時にキーンとした頭痛が起こるようなら高血圧性頭痛を疑い、
すみやかに降圧治療を受けること。
重症化すると頭痛どころか、嘔吐や意識障害を起こすことがある。


気をつけたい急性頭痛の2番目は「くも膜下出血」に伴う頭痛だ。
激しい頭痛が突発し、安静にしていても激痛が続く。
吐き気や嘔吐、意識障害などを伴うため、消耗がひどい。
くも膜下出血の発症リスクは喫煙で3倍に上昇する。
喫煙者の急な頭痛は神経内科に直行しよう。


致命的ではないが、侮れないのが「急性副鼻腔炎」に伴う頭痛である。
鼻づまりや熱など風邪に似た症状に続き、前頭部の片側に重い痛みと頭が膨張
するような感覚が生じる。
鼻周囲の副鼻腔に膿がたまり内圧が上がるのが原因だ。
放置すると炎症が眼窩に拡がり、数日で失明する危険性がある。
風邪の後で日ごとに悪化する頭痛が残った場合は要注意だ。


一方、慢性頭痛も一度は神経内科を受診して頭痛のタイプを知るといい。
痛みの位置や頻度、両側か片側か、ズキンズキンとした拍動性の痛みか、
頭全体を締め付けるような痛みか、など問診だけでも頭痛のタイプが特定
でき、治療薬や予防方法がかなり変わる。

慢性頭痛の代表の片頭痛では、軽度~中等度の痛みなら頓用のトリプタン系
薬剤の内服や点鼻薬が、日常生活に支障があるなら予防薬が優先される。
ケースによって抗てんかん薬が奏功することも。
鎮痛薬で一律に痛みを抑えるより、自分に合った頭痛のコントロール方法が
見つかるはずだ。


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110221-00000000-diamond-bus_all