オーラルセックスは男性の口腔がんリスクを高める、米研究 | 横山歯科医院

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[オーラルセックスは男性の口腔がんリスクを高める、米研究]

(AFPBB News  2011年2月21日)

発信地:ワシントンD.C./米国

【2月21日 AFP】
オーラルセックスとがんリスクに強い関連性が確認されたとする米大学の研究
結果が20日、米ワシントンD.C.で開かれた米国科学振興協会(AAAS)の
総会で発表された。


米国における口腔がんの原因は、喫煙よりも、ヒトパピローマウイルス
(HPV)である場合が多くなっている。


米オハイオ州立大学のモーラ・ギリソン氏率いる研究チームは、米国内の
口腔がん症例を調査。
白人男性を中心に、口腔がん患者数が1974年から2007年の間に225%増加
したことを突き止めた。

さらに、口腔部にHPV感染が認められた患者と認められなかった患者を比較
したところ、両者の間で唯一確認できた差異は、オーラルセックス行為を
交わしたことのあるパートナーの数だったという。
研究チームは、パートナーの数が増えるほど、HPV感染リスクも増加すると
指摘している。

ギリソン氏によると過去の研究では、生涯に6人以上のパートナーとオーラル
セックス経験を持った人において、6人未満だった人よりもHPV感染を原因と
する頭部がん・頸部がんリスクが8倍も高いことが示唆されている。

こうしたリスクの指摘や、現在はHPV感染を予防するワクチンが開発された
にもかかわらず、オーラルセックスとHPV感染との関連性を裏付ける研究や、
なぜ白人男性に口腔がん患者が増えているのかを説明できる研究は、まだ
十分ではないとギリソン氏は訴えた。


一方、米ミズーリ大学のダイアン・ハーパー氏は、これらの謎の解明には
時間を要すると述べつつ、既存のHPV感染判定技術を用いることによって
口腔がん分野の研究が急速に進展する可能性があると指摘した。  


米国立がん研究所によると、HPVには150もの種類が存在し、このうち40種が
性行為によって感染するという。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2786615/6846333