取締役 内藤貴仁 | 喪われた和音を求めて〜プロデューサー日記〜

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今は直接文章書いておらずですが、同期した投稿のみになります。

内藤貴仁がサイバーエージェントの取締役になった。

実は密かに期待していた事だったが、本当に嬉しかった。

喪われた和音を求めて-取締役内藤貴仁
◇サイバーエージェント社員総会の模様 in 藤田社長のブログ
http://ameblo.jp/shibuya/entry-10674220715.html

内藤とは、就職活動の時に知り合った。

彼と僕はサイバーエージェントの内定者仲間として知り合い(当時は新卒も確か8人くらいしかいなかった)、それ以来の付き合いになる。

僕は結局、サイバーエージェントを辞退しUSENに行った。

僕も、今はテレビ業界で働いているが、元々はインターネットが世の中をどう変えるかという事にワクワクした人間だったし(今でも根本は変わらない)、その遺伝子は内藤貴仁に出会って掘り起こされたと言っても過言ではない。

まだ立教大学の学生だった彼は、チャラい風貌とは裏腹に勉強家で、インターネットに関する全てを知ろうと手当たり次第に本を読んでいた感じだった。

そのストイックさと、明晰な頭脳に惹かれ、色んな影響を受けた。

彼は当時、「広告をなくすために広告業界に行く」というような事を言っていたが、その言葉にはすごく感動したのを覚えている。

禅問答みたいなメッセージだが、つまりはスパム的な広告ではなく、テクノロジーが解決する、その人が喜んで受け取りそうな情報の流通というか、そうなっていくともはや「広告」とは呼ばないという世界をイメージしての言葉だったと思う。

学生時代に、彼と僕が中心になって勉強会みたいなこともやったし、そのコアメンバーは今でも時々集まる(その時のメンバーの一人、博報堂の原田陽平が「八人の侍」と名付けた)。

内藤と僕は、基本的な性格は違うが、どこか共通している所があって、だから付き合いが続いているのかもしれない。

年に数回会う程度だが、もう10年の付き合いになるのだから、ちょっとした歴史を感じる。

彼はあらゆる意味ですごいが、僕が彼を好きなのは、なんといっても”志”が高いからだと思う。

現実のビジネスの場では言い訳もきかず、とにかく結果が求められるので、”志”なんて言ってられないだろう。

そして”志”が前面に出すぎたような”青臭さ”も彼は嫌うが、彼以上に”志”を持ち、高潔な人間を僕はあまり知らない(そうだ、彼は美意識が高いのだ)。

”志”とそれを実現する”力”、この両方が無ければ何もできないし、”理想”と”結果”は両方揃わなければ意味がない。内藤はこの点において、ものすごく不言実行で、最高の美意識とバランスを持っている。だから尊敬できるのだろう。

彼の実力は、誰もが認める所ではあったのではないかと思うし、取締役になったからといって、やることも大きくは変わらないのではないかと思うが、それでも本当に嬉しい。

おめでとう、内藤貴仁!!

追伸

ちなみに、彼のブログは、最近あまり更新されていないが、たまに珠玉の文章があります。

◇渋谷ではたらく広告思想と技術革新
http://ameblo.jp/creative-technology/

僕が好きなのは、下記三つの記事です。

◇2008-10-20 試合と練習
http://ameblo.jp/creative-technology/entry-10154129193.html

◇2009-01-05 初日に暇な人
http://ameblo.jp/creative-technology/entry-10188194736.html

◇2009-06-01 新卒の育成について思うこと
http://ameblo.jp/creative-technology/entry-10271850277.html