「シンデレラマン」 (2005年) | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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cinderella


監督:ロン・ハワード
出演:
ラッセル・クロウ(ジム・ブラドック)
レネー・ゼルウィガー(メイ)
ポール・ジアマッティ(ジョー・グールド)


まこ さんのところで「すごく良かった~」というコメントがあったのを思い出して、ちょっと行ってみました。
第二次大戦前のアメリカ。ジムは新進のボクサーとして連勝を重ねていたが、ケガが元で勝てなくなりライセンスも剥奪。折からの大恐慌により生活は困窮。妻と3人の子供のために港湾労働を行うが、その仕事さえ満足にはなく、次第に追い詰められて行った。
マネージャーでありセコンドだったジョーはそんな彼のために1回限りの試合を見つけて来る。


今回はまさに「やられて」しまいました。職業としてはボクサーという野蛮なものだが、妻や子供をこよなく愛し、ケガを隠しながらも戦う姿がまず切ない。
それからマネージャー兼セコンドのジョーがまたイイ。「あしたのジョー」の拳キチのオッチャンとか「ロッキー」のミッキーじいさんとか、この2人3脚がけっこう「男の世界」を作り出して、こういう部分にむしろ泣ける。
1回限りのはずが、勝ってしまったため次のチャンスが生まれる。ジョーはジムをボクサーとして復帰させるための練習資金を、家財道具を売り払って捻出。


ボクシングものは、ロッキーに代表される様に盛り上がって当たり前。でも「何のために戦うか」という部分に焦点を合わせ、男の生き様を描いたこのドラマは「まあゴタゴタ言わずにとにかく観よう」というだけで十分ですネ。

でも、ヘビー級の殴り合いはホント迫力あります(音の効果もバツグン)。これは映画館でないと味わえない。