肝臓に効くツボ | てんゆうでござる! -鍼灸と易占と?-

肝臓に効くツボ

前回のツボ・健康の内容で”飲み過ぎ・食べ過ぎ”
で、いくつかツボをご紹介いたしましたが、この時期に大切な肝臓機能を回復するためのツボは少し不足でした。

ということで、肝臓へ効くツボを2つほど、ご紹介したいと思います。

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まずは(かんゆ)”。肝臓の”肝”の字が付いているので、肝臓の為のツボというのは一目瞭然ですね。

ツボの取り方としては
肝兪1.まず、肩胛骨の下端を見つけます。(人によっては見つけにくいので、腕をやや外側に開いたり、”ひじ鉄”を食らわすように肘を少し後ろに引くなど工夫してみてください)

2.この両側の下端部を結んだ線と背骨の交わる辺り第7胸椎になります。

(骨と骨の隙間が分かると思います)

3.この第7胸椎から2つ背骨の突起を下った第9胸椎を見つけます。

4.見つけた第9胸椎から外側へ指2本分(4~5cm)くらい外側に肝兪があります。



見つかりました?

慣れるまでちょっと大変かもしれませんね。

肝兪は肝臓の働きを良くしたり、胃腸への影響も少なくないです。

また、精神的にドッシリとしている人を”肝(きも)が据わっている”などと言いますが、肝臓の状態が悪くなるとイライラしやすくなると言われます。

ですから、イライラや精神的に参っているときなどにも刺激して良いと思います。

また、眼精疲労にも補助的に使うことが出来ます。


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さて、肝兪の問題点は背中にあるということで、一人では刺激が困難ということでしょうか。

そこで、もう一つのツボ太衝(たいしょう)”です。

ツボの位置は
太衝足の甲、足の第1趾(ゆび)と第2趾の骨の間、ちょうど下駄やビーチサンダルの鼻緒が当たる辺りにあります。

やや強めに押してみると拍動も感じられると思います。






このツボは肝兪ほど強力に影響は無いかもしれませんが、体調の回復には効果が期待できると思います。

逆にこの太衝は、肝臓への影響だけではなく、足の冷えや、これによる下腹部の痛み、のぼせて頚がはる時などにも使えるツボです。

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これらのツボもタバコ灸や痛気持ちイイ程度の指圧などをすると良いと思います。

やや強力に効かせたいときには、筆記用具のお尻(?)の部分やキャップ付きのもので押すと良いでしょう(絶対キャップは外さないで! 笑)

「1・2・3・4・5」と数えながらゆっくり押し、数え終えたら一息置いて繰り返して下さい。

3~5回くらいで十分だと思います。


また「これから飲みに行くぞー!」という時(日)は、エレキバンの様なものを貼って出かけるのも良いかもしれませんね。

ただし、これをやったからと言って”ザル”や”うわばみ”に変身する訳では無いので調子には乗らないようにして下さいネ。



※07.09.20に『肝臓に効くツボ 2』をアップしました。こちらもあわせてご覧下さい。