お手軽お灸について | てんゆうでござる! -鍼灸と易占と?-

お手軽お灸について

さて前回の記事では”温める”ことに主眼をおいて、ドライヤーとタバコを使う内容をご紹介しました。
物理的に刺激を与えるので、これらの方法について幾つか注意点を。

まずは”ドライヤー”を使う方法。
非常に手軽で、余程のことをしなければ火傷の可能性は低いと思います。
しかし、その熱の強さのため、十分に温まらないうちに肌が熱くなってしまうことが多いようです。
ですから、温めて熱くなったらドライヤーを離し、タオルや肌着で温めた部分を覆います。
熱さが落ち着いたら、同様に温めることと休むことを繰り返します。
これらの動作を5回くらい繰り返して戴ければ良いと思います。


次に”タバコ”でのお灸ですが、当然ドライヤーより火傷の可能性は高いです。
ですからツボの傍らに小指側を下にして拳(こぶし)を置きます。その位置から小指を支点にして、気持ちゆっくりと肌へ近づけていきます。
肌から2cmくらい(指1本分入るくらいの距離)を限度とし、熱さを感じたらすぐにタバコを遠ざけます。

タバコ灸1
熱さを我慢することはありません! 気持ちイイ程度でも十分です。
この動作をツボ1カ所につき10回くらい行って下さい。
また、10回までいかなくても十分に肌に赤味を帯びたら(例え5回程度でも)終わりにして良いと思います。
また、子供さんなどになさるときは、ツボの側に指を置き、指に熱さを感じたら離すようにすると良いかと思います。


あと幾つか注意点ですが、
1.熱ければ効果が高いわけではありません。我慢することはありません。火傷をした方が後々大変ですから、無理はしないように。

2.冷え性の方は熱さへの刺激に非常に鈍くなっていることが多いです。ですから、タバコで温める場合は特に注意して下さい。仮に熱さ(温かさ)を感じなくても、肌へ近づけて10秒ほどしたら一度離して下さい。
回数はやはり10回程度、多くても15回ほどに抑えておいた方が安全です。

3.俗に言う”ぎっくり腰”のような急性の痛み、腫れて熱を持っている関節痛(”五十肩”や”膝関節痛”など)、風邪などで非常に熱が高いときなどは行わないで下さい。余計に悪化することがあります。

以上を気を付けてお灸して下さいv