■カレー遠征2015春・東北【02】クリスパ・マハル(福島県郡山市)■キノピオ元店長を探して。 | カレー探偵やみちゃん 世界食べ歩き

カレー探偵やみちゃん 世界食べ歩き

富山県射水市在住のカレー研究家、ブロガー。ブログは15年継続中。カレーの聖地「イミズスタン」の命名者として、各種新聞・雑誌、テレビ、カレーイベントでイミズスタンをPRしています!「イミズスタン・カレーサークル(ROTI)」を主宰。


カレー探偵、やみちゃんです。

今回も『カレー遠征2015春・東北編』(全16回)の随筆です。

長丁場ですが、最後までよろしくお願いしますちゃ。

※全16回の予定、目次はこちら
↓↓↓
■カレー遠征2015春・東北編■もくじ
(※クリックで別ウインドゥ)

今回は第2回目です。


<或る日のクリスパマハル>

・外観


「クリスパマハル 郡山店」
(福島県郡山市桑野3-14-4 クローネ郡山1F)

こちら、福島県の人気ナンバー1店です。

もっとも「人気ナンバー1」という店が私にとって必ずしも満足できる店とは限りません。

「美人投票」とおなじで、皆が良いと思う店がナンバー1になるけれども、私はマニアックですからね。

なんらかのこだわりや個性がある店じゃないと、わざわざ入ろうとは思わないわけですよ。

ではなぜ今回この店を選んだのか?

理由は動画を見てください。

■動画1「嗚呼キノピオ1」 32秒


・・・どうですか?

そう、「HOT SPOON」(富山県射水市)で4年近くもの間、名物店長として皆に愛されていた通称キノピオさんがこの店にいるという情報を得たからなんです。

今回、東北をカレー遠征の地に選定した理由の1つが彼に会いに行くことでした。

・店内風景


なるほど、福島イチの人気店だけあって、店内はほぼ満席。
女子客も多いです。

入ってすぐに気づいたのは、この店がいわゆる「インネパ系」の店であること。

スタッフは全員ネパール人。
家族や友人なのでしょうか。

ネパール人のアイデンティティは店内装飾とウエイトレスの民族衣装のみで、メニューにはインドカレーしか置いていませんでした。
割り切りですちゃね。

一応、私はダメもとで「ダルバート、グンドゥリュック」および「ロティ、チャパティ」の有無を聞いてみましたが、「ダメです、アリマセン」とのことでした。

嗚呼、無常。

あ、そうそう、キノピオさんはここには居ませんでした。

てか、このネパール人オンリーな店内にパキスタン人のキノピオさんがいたらすぐに分かりますって。


<食べる探偵>

・探偵の食卓


キノピオさんが居ない時点で心が折れかけていた探偵さんではありましたが、かといって席を立つことはできません。

ネパーリー指数=100のネッパネパなガチネパ料理も無いとなれば、普通にインドカレーをオーダーするしかありませんよね。

グランドメニューから好きなカレーを1品選べる「Cセット」を選びました。

では、順に見ていきましょう。

■動画2「嗚呼キノピオ2」 17秒


↑動画もサクッと見てください。

★Mutton Do Piaza




選んだカレーは、マトンドピアザ。
ちゃんとした単品仕様のものが出てきました。

一般的なカダイに入っているので量も満足。



具材のマトンは骨なしでホロホロ。
含有量も申し分なし。
惨めな気分にはなりません。

グレイビーはインネパによく見られる「油とクリームを完全乳化させてクリーミーに仕上げました」感がなく、インディアンシェフのそれと変わらないスタイルなのが意外であり好印象。

ナッツ類の使用量が多いのか、かなりコッテリと甘い系だったので、女子には人気ありそうです。

★Reshmi Kebab




このレシミカバブはボリューム満点。
カルダモンの香りがたまらんちんな一品。

コスパがいい店ですね。

★Sheek Kebab


シークカバブはチキンメインのマトン合挽き。
おまけ?としては充分です。

★Salad


少し甘いネパーリードレッシングがかかったサラダ。

★Fuwa-Ama Naan


まあ、チーズナンとバターチキンが主力商品のお店なので、当然の如く”フワフワ甘甘ナン”でした。

もちろん、ささやかな抵抗でギー(すましバター)は無しにしてもらいました。

★Ice Cream


今日のスヰーツ男子活動。

★Yami Chai (non sugar masala chai)


シナモンシュガーがかかった薄めのチャイ。
完全な やみチャイではありませんが、無糖だったのは好印象。



やみ「もう・・・。キノピオさん、いったいどこに居るの?」


***
クリスパマハル 郡山店インドカレー / 郡山駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6
***

<キノピオを探して>

心が折れそうな夜。

途方にくれながら、夜の郡山市内をさすらう私。



「ゆるりと菜 村さ来・桑野店」
(福島県郡山市桑野3-11-3)

気がつくと、「クリスパマハル郡山店」の隣りにある居酒屋「村さ来」のあたたかい灯火にふらふら誘引されていました。



店長さん「いらっしゃいませー」

やみ「・・キ、キノピオさん。。会いたいよう、会いたいよう。。」

対応してくれたのは、イケメンの若い店長さん(推定年齢28歳)。

何のことかまったく伝わらないことは分かっていましたが、私、思わずその優しい笑顔に救いの言葉を投げかけてしまいました。。

きっと私の頬はコケ、うっすら無精ひげまで生えていたことでしょう。

富山から来たそんなボロボロな探偵さんに、店長さんは信じられない言葉を返してくださったのです・・!!

店長さん「キノピオさんですね? いま呼んで来ますよ、にこっ」

・キノピオさん近影


キノピオ「ヤミチャン、元気?」

やみ「き、きのぴおーーーーーーーーーーっ!!泣」

私、キノピオさんに抱きつき、ぎゅっとぎゅっとしがみついて離れませんでした。。

(・・今夜はメガネ兄貴のことは忘れてもいいっ!)



店長さんもうれしそうにそれを眺め、気を利かせて個室に案内してくださいました。

■動画3「嗚呼キノピオ3」 31秒


動画では私の興奮したヴォイスが。。

やがて店長さんの粋な計らいで、勤務中のキノピオさんと話をさせてもらう時間まで作っていただき・・「村さ来 桑野店」さん、心から感謝します。

キノピオさんと近況報告、旧交を温めあいます。

なんでも、夜は「村さ来 桑野店」の厨房で魚を焼いたりしているのだとか。

まわりはオール日本人、でもすっかり人気者のようでした。

やみ「カレー屋に居るのかと思って、クリスパマハルに行ってきたちゃ」

キノピオ「アレハ、ネパールの店デスヨ」

(うん、それは分かってる。キノピオ・・)



「全国鶏行脚 ぱたぱた家 郡山桑野店」
(福島県郡山市桑野3-14-24)

その後、私を店外に連れ出したキノピオさん。

(もう、強引なんだから。。)

連れて行かれたのは、すぐ近くにある「ぱたぱた家」。
「村さ来・桑野店」の系列のヤキトリ店でした。



ヤキトリ店ですが、そこにはたしかに「カレー」の文字が!

なんでも郡山にもモスクがあって、その近くにあった「ニュータージマハル」という店がこちらに間借りしてカレー部門を担当している状況なのだとか。



キノピオ「昼はココデ、カレーバイキングを担当シテイマス。富山の皆サン、私は元気にココで働イテイマス。もし福島に来ルコトガアッタラ、会いに来テクダサイ」

わかったよ、キノピオさん!

いまあなたは、新しい場所で、自分のやるべきことを見つけ、新しい仲間たちとともに、新しいお客さんたちに愛されながら、しっかりと生活しているんだね。

キノピオさんに祝福あれ!

やみ「きっと会えるさ、そこにカレーがある限り」

・・シュクリヤ(ありがとう)!

(第3回につづく)

***

やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」

※ブログの人気ランキング参加中です。
 記事が参考になりましたらポチッとお願いします。

          ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 富山県情報へ にほんブログ村 グルメブログ カレーへ にほんブログ村