こんにちは、岡田 奈美子です。
ご相談でよくあるのが、
「うちの子(or私)は、ちょっとしたことでパニックになるんです。
発達障害ですか?」というものがあります。
パニックになるのって、発達障害の特性にもありますが。
HSP・HSC・エンパスなどの敏感な個性も、なることがあります。
なぜなら「思い入れ」が深いことも、原因のひとつ。
敏感なタイプ以外の人にとっては「ちょっとしたこと」でも、
敏感ちゃん・君にとっては「ものすごく大事なこと」なのです。
ご家族や学校の先生からみると
「そんなことでパニックになるなんて、おかしい」かもしれませんが。
「そんなこと」がその人にとっては「大事なこと」だから、パニックになるんです。
たとえば、大好きな友だちからもらった、大切な消しゴム、
ママが作ってくれた、かわいいカバン、
敏感な人は、「もの」に対して、人と同じような愛着をもつことがあります。
「〇〇ちゃん」と名前つけたりしてね^^。
親友と同じくらい、大切なものがなくなったなら、
「何かの病気?」と思うくらい、異常なパニックにもなります。
ものに愛着なんて、かわいい女の子ならかわいいけど、男の子や大人なら、引く?
いいえ、物理学では、すべての人・ものは「素粒子」でできています。
だから、人との関わりでも、深く味のあるものを好むタイプにとっては、
ものに対しても、同じです。
「そんなことで」で、パニックになるんです。
「おかしい」ことは、ないんです。
だから、うちの子(or私)は、おかしいのだろうか?と思うより先に、
「そんなに大事なものだったのね」と、心を寄せてあげてください。
「悲しくて、当たり前だよね」って、傷ついた気持ちをわかってあげてください。
悲しんだ心は、人にわかってもらえると、安心して消えていきます。
「パニックを起こすほどの、何か問題のある子」とみるのではなく、
「そこまで、大切に何かを思っていた心」をみてあげてくださいね。
みてもらえると、あたたかくなった心は、どんどん元気になって、
もともとの個性が顔をだしてきます。
今日もありがとうございました。
子どもメンタル研究所 岡田 奈美子
(小学校・中学校 スクールカウンセラー)
(不定期 金曜配信)
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