❀  浮気賃  ⅩⅢ  ❀ | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★89-13

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 結局、たった一晩の浮気疑惑が原因て、夫の夏の賞与は、全て私のお小遣いとして消えることが決定した。

 にも拘らず、夫が小声で、
 「何でだよ……」とこぼすと、
 「離婚して払う慰謝料に比べたら、安い金額だ」と舅が言い、
 「本当に、そうよね。機嫌を少しでも直して貰えるのなら、安くて、お得な慰謝料よ」と姑まで、夫に小言を続けた。

 更に姑は、子連れでの夫の里帰りを許さず、代々木でのコンサート初日の今日は、朝からウチに来て、夫に家事の指導をしている。夕方には自宅へ戻り、明日も朝から夫に家事の指導をするために来てくれるとのことだ。


 私はお昼を食べてから家を出て、美容院とネイルサロンへ寄ってから渋谷へ来た。明日は、舅が東京駅の近くに新しくできたビルでランチを御馳走してくれる約束になっている。

 ただ、それでも気が晴れないのは事実だった。


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