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ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★89-10

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 とりあえず、待ち合わせ時間まで人目につかないように、二人でカラオケBOXで時間を潰すことにしたものの、二二時を過ぎても彼女が立ち上がろうとしないので、
 「そろそろ、時間じゃない?」と言い、店を出る様に催促し、タクシーに乗ると、彼女が運転手に告げたのはとあるホテルの名前だった。

 ホテルの部屋か、ラウンジで話すつもりなのだろうか?と思い、タクシーを先に降りた彼女の後ろをついて行くと、普通にチェックインしようとしたので、問い詰めると、
 「だって、いつも私の名前で部屋を取って、彼が後から来るの」と、泣きそうな顔をして言うので、
 「じゃあ、僕はここで待っているから、その人が来たら、フロントへ電話して。携帯はずっと切ってあるから」と言い、ロビーで座っていたとのことだった。


 さすがに話が怪しいと思いつつ、ロビーに座っていたけれど、それらしき男性も現れず、一時間も座っていると、フロントの男性から、お泊りではないのですか?と声を掛けられたので、彼女の部屋へフロントから電話を掛けたところ、
 「私より先に幸せになるなんて、あり得ないんですけど」と言われて、電話を切られてしまったらしい。

 そして、その後はサウナで仮眠し、出勤した所へ舅に捕まえられたとのことだった。


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