❀  浮気賃  Ⅸ  ❀ | ぴかるんのブログ

ぴかるんのブログ

ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★89-9

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

§☆§★§☆ V⌒⊥⌒V ☆§ ★§☆§



 夫の話が本当なら、夫は数日前に偶然、朝の通勤電車の中で元カノの女性に会い、何も話すことも無かったので、つい、昨日が子供の一歳の誕生日だと喋ってしまったらしい。

 すると、昨日の午後、客先から戻った所を彼女に呼び止められて、大切な相談があると言われたので、他の日にしい欲しいと言うと、
 「だって、このままだと私、殺されちゃう…… 他に相談できる人も居ないの」と、泣かれそうになったので、
 「じゃあ、少しだけなら」と承諾したら、その直後、社内メールで、
 
 DVの彼と、今夜二三時に待ち合わせをしています。ちゃんと別れ話がしたいので、ついて来て貰えませんか? 一人だと、恐いんです。彼、家庭持ちなのに、私が別れ話をする度に荒れて、私の部屋で首を絞められたこともあります。
 お願いです、私を助けて下さい

というメールが飛んできたとのことだった。
 念の為、相手の名前と、会社関係の人なのか?を彼女に訊こうとしたけれど、

 会えば、分かります。あなたもよく御存知の方ですという返事しか戻ってこなかったとのことだった。
 夫は何かあった時のために、彼女の署名入りのメールを携帯に転送し、それから私と実家へ電話を掛けていたのだった。


§☆§★§☆ V⌒⊥⌒V ☆§ ★§☆§