❀  浮気賃  Ⅷ  ❀ | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン

ピンクのポンポン★89-8

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 どのくらいの時間が過ぎたのだろう? 姑がベランダの窓を開け、
 「大丈夫? 何かあったの?」と声を掛けてくれた。

 口元を両手で押さえながら泣き続けていたけれど、姑はしゃがみ込んだままの私の後姿を見て、私の状況を察してくれた様だった。

 「お風呂にでも入ってくる?」
 立ち上がり振り向くと、心配そうな姑の顔が目に入ったせいか、心の糸が切れてしまった私は姑に抱きついて、そのまま大声を上げて泣き続けた。


 途中、姑が子供に離乳食を支度し、食べさせていると舅も到着し、お祝いムードではないことに驚いたのだった。

 少しだけ気持ちが落ち着いた私は、やっと同期の女性からかかってきた電話の内容を告げると、舅が激怒した。すぐに、夫の携帯へ電話を掛けるも、留守番電話にしかつながらない状況だった。


 そして、今朝、舅は昨日と同じ格好で出勤してきた夫を会社の最寄駅で捕まえて、戻ってきてくれたのだった。


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