❀  浮気賃  Ⅴ  ❀ | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★89-5

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 子供の一歳の誕生日の午後、夫から電話が掛かってきた。

 珍しいなと思いつつ電話に出ると、仕事でトラブルが起こり、すぐに対応しなければならないので、今夜は遅くなるか、帰れないかもしれないと言い、一方的に電話を切られそうになったので、慌てて、
 「ケーキ、どうするの!」と叫ぶと、
 「僕の実家に頼んでおくから」と言うなり、電話が切られてしまったのだった。

 得意先へのプレゼンのデータを、急に作り直すことになったと言われてしまうと、同じ会社で働いていて、事情が理解できるだけに、私から電話を掛けて、
 「子供と仕事、どっちが大事なの?」と、訊くことは出来なかった。

 確かに、正式なプレゼン前に、担当者に下見をして貰い、資料にNGを出されて、更にもう1パターンも提案して欲しいと言われた先輩の仕事を手伝った経験もあった。


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